お役立ち情報
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介護士を目指している高校生が悩みがちな文理選択。介護の道に進みたい場合、文系と理系どちらを選択すれば良いのでしょうか。文理選択はこの先の進路にも大きな影響を与えるため、情報収集をしながらじっくりと検討することが大切です。進路についてお悩みの高校生の皆さんに、今回は文系と理系それぞれのメリット・デメリットと、文理選択で迷ったときのポイントについてご紹介します。
■目次
文系と理系といっても、具体的にはどのような違いがあるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
それぞれの分野で学習する内容についてまとめてみました。
文理選択は、将来の進路に向けて学んでおいた方が良い知識の方向性を決めるものです。
文理選択は今後の進路や受験科目に影響するため、できる限り後悔のない選択をしましょう。
しかし、介護など福祉系の職業は文系と理系のどちらに当てはまるのか、いまいちイメージが掴みにくいというのも事実です。
以下では、介護士を目指す方の文理選択について、文系・理系のそれぞれに焦点を当てて説明します。
まずは、介護士を目指す方が文系を選んだ際のメリットとデメリットをご紹介します。
●福祉関係の知識を学べる
将来的に介護福祉士や社会福祉士などの資格を取得する際に、法律や制度、心理学などについてある程度の知識が必要になります。
文系の道に進むことでこれらの科目を学べる可能性があるため、資格を取得する際に有利になるでしょう。
また、背景知識があることで、実際の現場で働いた際に介護の専門知識や技術が身につきやすいというメリットもあります。
●コミュニケーション能力が身につく
文学から物事の背景を汲み取ったり、人々の心情を読み取ったりする力を養う文系では、自然とコミュニケーション能力も身につきやすいでしょう。
介護業界では利用者様やご家族様、職員間でのコミュニケーションが必要不可欠であるため、文系ならではの学びを通して培ったコミュニケーション能力は大いに役に立つといえます。
●文書作成や記録管理に役立つ
文章の読み書きをする機会が多い文系は、文章力に長けているといえるでしょう。
介護施設では利用者様の日々の健康管理などの記録やさまざまな書類の文書作成など、文字に触れる機会は避けられません。
そのような場面において、文章力や読解力があるとスムーズに事務作業を進めることができます。
●科学的な知識が不足する
身体介護において必要な体の仕組みにまつわる知識は、文系では身につかないという点がデメリットになってしまう可能性があります。
また、医薬品関係の知識や医療行為などについても理系の分野になるため、知識が必要になった場合にはその都度学習する必要があるでしょう。
●文系から理系への変更は難しい
理系は特に専門的な知識を要するため、文系から理系に変更するのが難しい場合もあるでしょう。
介護関係あるいは文系の職業に就きたいという気持ちが固まっていれば問題はありませんが、理系関係の職業にも興味があるという方は注意が必要です。
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次に、介護士を目指す方がを理系を選んだ際のメリットとデメリットをご紹介します。
●論理的な思考ができる
理系では物事を順序立てて考え、正解へと導くという能力が身につきます。
このような論理的な思考力や問題解決能力は、日々さまざまなトラブルが生じる介護現場で非常に役に立つスキルだといえます。
特に、将来的に管理職などの役職へキャリアアップを目指したい方にとっては、大きなメリットになるでしょう。
●ボディメカニクスの知識が身につく
身体介護で必要な人間の体の仕組みにまつわるボディメカニクスの知識は、理系に進むことで身につけることができます。
原理をしっかりと理解することで、身体介助のスキル向上に役立つといえるでしょう。
また、利用者様だけでなく自分自身にも負担の少ない体の使い方を学ぶことで、介護士の職業病ともいえる腰痛や肩こりの予防にもつながります。
●医療処置や薬物管理に役立つ
介護士でも一部の医療行為や服薬管理を行う場合があります。
理系に進み、さらに医療や薬学などの分野を専攻した場合、その知識は介護現場で重宝されるといえるでしょう。
現場だけでなく資格取得の際にも、背景知識があることで学習をスムーズに進めることができます。
●将来の選択肢が増える
理系の知識があると、将来的な選択肢として研究職やテクノロジー関係などの職業を目指すことも可能です。
介護の道に進むかどうかがまだ明確ではないという場合は、あえて理系に進学することで将来の選択肢の幅を広げることができるというメリットがあります。
●効率化を重視してしまう
論理的な思考が養われる理系では、物事をつい効率的に考えてしまうことがあります。
効率化を重視してしまうと、利用者様の気持ちに寄り添うことができず苦労する場面があるかもしれません。
介護業界では、効率化だけではなく臨機応変な対応力なども身につける必要があるでしょう。
●学業が忙しくなりがち
文系に比べて理系は授業の課題や研究、論文などやらなければならないことが多い傾向にあります。
そのため、就職活動のための時間や自分の自由な時間を確保することが難しくなります。
また、学業と両立しながら介護資格の取得を目指しても、十分な勉強時間を取れないこともあるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「介護士は医療行為ができる?認められている行為と条件について」
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介護士を目指している方は、文系と理系のどちらを選択するべきなのでしょうか。
結論からいうと、どちらを選択しても介護士になることは可能です。
なぜなら、無資格・未経験でも介護士として採用を行っている介護施設は少なくないからです。
そのため、学生のうちは文系理系にかかわらず自分の好きな分野について学び、卒業後は介護施設に就職するという選択肢もあります。
未経験の状態からでも現場で経験を積みながらスキルアップを目指せるという点が、介護業界ならではの特徴でもあります。
文系・理系どちらを選択するかによって介護士を目指す際に生じるメリットは異なりますが、いずれにしても不足している知識やスキルは将来的に補うことができます。
つまり、文系・理系のどちらを選択したとしても、介護士になる道が閉ざされるということはありません。
介護士を目指す方が文理選択で迷った際に、決め手になるポイントをご紹介します。
文理選択で迷われている方は、自分に当てはまる特徴がないか探してみてください。
「介護士として早く成長し、一人前の介護士になりたい」と考えている方は、文系を選択することをおすすめします。
福祉系の大学・短大・専門学校は、文系科目による入試の場合がほとんどです。
現在普通科の高校に通いながら介護士を目指しているという方は、文系を選択して福祉系の学校への進学を目指してみてはいかがでしょうか。
「将来的に社会福祉士の資格を取得したい」という方は、文系に進むことをおすすめします。
社会福祉士の試験を受ける条件として、福祉系の養成校か短大、大学を卒業しておく必要があります。
現時点で社会福祉士になることが目標であるという方は、文系科目を履修しておくことで資格取得に有利になるといえるでしょう。
>>>あわせて読みたい「社会福祉士とは?仕事内容や活躍できる場、給与について解説」
「介護業界でゆくゆくは管理職を目指したい」という方は、理系を選択すると良いでしょう。
理系に進学して培った分析力や論理的な思考力は、施設のマネジメントに大いに役立ちます。
そのため、介護業界でキャリアアップを目指す場合、文系よりも理系の方が学んだ知識を活用しやすいといえるでしょう。
>>>あわせて読みたい「介護管理職の仕事内容は?平均年収や必要な資格、転職について」
今回は介護士を目指す方の文理選択について解説しました。
文系・理系それぞれのメリットとデメリットを参考に、ご自身の進路選択に役立ててみてください。
高校生のうちから将来のことを考えるのは難しいかもしれませんが、少しでも後悔しない選択ができるようしっかりと自分と向き合うことが重要です。
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