介護福祉士を目指す方必見!介護実習について徹底解説

更新日:

介護福祉士を目指す学生にとって、必修科目でもある介護施設・事業所での介護実習。実際の現場で介護について学べることを楽しみにしている反面、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、介護実習を行う目的や主な実習内容、注意すべきポイントなどについて解説します。



介護実習とは?

介護福祉士の資格取得を目指している、福祉系高校・専門学校・短大・大学に通う学生は、介護現場で実務を学ぶ「介護実習」を受けることが必須となっています。

介護実習を行う主な目的としては、学校の勉強だけでは身に付かない介護の知識や技術を学び、将来に役立てることなどが挙げられます。

実習を行う期間や時間は各学校によって異なりますが、以下の内容が一般的です。

1週間~1ヶ月間の実習を3回~4回

施設の日勤帯の時間である9時ごろ~19時ごろの間

最初の実習の期間は数日〜数週間程度で、実習の回数を重ねるにつれて実習期間も長くなる、という形をとっている学校もあります。

実習場所は多岐に渡り、自分で実習先を選ぶ場合や、学校側から指定された施設で実習をする場合などがあります。

<主な実習場所の例>

特別養護老人ホーム

デイサービス

有料老人ホーム

軽費老人ホーム

介護老人保健施設

障がい者施設

生活介護施設

就労支援施設

訪問介護

医療関連施設

介護実習を経験することで、実際に現場で働く介護士の方に教わりながら、より実践的な介護の知識を学ぶことができます

また、学校卒業後に自分がどのような施設に就職したいのか、どのような形で介護に携わりたいか、などを考えるための良いきっかけにもなります。

>>>あわせて読みたい「【新卒向け】介護職の職場の選び方は?施設の種類や選ぶポイント」

 

介護実習を行う目的

介護実習を行う目的とは、具体的にはどのようなものが挙げられるでしょうか。

介護実習について、厚生労働省によって「3つの教育に含むべき事項」というものが定められています。

介護過程の実践的展開:対象者のさまざまな問題を解決し、QOLを向上させるまでのプロセスについて

多職種協働の実践:異なる職種の職員と共に働く上での役割分担や関係構築について

地域における生活支援の実践:対象者と地域との関わりや、各施設・機関の役割について

上記の内容には、介護に携わる仕事をするうえで欠かせない基本的な知識が含まれています。

実習先の施設や事業所では、これら3つの観点に基づいた指導カリキュラムを実施しています。

介護実習を行う中で、これらの教育事項への理解を深めることが、介護実習を行う大きな目的です。

参照:厚生労働省「介護実習指導の内容とポイント」

 

介護実習の流れ

介護実習には、実習に行く前の事前学習・実習本番・実習終了後の振り返りや報告などの一連の流れが存在します。

それぞれの期間に行うべき内容の例を紹介します。

実習前
・実習に必要な知識の復習
・実習計画の作成
・実習目標の設定
・実習先施設へのあいさつ
実習中
・利用者様の支援
・実習記録の作成
実習後
・実習のまとめ、振り返り
・実習報告の作成
・実習内容の共有
・お礼状の作成

実習期間に施設で実践経験を積むことももちろん重要ですが、実習前後の準備や振り返りの時間を通して、新たな知識を身に付けたり、学びをより深めたりすることも大切です

多くの人は、実習本番にばかり意識を向けがちです。

しかし、実習に行くまでに分からないことや不安なことを解消し、実習が終わったら学習した内容をまとめ、実習で得られる学びをより充実させられるような行動を心がけましょう。

 

