【チェックリストあり】介護施設の施設見学のポイントを徹底解説

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介護施設の施設見学に行く際には、抑えておくべき点を確認できるチェックリストが役立ちます。転職活動をする際は、実際に施設へ足を運んで施設見学をすることが非常に重要です。本記事では、介護施設の見学で確認するべき項目をまとめたチェックリストについてご紹介します。

介護施設の施設見学で役立つチェックリスト

介護施設の施設見学では、以下のようなチェックリストを事前に用意し、それに沿って重要なポイントを確認することをおすすめします。

チェックリストの項目は、大きく分けて以下の3つです。

項目詳細内容
①建物・設備

・居室タイプ

・共有スペースの広さや充実度

・入浴設備の充実度

・介護施設内の衛生状態

・介護施設内の安全性

②サービス内容

・職員の人員配置数

・医療体制

・リハビリの内容

・食事の充実度

・レクリエーションやイベントの充実度

③職員や利用者様の様子

・介護士の対応や働く様子

・利用者様の表情や様子

・介護施設全体の雰囲気

施設見学のチェックリストは、事前に手書きのメモ帳やパソコンで印刷して作成しておき、実際の様子を書き加えます。

また、職員に聞きたいことがあれば、あらかじめメモしておくことで忘れずに質問できます。

>>>あわせて読みたい「介護の職場で働きたい方は必見!職場見学のポイントについて解説」 

 

介護施設の建物・設備に関するチェックポイント

先ほどご紹介したチェックリストの詳細内容について、詳しく解説していきます。

まず、1つ目の項目である介護施設の「建物・設備」に関して、具体的な内容を5つご紹介します。

居室タイプ

介護施設の居室タイプには、大きく分けて以下の3つがあります。

多床室(2人部屋~4人部屋)

半個室(2人部屋を大きな壁で区切っている居室)

完全個室(各居室にトイレや浴室、キッチンがある)

居室の見学では、入居している方が快適に過ごせる環境かどうかを意識してチェックしましょう。

また、隅々まで掃除や整理整頓が行き届いているかなども確認します。

居室の汚れが目立つ場合は、掃除に手が回らないほど業務が忙しかったり、職員の数が足りていなかったりする可能性が高いです。

共有スペースの広さや充実度

共有スペースとは、介護施設内の廊下や共用フロア、リハビリ室など、複数の利用者様が共有で使用するスペースのことです。

各スペースに十分な広さが用意されていれば、利用者様の過ごしやすさを重視している施設だといえます。

また、職員にとっても業務の効率が良くなり、働きやすい環境だといえるでしょう。

入浴設備の充実度

入浴設備については、以下の3つの点を確認するようにしましょう。

滑りにくい床材を使用する、手すりを設置しているなど、安全性に配慮しているか

座位式浴槽や機械浴、特浴など、介護度が進んでも入浴できる設備が備わっているか

浴室と脱衣所の温度管理が適切に行われているか

利用者様と職員の双方にとって、使いやすい入浴設備が整っていることが好ましいです。

また、浴室は使用中の場合、見学することができません。

事前に施設に連絡し、浴室の見学を希望している旨を伝えておきましょう。

介護施設内の衛生状態

共用スペースが清潔であるかは、非常に大事なチェックポイントです。

施設見学の担当者がいくら清潔感をアピールしていても、ごみや排泄物の臭いは隠すことができません。

もし施設内が綺麗でも、ごみや排泄物の臭いがしたら、介護施設内の衛生状態が悪いのではないかと疑うようにしてください。

介護施設内の安全性

介護施設の共用部分では、以下のような問題が見つかる可能性があります。

利用者様が使ったハサミや裁縫針がテーブルの上に置きっぱなしになっている

包丁やキッチンバサミを置いているキッチン内に、利用者様が自由に出入りできるようになっている

介護施設は、利用者様の安全を守ることが重要です。

事故やトラブルの防止に努め、利用者様が安全に過ごせる環境かどうかをしっかり確認することをおすすめします。

>>>あわせて読みたい「知らないと危険!要注意なブラック介護施設の見極め方を徹底解説」

 

