介護士の夜勤に潜む不眠の危険性|不眠のリスクや改善策5選

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夜勤などの勤務により、不眠に悩んでいる介護士の方は多いのではないでしょうか。不眠の状態が続いていると、疲れが取れない、集中力が続かないなどの悩みが生じてしまいます。場合によっては介護の仕事を続けることが難しくなってしまうことも。今回は、介護士の不眠によるリスクや改善策について解説します。

介護士が陥りやすい「不眠」とは?

夜勤のある仕事をしている方々に多い「不眠」の症状。

介護士の中にも不眠について悩みを抱えている方は少なくありません。

不眠の症状がひどい場合、業務に支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。

不眠の症状の種類

不眠には大きく4つの種類の症状があるといわれています。

それぞれの症状の違いについて見てみましょう。

●入眠障害:寝付くまでに2時間以上かかる。不眠に悩む方に特に多い症状。
●中途覚醒:眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める。
●早朝覚醒:起きたい時間より2時間以上早く目が覚める。その後再び眠ることが難しい。
●熟眠障害:睡眠時間のわりにぐっすり眠った感じがしない。眠りが浅い方に多い。

このように、不眠症にはさまざまな症状が存在します。

一般的に不眠に悩む方の数は20代〜30代以降増え始め、年を重ねるとともにその数はさらに増加しているといわれています。

また、男性よりも女性の方が女性特有のホルモンバランスの乱れなどにより、不眠に陥りやすいともいわれています。

 

介護士が不眠になってしまう理由


介護士が不眠になってしまうのには、一体どのような理由があるのでしょうか。

具体的な例をいくつかご紹介します。

生活リズムの乱れ

夜勤などの勤務を行う介護士は、生活リズムが乱れてしまいがちです。

その日のシフトによって睡眠時間や起床時間が異なるため、安定した睡眠を確保することは難しい場合が多いでしょう。

特に、夜勤明けの日は家で寝て過ごすことが多いという方は、夜に寝付きが悪くなってしまいがちです。

そのため、夜勤明けの仮眠を午前中だけにして、午後は外出するなどの注意が必要です。

>>>あわせて読みたい「介護士の夜勤明けはどう過ごす?だるさを残さない過ごし方とは?」
>>>あわせて読みたい「介護士は生活リズムが乱れがち?NG行動や改善策も解説」

過度なストレス

日々仕事で多くのストレスを抱えている介護士。

寝る前につい仕事のことを考えてしまい、なかなか眠りにつけないという方も多いのではないでしょうか。

寝る前に不安やストレスを感じてしまうと身体が緊張状態になり、リラックスして眠ることが難しくなります。

寝付きが悪くなるだけでなく、睡眠の質も低下してしまう可能性が高いでしょう。

>>>あわせて読みたい「介護士のためのメンタルヘルスチェック|ストレスの原因と解消法」

腰痛や肩こり

身体介護による腰痛や肩こりも、不眠を引き起こす原因の一つになりかねません。

布団に入って横になっても、腰痛がひどいと睡眠の妨げになってしまうでしょう。

また、睡眠不足のときは痛みや気怠さに敏感になるため、さらなる悪循環になってしまうことがあります。

>>>あわせて読みたい「介護職が悩む「腰痛」原因は?対策法や改善できるストレッチ方法」
>>>あわせて読みたい「肩こりは介護職の職業病?原因や解消法、肩こり予防について解説」

 