介護実習の実習内容

介護実習を行う際、実習先の施設では具体的にどのようなことを行うのでしょうか。

主な実習内容の例をご紹介します。

利用者様とのコミュニケーション

実習中は、施設の利用者様との交流の機会が多くあります。

利用者様の中には耳の聞こえにくい方や、体の不自由な方、障がいをお持ちの方など、さまざまな方がいます。

コミュニケーションを取る際は、利用者様一人ひとりの気持ちを考え、その方に合ったコミュニケーションの方法を工夫する必要があります

利用者様の顔と名前を覚えたり、たわいない会話をする中で、利用者様と介護士との間に信頼関係を構築するために必要なコミュニケーションスキルを身に付けられます。

>>>あわせて読みたい「コミュニケーションが苦手でも介護職はできる?コツを紹介!」

介助業務の補助

職員の方のサポートを受けながら、食事介助・排泄介助・入浴介助などの介助業務にあたります。

介護の専門的な技術は、学校の授業を受けるだけではなかなか身に付きません。

学んだ知識を、実際の現場でも活用できる確かな技術にするため、介護実習では実践的に介助業務を行う機会があります。

介助業務は職員にサポートしてもらいながら行うため、分からない点は積極的に質問するようにしましょう

>>>あわせて読みたい「【新人介護士必見】食事介助のポイントとは?行う理由や事前準備」

レクリエーション

利用者様がレクリエーションを行う際は、一緒に参加したり、利用者様のサポートに回ったりします

また、自分でレクリエーションを企画し、実際にその企画案を実施するといった場合もあります。

どのような内容で、どのようなポイントを意識すれば利用者様に楽しんでレクリエーションに参加いただくことができるのかを学ぶことができるでしょう。

>>>あわせて読みたい「介護のレクリエーションって何のため?目的や盛り上げ方を解説」 

会議・カンファレンスへの参加

介護施設にはさまざまな職種の職員が関わっています。

それぞれの職種の役割や必要性について学ぶことで、各職種間の連携の重要性について理解を深めることができるでしょう

また、職員同士で利用者様の情報を共有したり、チームで連携を取ったりすることで、より良いサービスの提供につながるということを学習できます。

>>>あわせて読みたい「介護士のチームワークは会話が命!働きやすくするコツ5選を解説」




介護施設に実習に行く際の注意点

介護施設に実習に行く際の注意点を3つご紹介します。

積極的に実習に参加する

介護実習は、短い期間の中でいかに知識や技術を吸収できるかが重要です

実習期間を無駄にしないよう、積極的に実習に参加するようにしましょう。

また、実習先の職員の方には、忙しい中で時間を作って指導してもらっているという意識を常に持つことが大切です。

身だしなみやマナーに気を付ける

介護施設の業務をするにあたり、ふさわしい身だしなみを意識しましょう。

実習当日はアクセサリーを外し、動きやすい服装で参加することが好ましいです

身だしなみだけでなく、施設の利用者様や職員の方々に対して失礼のないよう、あいさつやマナーにも気を付けるようにしましょう。

>>>あわせて読みたい「介護職の初出勤の準備物は?服装や持ち物、心がけることなど」

一職員としての自覚を持つ

実習生とはいえ、施設の業務に携わっている以上は「一職員」としてみなされます。

学生であるという立場に甘えず、自分の行動や発言には責任を持つようにしましょう

また、「実習生」という立場は何なのかをしっかりと考え、適切な態度で実習に参加することが大切です。

 

まとめ

今回は、介護実習を行う目的や学習内容、注意すべきポイントについて解説しました。

介護実習は、将来介護業界で働くことを目指している学生にとって非常に貴重な経験となります。

介護実習を通して介護に関する知識や理解を深め、進路を決める際や将来就職した際にに役立てられるよう意識しましょう。

 

職場の選び方に迷ったら【介護求人ラボ】

【介護求人ラボ】では専門のアドバイザーがあなたの希望に合った求人をご提案いたします。職場選びに迷った際はぜひ【介護求人ラボ】へご相談ください!入職までしっかりとサポートさせていただきます。

お電話で無料お問い合わせ

簡単!WEBで無料お問い合せ

介護系ハイキャリア転職なら【介護求人ラボ+】

介護求人ラボ+(介護求人ラボ プラス)は、介護系管理職(管理者・施設長)限定のハイキャリア向け転職サービス。ハイキャリア専門のアドバイザーが、次のステージに挑戦するサポートを提供いたします。「自分の市場価値が知りたい」「現状のキャリアで管理職は可能か?」などの相談からでもOK!まずはお気軽にお問い合せください。

【完全無料】60秒で簡単登録!


Instagram
X(Twitter)にてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