介護施設のサービス内容に関するチェックポイント

次に、先ほどご紹介したチェックリストの2つ目の項目である介護施設の「サービス内容」に関して、具体的に確認するべき内容を5つご紹介します。

職員の人員配置数

介護施設では、利用者様3人に対し、常勤1人以上の介護士または看護師を配置することが義務付けられています。

基準以上の人員配置数である介護施設ほど、手厚い介護サービスや医療的ケアを提供しているといえます。

配置基準ぎりぎりの人数の職員しかいない場合は、人手が不足している施設である可能性が高いです。

>>>あわせて読みたい「介護職が人手不足といわれるのは何故?現状や理由、解消方法」

医療体制

見学先の介護施設がどのような医療体制をとっているのか、以下の内容を確認するようにしましょう。

提携している医療機関があり、訪問診療が受けられるのか

医療が必要になっても、介護施設の退去を求められることはないのか

服薬や健康管理、通院など、看護師または介護士が対応してくれるのか

急な容態悪化で長期入院や医療的ケアが必要になったとき、介護施設では対応できないからという理由で退去を求められるケースもあります。

介護施設が提供している医療サービスや退去要件など、詳しく確認することがおすすめです。

リハビリの内容

施設が実施しているリハビリサービスについて、以下の内容を確認するようにしましょう。

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など、どのような専門資格を持ったリハビリ職が在籍しているのか

1ヶ月に受けられるリハビリの回数や時間は具体的にどのくらいなのか

筋トレ・マッサージ・体操など、どのような内容のリハビリに特化しているのか

リハビリにどれだけ注力しているかによって、利用者様の健康維持・促進に対する力の入れ方が伺えます

見学先の介護施設の方針と合わせて、リハビリサービスの内容を確認することが重要です。

食事の充実度

食事は、利用者様にとって介護施設を送るうえでの楽しみの1つです。

食事が口に合わないことで、ストレスや食事の拒否につながってしまう恐れもあります。

また、嚥下状態や健康状態に合わせた介護食、治療食を提供しているかの確認も欠かせません。

食事の様子を見学したい場合は、事前に介護施設へ問い合わせるようにしましょう。

レクリエーションやイベントの充実度

介護施設に入居する方の生きがいづくりや健康維持を目的として行われるレクリエーション。

レクリエーションの内容や、行っている頻度についても確認するようにしましょう

レクリエーションの頻度や内容に応じて、レクリエーションの企画立案や、準備などの作業量が多くなることもあります。

 

介護施設のスタッフに関するチェックポイント

最後に、先ほどご紹介したチェックリストの3つ目の項目である介護施設の「職員や利用者様の様子」に関して、確認するべき内容を3つご紹介します。

介護士の対応や働く様子

実際に施設で勤務している介護士の対応や、働く様子もチェックしましょう。

笑顔で明るく利用者様に接しているか、業務を丁寧に行っているかどうかなどを確認することで、実際働いた際のイメージがつきやすくなります。

介護士がバタバタしたり疲れたりしている様子の介護施設は、業務量が多かったり人手が不足していたりするおそれがあります

 

利用者様の表情や様子

利用者様が笑顔で過ごせているか、趣味やテレビ鑑賞を楽しんでいるかなども確認するようにします。

入居している利用者様の様子を見ると、利用者様が施設での生活を楽しめているかどうかが分かります

利用者様が楽しんでいる様子があまり見られない場合は、利用者様の気持ちを第一に考える余裕がないほど、職員がほかの業務に追われている可能性があります。

 

介護施設全体の雰囲気

施設内の清掃が行き届いているのはもちろんのこと、利用者様が作った作品を展示していたり、季節感のある飾りつけをしていたりといった、細かい部分もチェックしましょう。

「温かい」「和気あいあいとした」という施設全体の雰囲気を観察することが大切です。

>>>あわせて読みたい「介護士の悩み「人間関係」…解決策や人間関係が良い施設の探し方」

 

介護施設の施設見学で大切にするべきマナー

施設見学では、以下のようなマナーを守る必要があります。

前もって施設見学の予約をとる

食事や浴室、レクリエーションの見学を希望する場合は、事前に伝えておく

見学中は無断でカメラ撮影をせず、必ず担当者に許可をとる

予定時刻より早くなったりや遅くなったりする場合は、早めに連絡する

施設見学をする際は、どんなに細かいことでも前もって連絡するようにしましょう。

また、見学させていただいている立場であるということを忘れず、常にマナーを守った言動を心掛けるようにします

>>>あわせて読みたい「介護士の面接でのマナー|準備物やチェックされるポイントを解説」

 

まとめ

就職前に施設見学をしておくことで、入職後のミスマッチを防ぐことができます。

見学先の施設にどのような特徴があるのか、自分の希望の職場環境に合っているかどうかなどをしっかりと確認するようにしましょう。

介護施設の見学に行く際は、ぜひ本記事のチェックリストを活用してみてください。

 

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