未経験の介護士必見！面接でよく聞かれる質問と対策について解説

就職・転職マニュアル

更新日：2024/03/26

未経験の介護士が転職活動で面接を受ける際、どのような対策をすれば良いのでしょうか。介護の仕事は働きながら仕事に必要な知識・技術を身につけたり、資格取得を目指したりすることが可能です。そのため、資格がなくても始めることができ、未経験の方でも採用されやすいという特徴があります。本記事では、未経験の介護士が面接でよく聞かれる質問と、面接対策について解説します。

■目次

未経験介護士の面接で重視される項目とは？
【仕事編】未経験介護士が面接でよく聞かれる質問3選
【人柄編】未経験介護士が面接でよく聞かれる質問3選
どんな人が採用されやすいのか？
未経験介護士が心得ておくべき面接での姿勢
まとめ
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未経験介護士の面接で重視される項目とは？

介護の仕事は、未経験や無資格でも始めることができます。

しかし、面接では未経験者よりも経験者や有資格者の方が優遇されやすいというのも事実です。

未経験であっても採用されやすい方の特徴として、特に以下の項目が重視される傾向にあります。

●介護の仕事への強い熱意があるか

●コミュニケーション能力が高いか

●「ホスピタリティがある」「怒りっぽくない」など、介護の仕事への適性があるか

介護士の仕事は、さまざまな病気・障がいを持った利用者様に対して適切な対応ができる知識量やスキルが求められます。

そのため、未経験の介護士は、介護の仕事に対する成長の意思がどのくらい強いかどうかがチェックされやすいのです。

【仕事編】未経験介護士が面接でよく聞かれる質問3選

ここからは、未経験の介護士が採用面接でよく聞かれる「仕事に関する質問」を3つご紹介します。

●「介護の仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか？」

この質問は、どの業界や業種でも聞かれる可能性が非常に高いです。

特に、未経験であれば「なぜ別業種から介護業界に転職しようと思ったのか」について、そのきっかけや理由を説明することが求められます。

【良い回答例】
「私が介護の仕事に就こうと思ったのは、同居をしている祖父の介護がきっかけです。
これまで介護に関して一切知識や経験がありませんでしたが、祖父の介護を通じて、さまざまな学びや発見がありました。
認知症を発症した祖父とのコミュニケーションには苦戦しましたが、それがきっかけでコミュニケーションについて考える機会が増えました。
将来的には、利用者様お一人おひとりの気持ちやニーズを理解し、寄り添うことができる介護士になりたいと思っています」

【悪い回答例】
「介護の仕事に少し興味があって志望しました」

●「前職を退職した理由は何ですか？」

この質問をする理由は、「前職を辞めた理由と同じ理由でまた辞めることがないか」を確認するためです。

この質問では、ネガティブな内容にならないよう注意し、ポジティブで前向きな回答ができると好印象です。

【良い回答例】
「前職を退職した理由は、新しい経験をしてみたいと考えたからです。
前職では同じ仕事の繰り返しで、スキルアップが見込めない状況でした。
私は前職である営業職で身につけたコミュニケーションスキルを活かし、利用者様お一人おひとりの希望に沿った介護サービスを提供したいと考えています」

【悪い回答例】
「前職を退職した理由は、たくさんあります。
サービス残業が多く、上司も怖い人ばかりでした。
同僚も気の合わない人が多く、円滑に仕事を行うことが難しかったからです」

●「夜勤に入ることはできますか？」

この質問は、24時間体制で利用者様の介護や見守りを行う介護施設でよく聞かれる質問です。

夜勤に対応できるかできないかを、理由を添えてしっかり伝えましょう。

【良い回答例】
（夜勤ができる場合）
「夜勤は可能です。現在一人暮らしをしているため、どのような時間帯でも仕事に入ることができます。
ちなみに夜勤は週に何回くらいあるのか、教えていただけますでしょうか」

（夜勤ができない場合）
「申し訳ありませんが、1歳の娘の育児があるため、夜勤に入ることは難しいです。
その代わり、日勤帯でのお仕事を精一杯勤めさせていただく所存です」