介護士が不眠になると生じるリスク

介護士が不眠になることにより、さまざまなリスクが生じてしまいます。

ここでは、不眠によって起こりうるリスクや問題をご紹介します。

体調を崩しやすい

十分な睡眠を確保できないことにより、免疫が低下したり、自律神経が乱れたりしてしまいます

その結果、体調を崩すリスクが高くなってしまいます

シフトに穴を開けてしまったり、利用者に風邪をうつしてしまうなどの危険性もあるでしょう。

さらに、睡眠不足が続くと糖尿病や肥満などの生活習慣病にかかりやすくなるともいわれています。

>>>あわせて読みたい「介護職は太りやすいって本当?太る理由や太らないための工夫とは」

仕事でミスが増えてしまう

睡眠不足になると、注意力や集中力が低下してしまいます。

そのため、仕事でのミスや失敗が増える可能性を高めてしまうといえるでしょう。

ちょっとしたケアレスミスから、利用者に危害を加える大きな事故にもつながりかねません。

利用者の安全を守るためにも、睡眠不足によるミスは避けたいものです。

イライラしやすくなる

些細なことでイライラしやすくなったり、落ち込みやすくなったりするというのも、不眠が原因であることが考えられます。

イライラしている状態では、利用者やほかの職員とのコミュニケーションにも支障が出てきてしまいます。

ストレスが溜まるとますます寝付きが悪くなり、不眠の悪循環になってしまうため注意が必要です。

>>>あわせて読みたい「介護士が利用者にイライラするのはどんなとき?対処方法を解説」

うつ病などの精神疾患

不眠は、うつ病や統合失調症などといった精神疾患も合併しやすいといわれています。

気分の落ち込みからなかなか眠りにつけず、さらに落ち込みやすい状態に陥ってしまうことなどが原因として考えられます。

これらのこころの病気は自分では気付きにくいため、ただの生活リズム乱れだと思い込んでしまう危険もあります。

>>>あわせて読みたい「介護士はうつ病になりやすい?原因やどうしても辛いときの対処法」

 

介護士が不眠にならないためのポイント5選

介護士が不眠にならないためには、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。

不眠を解消するためのポイントをご紹介します。

シフトを変更する

介護士の睡眠時間に大きな影響を与えているのが、夜勤の勤務です。

可能であれば、シフトの調整を相談してみましょう。

夜勤の代わりに早番や日勤のシフトをメインに働くことができれば、十分な睡眠時間を確保して生活リズムの改善にもつながります。

夜勤を完全になくすことは難しいという方も、夜勤シフトの回数を少しでも減らすなどの対策を取ってみることをおすすめします。

ストレスを解消する

ストレスを溜め込んでいる状態だと、眠りにつきにくく睡眠の質も悪くなってしまいます。

精神的な負担を抱えてしまいがちな介護士ですが、不眠を防ぐためにもストレスを溜め込まずリフレッシュすることを心がけてみましょう。

休日には仕事のことを考えないようにし、家族や友人との時間を過ごしたり、趣味の時間を作ったりするのがおすすめです。

ストレッチや運動をする

不眠の改善には適度な運動やストレッチも効果的です。

身体を動かすことで体温が上昇し、リラックス効果もあるため入眠を促進する効果が期待できるでしょう。

激しい運動はかえって睡眠を妨げてしまう恐れがあるため、散歩やジョギングなどの軽い有酸素運動がおすすめです。

>>>あわせて読みたい「介護職には体力が必要?介護職におすすめの体力の付け方を解説!」

寝る前にスマホを見ない

寝る前にスマホなどの画面を見ると脳が覚醒し、眠りにつきにくくなるといわれています。

特に、部屋を暗くした状態で画面を近距離で見ることが多いという方は注意が必要です。

寝る30分前にはスマホを見ないようにするなどの対策を取り、目や脳への刺激をなるべく抑えるよう意識することが重要です。

サプリメントや薬を服用する

行動や習慣を変えても不眠が改善されないという方は、薬やサプリメントに頼るというのも一つの手段です。

最近では市販の薬やサプリメントも多く、ドラッグストアやオンラインショップで手軽に購入できるためおすすめです。

自分の体調を見つつ、適切な使い方を守って服用するようにしましょう。

 

介護士が不眠症かも?と思ったときにするべきこと


不眠の状態が数ヶ月以上続いているという方は、睡眠障害などの病気の可能性もあります。

不眠により日常生活や仕事に支障がある場合は、以下のような対応が必要な場合もあるでしょう。

病院に行く

不眠の悩みが続いている方は、早めに病院を受診した方が良いでしょう。

最近では睡眠外来を設けている病院睡眠専門のクリニックもあるため、一度調べてみるのも良いかもしれません。

一般的な内科でも、睡眠に関する治療を受けることが可能です。

かかりつけの内科で相談するのもおすすめです。

心因的な原因による不眠にお悩みの場合は、心療内科や精神科に相談してみましょう。

転職をする

不眠の悩みを抱えながら夜勤のある介護士の仕事を続けることは、心にも身体にも悪影響を与えかねません。

症状を悪化させないためにも、自分を置く環境を変えた方が良いでしょう。

介護以外の職種や、日勤のみの勤務が可能な介護施設への転職を検討してみるのはいかがでしょうか。

 

キャリアアドバイザーに相談する

 

まとめ

今回は、介護士の不眠について解説しました。

介護士として長く活躍するためにも、睡眠時間を確保することや体調管理は必要不可欠です。

少しでも不眠の症状を改善し、介護の仕事を楽しく続けられるよう工夫してみましょう。

睡眠不足についてお悩みの介護士の方は、ぜひ本記事でご紹介した内容を不眠の改善に役立ててみてください。

 

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