介護士が仕事をしていてつらいことは?つらさへの対処方法も解説

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介護士の仕事は大きなやりがいがある一方で、つらいことも多いと悩んでいる方が多いようです。仕事でのつらいことや悩みに耐え切れず、離職する介護士も増加しています。本記事では、介護士がつらいと感じる理由や、つらいと感じた時の対処方法を解説します。


 

介護士が仕事でつらいこと5選

介護の仕事には、大きなやりがいがある一方で、つらいことも多いといわれています。

介護士が仕事でつらいと感じるのは、どのようなことでしょうか。

ここからは、介護士が仕事でつらいと感じることを5つご紹介します。

職場の人間関係に問題がある

介護労働安定センターが公表した「令和2年度介護労働実態調査」では、介護士が仕事を辞めた理由として職場の人間関係が最も多いと報告されています。

介護施設ではさまざまな職員との関わりが必要不可欠なことから、苦手に感じている職員ともコミュニケーションを取らなければなりません。

そのため、人間関係のトラブルにつらいと感じて離職する介護士が多いのです。

参照:公益財団法人 介護労働安定センター|令和2年度 介護労働実態調査の結果

家庭や私生活との両立が難しい

日勤・早出・遅出・夜勤と、不規則勤務に入ることが求められる介護の仕事。

結婚や出産、育児などのライフステージの変化が生じたとき、仕事と私生活を両立させるのが難しいと悩む介護士が多いです。

また、家族や友人との予定が合わず、つらいと感じることも。

家庭や私生活との両立が難しいことから、離職する介護士がなかなか減らないようです。

>>>あわせて読みたい「介護職と子育てを両立するには?ポイントやメリット・デメリット」

職場の理念や運営方針に不満がある

入社前に聞いた職場の理念と、実際の介護現場の状況が大きくかけ離れていたという理由で失望し、つらいと感じる介護士も多くいます。

例としては、理念に書かれている「利用者様への手厚い介護」や「その人らしい生活のサポート」などが挙げられます。

実際にできていないという不満がつのり、つらいと感じつつも、辞めるタイミングを逃して働き続けている介護士が多いのが現状です。

待遇面での不満

介護業界は、その仕事量の多さに反して、給料が低いことが問題視されています。

介護士の給料を賃上げするため、行政が介護職員処遇改善加算や介護職員等ベースアップ支援加算などの制度を充実させる取り組みを行っています。

しかし「まだまだ給料が低い」と感じる介護士は少なくありません。

また、利用者様と国から支給される介護報酬も、施設運営者が介護施設の運営費や修繕費に充てることが多く、介護士の給料に反映されにくいのも現状です。

>>>あわせて読みたい「介護士の年収を上げるには?介護士の給料・年収アップのコツ」
 

将来性に不安がある

「今後、昇給があるのか不安」「自分自身の体力に自信がない」など、介護の仕事を長く続けていくことに不安を感じている介護士が多くいます

「どのくらいの経験年数を積めば、介護主任や管理職に昇進できるのか」ということや、昇給制度が明確に定められていない介護施設も少なくありません。

また、明確な昇進・昇給制度が定められていても、介護士にきちんと伝えていない介護施設も多いため、介護士は将来性に強い不安を感じるようです。

>>>あわせて読みたい「介護職で出世する人・早期にキャリアアップできる人の特徴を解説」

 

介護士の努力だけでは改善しない「つらいこと」

介護士の仕事における悩みや不満は、部署異動や転職などによって解決することがあります。

しかし、介護士の努力だけでは改善しない「つらいこと」もあるのが事実です。

ここからは、介護士の努力だけでは改善しない課題や問題を3つご紹介します。

慢性的な人手不足

介護労働安定センターが公表した「令和3年度『介護労働実態調査』結果の概要について」では、63.0%の介護施設が「人手が不足している」と感じていると回答しています。