【悪い回答例】
「できれば日勤のみがいいですが、夜勤手当次第で考えさせていただきます」

【人柄編】未経験介護士が面接でよく聞かれる質問3選

ここからは、未経験の介護士が採用面接でよく聞かれる「応募者の人柄に関する質問」を3つご紹介します。

先ほどご紹介した質問とは異なり、応募者の性格や人柄などをチェックする質問のため、しっかり予習しておくことが大切です。

●「あなたが仕事をするうえで大切にしていることを教えてください」

この質問は、応募者の「仕事への考え方」がチェックされます。

応募先の介護施設・介護事業所の運営理念に沿っていない考え方であれば、不採用になる場合があるため、面接前にしっかり回答内容を考えておくことが大切です。

【良い回答例】
「私は常に向上心を持って、新しい学びを得ながら仕事に取り組むことを大切にしています。
仕事に慣れれば慣れるほど、初心を忘れて自己成長が停滞してしまいます。
そのため、私は研修会やセミナーに積極的に参加し、顧客が望む製品開発に取り組んできました。
介護の仕事でも向上心を持って、日々新しいことを学んでいきたいと思っています」

【悪い回答例】
「相手の話をしっかり聞くことを大切にしてきました」

●「あなたの長所と短所を教えてください」

この質問では、応募者にどのような長所や短所があるかを確認されます。

偽ることなく正直に伝えることも大切ですが、ネガティブな内容は避け、短所もポジティブに捉えられるよう、フォローを入れることが重要になります。

【良い回答例】
「私の長所は、長時間目の前の作業に集中して取り組めることです。
前職ではデータ入力や資料作成などの業務を行っており、ミスなく的確に仕事ができていると、上司から高い評価をいただいていました。
一方で短所は、心配性で何度も確認しないと気が済まないことです。
しかし、何度も確認する分、ミスがない丁寧な仕事ができます。
介護の仕事でも、慎重にミスなく、安全な介護サービスの提供に努めていきたいと考えています」

【悪い回答例】
「長所も短所もないです」

●「これまで高齢者の方と関わった経験はありますか？」

この質問では、応募者が持つ高齢者や介護へのイメージをチェックします。

介護業界では、この質問への回答を重視する採用担当者が多い傾向にあります。

【良い回答例】
「社会人になるまで82歳の祖父と同居していました。
祖父は非常に温厚な性格で、祖父の優しさに触れてきたことも、介護の仕事を志望する1つのきっかけとなりました。
祖父が認知症を患い、介護や看取りを経験したこともあるため、認知症がある方への接し方はある程度理解しています」

【悪い回答例】
「はっきりとは覚えていませんが、小学生の頃に数回くらいあったと思います」

どんな人が採用されやすいのか？

介護の仕事のみならず、どの業界や業種でも、採用されやすい人と不採用になりやすい人にはそれぞれの特徴があります。

介護業界の採用面接で採用されやすい人の特徴は、以下の通りです。

●介護の仕事への熱意や、学ぶ意欲が強いこと

●前向きな向上心を持っていること

●心身ともに健康であり、夜勤や早出、遅出などの不規則勤務に対応できること

介護の仕事では、利用者様やご家族の方、ほかの介護士や看護師、ケアマネジャーなど、多くの人と関わりながら介護サービスを提供します。

そのため、応募者の人柄や価値観、介護の仕事への適性が重要視される傾向にあります。

また、面接での回答が曖昧で、仕事への熱意が感じられない人は不採用になりやすいです。

未経験介護士が心得ておくべき面接での姿勢

介護の仕事では、傾聴・受容・共感などの柔軟なコミュニケーションスキルが求められます。

そのため、未経験介護士の採用面接では、コミュニケーション能力をアピールすることで採用率がぐっと上がります。

特に、面接では以下のような姿勢で臨むようにしましょう。

●笑顔で明るく受け答えをする

●ハキハキと大きめの声でしっかり受け答えをする

●沈黙にならず、素早く適切な受け答えをする/p>

採用担当者の話をしっかり聞くことはもちろん、的確な受け答えができることは、介護の仕事で最も重要なコミュニケーションスキルです。

面接時に、入社後の姿をイメージしてもらえるような受け答えをすることが大切です。

まとめ

介護の仕事は、未経験者でも気軽に始めることができる仕事です。

一方で、応募者の仕事への適性や性格など、重視される項目が多くあります。

面接では、仕事への熱意とコミュニケーション能力をアピールすることが大切です。

未経験だからとネガティブな態度をとらず、前向きに面接に挑むことで採用率がぐっと上がります。

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