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介護の仕事をしていると、利用者様のイライラする瞬間はありませんか?強い志を持って介護士の仕事を始めたはずなのに、なぜか利用者様にイライラしてしまう。そんな悩みを抱える介護士には、自分自身の感情コントロールが必要です。本記事では、介護士が利用者様にイライラしてしまったときの対処方法について解説します。
■目次
介護の仕事をしていると、利用者様にイライラするときはありませんか?
「強い志を持って介護の仕事を始めたはずなのに、なぜか利用者様にイライラしてしまう」
「もしかして、自分は介護の仕事に向いていないのでは?」
そんな悩みを抱える介護士がいることは、珍しいことではありません。
ここでは、介護士が利用者様にイライラする瞬間を3つご紹介します。
認知症による認知機能の低下により、「介護士に何をされるのか分からない」といった不安を感じる利用者様が、介護士に暴力を振るったり介護を拒否したりすることがあります。
これに対して、「イライラしてはいけない」「利用者様の気持ちを理解しないといけない」と思っていても、介助が上手く進まずにイライラしてしまう介護士は決して少なくありません。
認知症による暴力行為だと理解していても、実際に利用者様から殴られたり蹴られたりすると辛い気持ちになってしまうもの。
また、介護を拒否する利用者様を見ていると、「自分の介護技術が未熟なんだ」と思い、仕事に対する自信がなくなってしまいます。
こういったストレスから、イライラや怒りの感情につながってしまうのです。
>>>あわせて読みたい「利用者様様から介護職員への暴力…一体なぜ?原因や対処法を解説」
>>>あわせて読みたい「【介護士必見】介護拒否されてしまったら?事例や原因を解説」
認知症の見当識障害により、「今いる場所が分からない」「環境の変化で不安や混乱が生じやすい」といった症状が見られます。
そのため、認知症の利用者様は夕方になると落ち着きがなくなったり、徘徊して介護施設の外に出てしまい、行方が分からなくなったりといったことがよく起こります。
介護士が数多くの介護業務をこなしながら、利用者様が徘徊しないように見守りを行うため、プレッシャーを感じ、イライラしてしまいがちです。
また、不穏状態の利用者様に、「こちらでゆっくり休みませんか?」と声をかけても「嫌だ」と反発されることが多いため、ストレスが溜まってしまいます。
>>>あわせて読みたい「認知症高齢者に見られる「帰宅願望」とは?原因や対応方法を解説」
不安や寂しさから、性的な事柄に執着する男性利用者様がいます。
性的な冗談を言ったり、介護士の身体に触れようとしたりと、介護士が不快に感じるセクハラをしてくるケースは少なくないのです。
ストレスに感じるポイントとしては、女性介護士が男性利用者様に対して嫌悪感や抵抗を感じても、他の利用者様と同様に介護を行わなければならない点。
嫌な思いをしても、適切な改善策があまりないことから、大きなストレスにつながってしまいます。
>>>あわせて読みたい「介護現場はセクハラが多い!?対処法や起こさないための方法は?」
介護士が利用者様にイライラしてしまうのは、なぜでしょうか。
ここでは、介護士が利用者様にイライラしてしまう理由・原因を3つご紹介します。
介護士自身が「せっかち」「焦りやすい」「短気」といった性格であれば、些細なことですぐにイライラしたり、怒りを感じたりしてしまいがちです。
特に、認知症で同じことを1日に何度も言う利用者様や、片麻痺・パーキンソン病などの疾病により、動作がゆっくりな利用者様には強いイライラを感じてしまいます。
幼い頃から備わっている自分自身の性格はなかなか改善することができないため、「自分は介護の仕事に向いていないのでは?」と悩む方も多いでしょう。
まずは、自分自身の性格だと理解し、適切な対処方法を考えることが大切です。
24時間体制で利用者様の見守りを行う介護施設では、夜勤・早出・遅出などの不規則勤務をこなすことが求められます。
特に、2交代制の夜勤では、夜勤1回につき16時間という長い拘束時間があります。
