介護施設ではレクがマンネリ化しがち？対策やおすすめレクを解説

介護施設で行うレクリエーションのマンネリ化について、お悩みの介護士の方は多いのではないでしょうか。利用者様の余暇活動やリハビリのため、多くの介護施設で実施しているレクリエーション。しかし、同じような内容のレクを繰り返し行うことで、利用者様に「もう飽きた」と言われてしまうことも。本記事では、介護レクがマンネリ化する理由や対処方法について解説します。

介護施設でのレクがマンネリ化するのはなぜ？

介護施設では毎日のようにレクリエーションを実施しているため、ネタや企画が尽きてしまい、結果としてレクがマンネリ化しやすいです。

レク担当の介護士は、休日や仕事終わりでもレクの企画を考えなくてはなりません。

介護レクの企画立案には意外と時間をとることや、介護士の負担となることから、同じ内容のレクを繰り返すようになり、マンネリ化してしまうのです。

＞＞＞あわせて読みたい「介護士だけどレクリエーションが苦手…克服方法や進行のポイント」

 

介護レクがマンネリ化したときの対処方法3選

介護レクがマンネリ化してきてしまっていても、すぐには新しい内容の介護レクが思いつかないと悩む介護士も多いのではないでしょうか。

ここからは、介護レクがマンネリ化してしまったときの対処方法を3つご紹介します。

●書籍やインターネットでレクネタを探す

レクで使えるクイズやゲームは豊富にあるため、レクの企画・立案をする介護士が知らないクイズやゲームもたくさんあるはずです。

ゲームや遊びのルールを一部変更するだけでも、飽きずに長く楽しめるようになります。

インターネットでは、無料でダウンロードできるクイズのイラストや塗り絵が豊富にあるため、レクのマンネリ化に困ったときは積極的に書籍やインターネットで探すようにしましょう。

＞＞＞あわせて読みたい「認知症予防にもなる！介護のレクで塗り絵を取り入れよう」

●ボランティアの方を招く

折り紙やカラオケ、書道など、施設内でできるようなレクでも、利用者様一人ひとりの見守りをするには、介護士の人員数が足りません。

また、買い物や外食、初詣など、介護施設の外に出で行うレクでは、特に介護士の不足が問題となります。

そのような場合は、ボランティアの方を招くことで、利用者様の見守りやレクの進行を代行してもらえます。

普段はできないようなレクを実施したいと考えている場合は、地域のボランティア団体に相談することがおすすめです。

●介護レクの研修会に参加する

高齢化が進む近年、高齢者の生活の質を向上することを目的とし、さまざまな団体や企業が介護レクの講習会を行っています。

特に、公益社団法人日本レクリエーション協会では、介護施設向けの受託研修会や講習会を数多く実施しています。

また、高齢者の健康増進を目的としたレクの企画・実施ができるようになる「レクリエーション介護士」の資格取得もおすすめです。

レクに関する専門知識を身につけることで、利用者様に楽しんでもらえるレクの企画立案ができるようになります。

＞＞＞あわせて読みたい「レクリエーション介護士とは？資格の取得方法・仕事内容を紹介」

 

介護レクがマンネリ化したときにおすすめのレクネタ3選

介護レクがマンネリ化したときに使える、おすすめのレクネタを3つご紹介します。

まだ行ったことがないレクネタがありましたら、ぜひ実践してみてください。

●リボンまきまきゲーム

リボンまきまきゲームとは、リボンの端につないでいる紙皿に乗せたボールを落とさずに運ぶゲームです。

リボンの端にサランラップの芯を、もう一方のリボンの端に紙皿を貼り付け、サランラップの芯と紙皿をリボンでつないだ状態にします。

サランラップの芯にリボンを巻きながら、紙皿に乗せたボールを落とさないように運びます。

ほかの利用者の方と競争したり、運ぶものを風船に変えたりと、バリエーション豊かに楽しめるためおすすめです。 

●ころころロールゲーム

サランラップの芯に合わせて切った新聞紙や広告を、ガムテープで貼り合わせながら、サランラップの芯に長く巻き付けます。

トイレットペーパーのように吊り下げ、利用者様に巻き取ってもらいます。

先に全ての新聞紙または広告を巻き取った方の勝ちというゲームです。

普段、トイレットペーパーやキッチンペーパーなど、使い切るまで一気に巻き取るという機会がないため、ストレス発散にもおすすめです。 

●花火柄うちわ作り

夏におすすめの、うちわ作りのレクリエーションです。

まずは、使用するうちわに黒の画用紙を貼り付けます。

次に、トイレットペーパーの芯を用意し、半部くらいのところまでmm幅の切り込みを入れたら、切り込み部分を外側に折ります。

最後に、アクリル絵の具を水で溶き、バットのような平らで広い容器に流して準備完了です。

トイレットペーパーの芯の切り込み部分を絵の具につけ、うちわにスタンプします。

切り込み部分を短くしたり、長くしたりすることで、花火の大きさを変えることが可能です。

絵を描くのが苦手な方でも、気軽に取り組むことができるためおすすめです。

レクネタに困ったときは外部の方を招こう！

レクのマンネリ化に困ったときは、外部の方を招くことで、これまでにはできていなかった新しいレクを実施することができるようになります。

ボランティアの方やパフォーマーの方を呼び、以下のようなレクを計画することをおすすめします。

特に、介護度の高い方や寝たきり状態の方が多い介護施設では、車椅子のまま鑑賞できるレクが好まれます。

猿まわしやアニマルセラピーといった動物と触れ合えるレクは、動物好きな利用者様や、癒しを求めている利用者様に大変好評です。

＞＞＞あわせて読みたい「介護施設でアニマルセラピーを行う効果とは？メリットや注意点も」

 

介護レクのマンネリ化を防ぐコツ

介護施設には認知症による暴言や暴力がある方や視力が低い方、車椅子を使用している方など、さまざまな利用者様がいます。

利用者様一人ひとりの病気や障がいに合わせたレクリエーションを考えた結果、いつも同じようなレクになってしまうということも少なくありません。

利用者様の安全性にも配慮しつつも、レクのマンネリ化を防ぐコツは、以下の通りです。

ゲームや体操などの集団レクが苦手な利用者様もいるため、個別レクを豊富に用意したり、利用者様が好みに合わせてレクを選べるようにしたりといった創意工夫が必要です。

＞＞＞あわせて読みたい「介護施設でのレクリエーションの種類とは？3種類を徹底解説」

 

まとめ

レクは本来、利用者様の健康増進や生活の質の向上を目的として実施されています。

しかし、介護士はレクの内容に煮詰まり、利用者様は同じ内容のレクに飽き、うまくレクを楽しめていない介護施設も多く存在します。

レクがマンネリ化したときは、今回ご紹介した対処方法を試してみてください。

 

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