介護士のためのメンタルヘルスチェック|ストレスの原因と解消法

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体力も気力も必要といわれる介護の業界で、毎日働いているうちに大きなストレスが蓄積されてしまったという介護士さんは少なくありません。長く安定して働くためにも、自分がストレスなく働きやすい環境をつくることは大切です。今回は、介護士さんのメンタルヘルスチェックリストやストレスの原因・解消法について解説します。

介護士がストレスを感じる原因

利用者の生活を支えることができやりがいのある介護の仕事ですが、ストレスを溜めたまま働いている方が多い現状です。

介護士が日々仕事をするなかでストレスを感じる原因としては、どのようなものがあるのでしょうか。

職員や利用者との人間関係

職場の人間関係が悪い環境では、いくら介護の仕事が好きでも長く続けることが難しくなってしまいます

居づらさゆえに退職する人も多く、それが原因で人手不足に陥ることも。

また利用者とさまざまなやり取りを行う介護士は、利用者と良い信頼関係を築くことが大切です。

しかし、何らかの事情で利用者と良い関係を築けなかった場合、介護業務がスムーズにいかずストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

人手が足らない

介護業界は慢性的な人手不足に悩まされており、常に少ない人数で膨大な業務を行っているという施設も少なくありません。

厚生労働省の調査では、訪問介護員・介護職員の離職者のうち約73%が勤務年数3年未満だったというデータも。

仕事の大変さから離職してしまう人が非常に多い業界であることが分かります。

人手が足らないと一人当たりの業務量が増えるだけでなく、休日や有給が取りにくかったり、過労により心身へ支障をきたしてしまうこともあるでしょう。
参照:厚生労働省|介護労働の現状

給与や待遇が見合っていない

介護の仕事に対して給与が薄い、待遇が良くないといった要因も、介護士が抱えるストレスのひとつです。

正社員で働く介護士の年収は321万円であり、日本の平均年収436万円と比べると低い傾向にあることが分かります。

レベルの高いケアを施設側に求められても、給与に見合わないことから「納得いかない」と感じることもあるでしょう。
参照:求人ボックス 給与ナビ|介護士の仕事の年収・時給・給料
   国税庁|民間給与実態統計調査

施設の運営方針が合わない

自分が理想とするケアの方針と施設の方針に食い違いがあると、仕事のやりづらさを感じてしまいストレスの要因になります。

自分のやりたいように仕事ができず、「思っていたことと違う」ことから離職につながることも。

施設の方針に賛同できない場合は、なおさら仕事をすることが辛くなってしまうでしょう。

介護士のメンタルヘルスチェックリスト

以下では、介護士さんのためのメンタルヘルスチェックリストをまとめました。

いくつチェックが付いたか数えて、自分のストレス状態を客観視してみましょう。

睡眠不足であまり寝付けない

ちょっとしたことでイライラしてしまう

出勤前に憂うつな気分になる

体がだるくて重い

腰痛や肩こりに悩まされている

訳もなく涙が出る

利用者に腹が立つことが多い

利用者への対応が雑になっている

仕事が忙しすぎて余裕がない

退勤後や休日にも仕事をしている

ケアレスミスが増えた

自分のケアと施設の運営方針に食い違いがある

退職や転職のことについてしょっちゅう考える

食欲が湧かなくなった

家の外に出るのが億劫になった

チェックが0点の人

チェックが0点の場合、現在の施設の環境、労働環境に非常に満足できている状態であるといえます。

自分が継続して気持ちよく仕事ができるよう、また周りの介護士も同じように働けるような取り組みを率先して行っていきましょう。

チェックが1~5点の人

少しストレスを抱えている状態といえるでしょう。

話し合いや働き方の工夫で解決できそうな部分を一つひとつ解決していくことで、より働きやすい環境をつくることができるかもしれません。

まずは身近な同僚介護士などに悩みを打ち明けることも手です。

チェックが6~10点の人

かなりストレスが溜まっている状態といえます。

自分の気付かないうちにストレスが蓄積され、心身ともに疲弊してしまっているかもしれません。

体調を崩さないよう、食生活や睡眠など日常生活にいつも以上に気を遣ってみましょう

頼れる上司や先輩などに、業務のことで困っていることを共有してみることもポイントです。

チェックが10点以上の人

非常に大きなストレスがかかっている状態といえます。

施設の状況はすぐに変えることが難しいため、雇用形態の変更や、転職して施設を変えることを検討してみてもいいかもしれません

無理をしてしまった結果体調を崩してしまった…という事態になる前に、自分の今後についてよく考えて、一歩踏み出してみましょう

アドバイザーに相談する

 

介護士のストレス解消法

ストレスが溜まった状態を放置することはよくありません。

ストレスを解消しながら気持ちよく働けるように、自分なりの工夫をしてみましょう。

誰かに相談してみる

今自分が抱えている悩みや不満は、誰かに相談することで気持ちが楽になることもあります。

人に説明することで自分が置かれている状況を冷静に分析することができるだけでなく、相手から有効なアドバイスを受けることもできるでしょう。

ただし、相談する相手は慎重に選ぶことがポイントです。

趣味などに打ち込む

趣味や自分の好きなことに打ち込むことで、気分転換となりストレスを発散することができます。

また働く目的や頑張れる理由を見出すことにつながり、仕事のモチベーションがアップすることも。

リフレッシュできる時間を持ち、仕事とオフのメリハリを付けましょう。

働き方を変える

毎日仕事を行うことにストレスを感じている場合は、正社員からパートに雇用形態を変更するなど、働き方を変えることもひとつの手段です。

すぐに転職することはハードルが高いと考えている場合は、今の施設で自分がストレスフリーに働ける方法を探してみましょう。

転職で環境を変える

今の環境にいることでストレスが解消されない場合は、思い切って転職することも検討してみましょう。

自分の希望に合った働き方、自分に最適な施設で働くことで、これまでの悩みやストレスが解消されるかもしれません

介護士としてのキャリアを続けるためにも、自分が「働きやすい」と思える環境に身を置く選択をすることは大切なことです。

まとめ

さまざまな業務を多義にわたって行うことから、知らないうちにストレスが溜まりやすい介護の仕事。

溜まってしまったストレスはしっかり解消して、気持ちよく働きたいものですね。

本記事のチェックリストを活用して、まずは自分のストレスの状況について整理してみましょう。

 

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