肉体労働・長時間労働による疲れや、不規則勤務による疲れ・寝不足など…
介護士が仕事で感じる疲れ・寝不足・ストレスなどの要因から、利用者様に対するイライラに直結してしまいます。
仕事での疲れやストレスは適宜発散し、あまりため込まないようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「介護士のメンタルケア|ストレスマネジメントを行う重要性とは?」
「施設長の経営理念に納得がいかない」
「相性が合わないと感じる同僚と2人勤務で夜勤に入るのが嫌」
こういった職場に対する不満が蓄積し、無意識のうちに何の罪もない利用者様に八つ当たりしてしまっている介護士が多くいます。
施設長や上司など、相談しても理解してもらえないと思う相手に対して何も言わない反面、立場の弱い利用者様に対してイライラしたり、怒ったりしてしまうのです。
職場に対する不満を利用者様に八つ当たりしてしまい、不適切ケアや虐待行為につながってしまうと感じた場合、すぐに退職や転職を検討しましょう。
>>>あわせて読みたい「【介護職必見】虐待グレーゾーン…不適切ケアとは?実態や原因」
アンガ―マネジメントとは、怒りの感情の原因や適切な発散方法を考えることです。
怒りの感情が根源となり、虐待行為が起こりやすい介護現場では、特に怒りの感情との付き合い方について考える必要があります。
アンガ―マネジメントを行うことで、利用者様や同僚との人間関係トラブルが回避でき、円滑に介護業務を進めることができるようになるでしょう。
アンガ―マネジメントでは、以下のように自分自身の怒りの感情について見つめ直します。
● 怒りやイライラの発生源について考える
● 他者の意見や考え方を受け入れることに意識を向ける
● イライラしたときの対処方法やイライラの発散方法を考える
● 怒りやイライラを感じたら、その場から離れたり、時間をおいたりする習慣をつける
>>>あわせて読みたい「介護職で注目されているアンガーマネジメントとは?」
ストレスマネジメントとは、ストレスの原因や適切な発散方法を考えることです。
利用者様にイライラしている状態を放置していると、ストレスが溜まりに溜まり、虐待行為につながってしまうリスクがあります。
ストレスマネジメントでは、以下のように自分自身のストレスについて見つめ直します。
● なぜストレスが溜まるのか、ストレスの発生源について考える
● 仕事中にできる息抜きやストレスの緩和方法を考える
● 家族や親しい友人に仕事での悩みを積極的に相談する
● 運動や旅行、カラオケなど、ストレス発散になる趣味を見つける
>>>あわせて読みたい「介護士のためのメンタルヘルスチェック|ストレスの原因と解消法」
リスクマネジメントとは、介護現場で起こる利用者様の転倒・転落・誤嚥などの介護事故を予測し、介護事故が起こらないように予防方法を考えることです。
一見、介護士が利用者様にイライラしてしまうことと関連性がないように思われがちですが、介護事故の予防に目を向けることで、イライラしにくくなるという効果があります。
利用者様の健康や生命に大きな影響を与える介護事故について考えることで、イライラした状態で仕事を行うことの危険性を感じることができるでしょう。
リスクマネジメントでは、以下のように日頃の自分自身の仕事の在り方を見つめ直します。
● 自分自身や他の介護士が記入した「ヒヤリハット報告書」や「事故報告書」を振り返る
● なぜヒヤリハット事例や介護事故が起こったのか、背景因子を考える
● 未然に防げた事故か、不可抗力な事故だったのかを客観的な視点で考える
● 具体的な対応策や予防策を考える
>>>あわせて読みたい「介護現場でのリスクマネジメントとは?必要な理由や実践方法」
人手不足により、1人の介護士が残業を含む長時間勤務を任されることも多く、介護現場は疲れやストレス、イライラがつのりやすい労働環境です。
日頃のストレスが原因で利用者様に怒りをぶつけてしまうことがないよう、介護士一人ひとりがストレスマネジメント・感情のコントロールを行うことが大切です。
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