お役立ち情報
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介護業界は残業が多いというイメージがありますが、実際はどうなのかは気になるところですよね。介護は人対人のサービスでもあるため、実際思いもよらないトラブルにより残業が起こることもあります。今回の記事では、介護士は本当に残業が多いのか、残業の少ない介護職に就きたい場合はどの介護職を選べばいいのかについて紹介していきます。
令和2年度介護労働実態調査の介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書によると、介護士の1週間の残業時間は平均 1.5 時間でした。
月に直すと1.5×4で6時間程度の残業時間とみなすことができます。
転職サイトdoda行った2021年のデータ集計では全体での平均残業時間は20.8時間といわれているため、介護士は一般的な職業より残業時間が少ない職種だといえるでしょう。
介護士は昔「きつい」「汚い」「給料が安い」の3kとされ、今より介護士のイメージが悪かった時代があります。
しかし、現在では32.3%の介護士が「残業なし」、残業があると答えた人も22.7%が「5時間未満」と介護士の半数は残業がほとんどないようです。
そもそも、介護施設は厚生労働省が定めた人員配置基準を守る必要があります。
人手不足が常態化している、とはいわれていますがこの配置基準を守れない施設は最悪の場合認可取り消しになることも。
そのため、人員配置基準がない業界と比較して人材確保を強化する必要があるのです。
厚生労働省も介護士の人手不足によるリスクを認識していて介護士の労働環境改善のために取り組みを行っているのです。
介護士の残業時間が少ないのは、業界だけでなく厚生労働省も共に介護業界のイメージ対策に取り組み、徐々に労働環境が改善されてきた結果といえるでしょう。
参照:公益財団法人介護労働安定センター|令和2年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書
転職・求人doda(デューダ)|平均残業時間ランキング
全国労働組合総連合|介護労働実態調査 報告書
厚生労働省|介護サービス事業所に対する指導・監査結果の状況及び介護サービス事業所の業務管理体制の整備に関する届出・確認検査の状況
介護労働実態調査の結果報告によると、残業の理由で多かった理由の順位はこのような結果になりました。
残業の理由で多かったものの上位には、以下のような理由が上げられています。
❶情報収集・記録
❷ケアの準備・片づけ
❸利用者へのケア・家族等への対応
残業の理由をまとめると、残業が必要なのは介護士が当日利用者に何があったかを把握し、対応するための時間であるといえるでしょう。
さらに多くの介護士は早番・日勤・遅番・夜勤で1日のシフトを組んでいます。
しかし利用者は変わらず生活しているため、自分が情報把握するだけでなく自分の時間帯に利用者の状況が変わった場合、次の時間帯の人に正しく情報を伝達することが必要です。
しかし情報収集や記録、ケアの準備や片付けは緊急性が低い仕事なので後回しになりがち。
つまり、介護士は介護業務が落ち着いたときに緊急性が低い仕事へ取り組むことが多いため、始業前や終業時に残業しなくてはならない状況になりやすい傾向があります。
参照:全国労働組合総連合|ダイジェスト版 労働実態調査報告集
介護労働実態調査のアンケートでは、残業代を「請求しても削られる」と答えた人はわずか4.5%でした。
この結果を見ると、申請があった残業には残業代が出ている、と判断できるため介護士にサービス残業はほとんど無いように見えます。
しかし、介護労働実態調査の結果報告によるとサービス残業をしたことのある人は25%に上り、サービス残業の実際と残業代の支払い状況の実態が合わないようです。
残業代が支払われなかった理由は以下のような結果になりました。
これらの結果から、介護士は自分の仕事に残業が必要だと感じても自分からは請求しないという傾向が見られます。
そもそも施設の雰囲気が請求する雰囲気にない、支給されないことが前提の業務や会議がある、という理由もありサービス残業をせざるを得ない環境もあるようです。
この理由の中で特に、請求できる雰囲気にない、残業代が支給されない業務や会議があるというのは職場としてあまり望ましいことではありません。
しかし、介護士は時間帯を分けたチームが24時間体制で業務に当たることが多い仕事。
そのため、自分が多く受け持つ時間帯のこと以外もチーム全体の議題があれば情報を共有する必要があります。
これらのことが起こる原因の1つに、介護現場の人手不足が挙げられるでしょう。
業務が過密で十分なサービスを提供できていないと感じる人の8割が、原因は「人員が少なく業務が過密になっているため」と答えており、改善傾向にあるとはいえ介護業界の人手不足は依然として大きな問題です。
参照:全国労働組合総連合|ダイジェスト版 労働実態調査報告集
介護士のなかで全く残業の無い職場があるとはいい切れませんが、比較的残業が発生しにくい職場として訪問介護の介護士が挙げられます。
訪問介護は、介護士が利用者の居住する家へ訪問し個別にケアを行う介護のこと。
あらかじめ訪問の時間が決められているため、残業することはほとんどありません。
実際に訪問介護に携わる介護士で「やっていてよかった」と感じる人の割合は82.4%と高く、78.3%が「自分の都合で働く時間を決められる」と答えています。
入所施設で残業の無い職場を希望している場合、紹介予定派遣を利用し実際に働いて確認してみることもおすすめです。
紹介予定派遣とは、派遣の期間終了後に正社員に採用する予定で雇用される派遣社員のこと。
派遣の期間お試しで働くことができますが、期間後必ず正社員で働かなくてはいけないといったことはありません。
気になる職場だけど残業が多いのか分からない…と考えている場合、紹介予定派遣を利用してみることも一つの手段として考えてみましょう。
参照:全国労働組合総連合|ダイジェスト版 労働実態調査報告集
介護士は人に対するケアの提供といった点で残業をゼロにするのは難しい職業です。
もし今の職場でサービス残業が多く不満があるのであれば、思い切って転職してみるのもいいかもしれません。
転職で介護士を検討するならぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。
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