お役立ち情報
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イライラやストレス、怒りが募りやすい介護職の現場で、近年注目されているアンガーマネジメント。自分の感情を客観視し、冷静に考えることで怒りの感情と上手く向き合うことができます。今回は、介護業界でアンガーマネジメントが注目されている理由やおすすめのアンガーマネジメント法、ストレス発散方法について解説します。
■目次
アンガーマネジメントとは怒りを抑えるための心理療法で、怒りの感情と上手く向き合いコントロールする効果があるといわれています。
すぐに怒ったり、イライラして感情を爆発させる前に、一度自分の感情を整理して落ち着かせることが目的です。
1970年代にアメリカで「犯罪者のための矯正プログラム」として活用されていたことから始まり、現在では一般化され多くの企業の研修などで採用されています。
介護業界でアンガーマネジメントが注目されている理由には、以下のような点が挙げられます。
●介護の仕事はイライラが募りやすい
●イライラしている状態では良いケアができない
●介護士のストレスを軽減する
●利用者様とより良いコミュニケーションを図る
●ハラスメントの防止
●職場環境、人間関係の改善
どうしてもストレスが溜まりやすいといわれている介護現場。
認知症の方のケアや人手不足による多忙さでイライラしてしまったり、ついカッとなってしまう場面も少なくありません。
しかしイライラやストレスを抱えたままでは良いケアができないだけでなく、職場の人間関係にも悪影響を及ぼしてしまいます。
そういったことから、介護業界でアンガーマネジメントの重要性に注目が集まっているのです。
以下では、介護士さんにおすすめのすぐに実践できるアンガーマネジメント法を6つ紹介します。
怒りの感情が爆発しそうになったとき、まずは6秒間ぐっとこらえてみましょう。
6秒間全く違う他のことを考えたり、無心になったり、心の中で叫んでみるなど、「怒りをあらわにする」以外の方法で自分の気持ちを落ち着かせます。
すると6秒後には不思議と冷静になり、イライラを抑えることができるのです。
怒りやイライラは、「これはこうあるべきだ」という固定概念で自分の思考を固めてしまっていることから発生することもあります。
相手が自分基準のレベルに達していない、自分で決めたルールに反しているなどから起こるイライラは、知らずのうちに自分の固定概念を相手に押し付けてしまっていることになります。
固定概念を捨てて、さまざまな意見ややり方があることを改めて認識することが大切です。
自分が今どれくらい怒っているのかをレベル分けし、数値化することで自分の感情を客観視することができます。
怒りのレベルによっては「今は怒るべきではない」と冷静になることもできるでしょう。
また過去の怒りレベルを記録しておくことで、自分はどんなときにどれくらい怒りやすいのかということを知ることにもつながります。
イライラが募ったときは、一旦その場を離れることも有効です。
環境を変えて深呼吸をしたり自分を落ち着かせることで、その場の雰囲気を悪くさせずに済みます。
ただし、イライラしてきたからといって何も言わずに立ち去ることはあまりよくありません。
「少しお待ちいただけますか」などの声掛けを行うことも大切です。
イライラを感じたら、じっと考え込んでしまう前に体を動かしてみましょう。
緊張で固まった筋肉をほぐし、体内に酸素を取り入れることで、リフレッシュ効果を得ることができます。
簡単な伸びや屈伸、ラジオ体操でもOK。
体を動かすたびにイライラが発散されるイメージで行うことがポイントです。
怒りが爆発しそうになる前に、「今は怒る必要があるのか」「怒ることで場が好転するのか」ということを一度立ち止まって考えてみましょう。
人に怒るという行動には、大きく2つの種類に分けられます。
後者の怒りを繰り返している場合、相手に良い影響を与えず周りの人間関係も悪くしてしまいがち。
怒りそうになったときは、まず今の自分の感情はコントロールできるものかどうかについて考えてから行動することがポイントです。
イライラや怒りを抑えるアンガーマネジメントを行うことも大切ですが、そもそもストレスを溜めないための工夫を行うことも重要です。
以下では、介護士が普段からイライラを溜めないためのストレス発散方法について解説します。
介護業務で受けたストレスは、「あれは仕方ない」と前向きに割り切ってしまうことも大切です。
特に、ケアを拒否してしまう頑固な利用者様や、妄言・暴言癖のある認知症の方のケアでは、どうしてもストレスが溜まってしまいがち。
家に帰ってもこのことを思い出し、ストレスが発散されないという介護士さんも多いでしょう。
しかしずるずる引きずっていても良いことはありません。
「介護だから仕方ない」と前向きに捉えるなど、ストレスに縛られない考え方をすることがポイントです。
運動すると脳内に「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、メンタルの緊張を緩和させることができます。
セロトニンの分泌は、運動開始から5分後くらいに高まり、20〜30分でピークに達するとされています。
またセロトニンは日光を浴びて活性化されるため、朝や日中に外で運動するとより効果的でしょう。
参照:オムロン ヘルスケア|vol.113 「リズム運動」でメンタル強化を
時間を忘れて打ち込める趣味があることも、ストレス発散につながります。
帰宅後に仕事以外のことをする時間は大切ですが、なかでも趣味の時間はプライベートをより充実させることができるでしょう。
また趣味があることで仕事へのモチベーションを上げることにもつながります。
ストレスが溜まったときに、気持ちを吐露できる相談相手を見つけることも大切です。
人に悩みを話すことで気持ちがすっきりできるだけでなく、解決の糸口が見つかることも。
また相談相手は誰でもいいわけではなく、慎重に選ぶことも重要です。
特に職場の不満については、なるべく職場内の人には話さないようにしましょう。
イライラや怒りが溜まりやすい介護のお仕事では、自分の感情をコントロールするアンガーマネジメントが有効です。
自分が今なぜ・どれくらい怒っているのかを客観視し、一度冷静になることで感情を爆発させずに落ち着けることができます。
しかし日頃からストレスを溜めないような工夫を行うことも大切です。
本記事を参考に、アンガーマネジメントについて考えてみる機会を作ってみましょう。
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