なお、訪問介護事業所では、80.6%の事業所が人材の不足を感じていると回答しています。

このような人手不足の状況により、肉体的・精神的なストレスを感じている介護士が多いようです。

参照:公益財団法人 介護労働安定センター|令和3年度 介護労働実態調査の結果

労働環境・労働条件が悪い

日勤のみで雇用されたにも関わらず、夜勤に入ることを強要された

残業なしと聞いていたのに、実際は1日に3時間以上の残業をしなければならない

夜勤専従で雇用されたが、昼過ぎまでサービス残業をしなければならない

こういった労働条件の悪さが当たり前になっている介護施設も多くあります

実際に働いてみて、つらいと感じ、早期離職する介護士が少なくありません。

>>>あわせて読みたい「介護士は残業が多いって本当?残業の実態や残業する理由など解説」

心身ともに「つらい」と感じる業務が多い

入浴介助や排泄介助など、介護現場では利用者様を抱えたり、持ち上げたりする動作を繰り返し行います。

腰痛やぎっくり腰になる介護士や、不規則勤務による疲れや寝不足で精神的につらくなる介護士が後を絶ちません。

しかし介護現場の業務上、介護士の負担になる動作を完全になくすことはできず、改善が難しいことが現状です。

>>>あわせて読みたい「介護士を辞めたいと思う理由|辞めたいと思ったときにできること」

 

介護の仕事がつらいと感じたときの対処方法3選

介護の仕事がつらく、今すぐ仕事を辞めたいと感じたときは、どうすれば良いのでしょうか。

ここからは、介護の仕事がつらいと感じたときの対処方法を3つご紹介します。

上司に相談する

介護士が仕事で感じる「つらいこと」には、さまざまな種類や要因があります。

仕事がつらいと感じたら、まずはその原因となっていることを思い返してみましょう。

原因が分かれば、上司や先輩に相談することで、問題の解決につながる可能性があります。

どうしても原因を解決できなかったり、状況の改善が見込めなかったりする場合は、思い切って転職を視野に入れることをおすすめします。

勤務形態の変更を検討する

夜勤が体力的につらいという場合、日勤のみの勤務に変更することがおすすめです。

しかし、日勤のみの勤務では夜勤手当が支給されません。

待遇面での不満もある場合は、生活相談員やケアマネジャーへのキャリアチェンジをすることで、日勤のみの勤務で高時給を得ることができます。

転職を検討する

1人当たりの業務量が多い職場では、いくら経験年数を積んだ介護士でもつらいと感じることが多いです。

思い切って、人員配置数が多い職場や、1人当たりの業務負担が少ない職場に転職することをおすすめします。

腰痛やぎっくり腰になり、介護業務自体がつらいという場合は、介護以外の業界・業種への転職がおすすめです。

>>>あわせて読みたい「介護士の転職スケジュールとは?介護士の転職に最適な時期を紹介」


介護士が今すぐ転職を検討すべきケース

さまざまな悩みを抱えている介護士ですが、中には「この場合は今すぐ転職した方が良い」というケースもあります。

以下のようなケースに遭遇した場合、早急に転職を検討することをおすすめします。

上司や同僚、利用者様との間でのハラスメントが横行している

労働基準法に反したサービス残業や休日出勤が当たり前になっている

利用者様への虐待行為や違反行為(介護士が行ってはいけない医療行為など)が日常的に行われている

介護士が利用者様に暴力を振るわれても、何の対策もしない

介護士への賃金の未払いがある

ハラスメントや労働基準法に反したサービス残業などが当たり前になっている職場で働くのは、極めて危険です。

自分自身の安全を守るためにも、転職を視野に入れることをおすすめします。

>>>あわせて読みたい「知らないと危険!要注意なブラック介護施設の見極め方を徹底解説

 

働きやすい介護求人の探し方

介護士が仕事でつらい思いをせず、長く働くためには、働きやすい介護求人を探すことが重要です。

転職は焦って決めずに、しっかり情報収集してから決めるようにしましょう。

介護士が働きやすい求人を探すには、以下のポイントを重視することが大切です。

年間休日数が120日以上あり、産休・育休などの休暇制度取得実績があるか

介護士の給料を賃上げする「介護職員処遇改善加算」を取得しているか

介護士の教育体制や資格取得支援制度が整っているか

介護施設の公式ホームページや、各都道府県が公表している介護施設の情報を参考にして、働きやすい職場かどうかを判断することがおすすめです。

余裕があれば、実際にその職場で働いている友人、知人の話を聞いたり、口コミサイトを比較するようにしましょう。

>>>あわせて読みたい「介護士が求人を見極めるコツ|ホワイトな介護施設の特徴とは?」
 

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まとめ

介護の仕事は楽しさや大きなやりがいもたくさんありますが、つらいことが多いのも事実です。

待遇面や職場の人間関係、職場の運営方針などに不満がある場合は、上司や施設運営者に相談してみることも大切です。

それでも改善が見込めない場合は、部署異動や転職も視野に入れることをおすすめします。

 

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