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人事異動と聞くと、公務員や事務職などのオフィスワークをイメージしがちですが、介護士も人事異動を命じられる機会があります。介護士は、どのような理由で、どのような部署に異動になることが多いのでしょうか。本記事では、介護士が人事異動になる理由や部署についてご紹介します。
■目次
人事異動と聞くと、公務員や事務職などのオフィスワークをイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、介護業界でも介護士に人事異動を命じる機会があります。
人事異動とは、勤め先の介護施設・介護事業所が、介護士に対して組織内での地位や配置、勤務形態の変更を命じることです。
人事異動が行われる時期については特に定められておらず、人事部が「部署異動が必要だ」と判断したタイミングで行われることが一般的です。
人事異動には主に6つの種類があり、目的によって命じられる人事異動が異なります。
また、人事異動の種類によって、介護士が配属される部署も異なります。
人事異動の種類と、介護士が異動する部署の一例は以下の通りです。
部署異動 |
同一事業所内・敷地内で介護士が所属する部署が変わること 【介護士の異動先の例】 ・特別養護老人ホーム Aの里 → Aの里 デイサービスへ部署異動 ・B苑 訪問介護事業所 → B苑 ショートステイへ部署異動 |
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転勤 |
同一法人内・企業内で、介護士に転居が伴う部署異動のこと 【介護士の異動先の例】 ・社会福祉法人A福祉会 特別養護老人ホーム Bの里 → 社会福祉法人A福祉会 特別養護老人ホーム C苑へ転勤 |
転籍 |
在籍している介護施設・介護事業所と雇用契約を解除後、 転籍先の介護施設・介護事業所と雇用契約を締結すること 【介護士の異動先の例】 ・社会福祉法人A福祉会 特別養護老人ホーム Aの里 → 社会医療法人社団B会 介護老人保健施設 B苑に転籍 |
昇進 |
在籍している介護施設・介護事業所内での地位が上がること 【介護士の異動先の例】 ・特別養護老人ホーム Aの里 介護士 → Aの里 訪問介護事業所 サービス提供責任者に昇進・異動 ・デイサービス B苑 介護副主任 → 特別養護老人ホーム B苑 介護主任に昇進・異動 |
降格 |
在籍している介護施設・介護事業所内での地位が下がること 【介護士の異動先の例】 ・特別養護老人ホーム Aの里 介護主任 → Aの里 訪問介護事業所 訪問ヘルパーに降格・異動 ・特別養護老人ホーム B苑 介護リーダー → デイサービス B苑 パート介護士に降格・異動 |
出向 |
同一法人内・企業内に在籍したまま、親会社や子会社などの関連施設・事業所に勤務すること 【介護士の異動先の例】 ・社会福祉法人A福祉会 特別養護老人ホーム Bの里 → 社会福祉法人A福祉会 介護老人保健施設 C苑へ出向 |
一口に異動と言っても、同じ敷地内や建物内にある別部署へ移る場合もあったり、関連施設・事業所に転居を伴う異動をする場合もあったりとさまざまです。
また、介護主任やリーダー職への昇進、パート・アルバイトへの降格を伴う異動もあり、介護士一人ひとりの状況に合わせて適切な判断を行います。
人事部は、どのような理由や目的で異動になる介護士を選ぶのでしょうか。
介護士の人事異動には、必ず介護施設・介護事業所側の意図や目的があります。
ここでは、介護士が異動になる理由や目的を3つご紹介します。
介護士は無資格・未経験でも働くことができ、介護現場での実務経験を積みながら資格の取得やリーダー職・介護主任への昇進を目指します。
そのため、他部署への異動により、さまざまな経験やスキルを身に付けることを目的とし、人事部は介護士に異動を言い渡します。
また、勤務年数や保有スキルに応じて、より介護士本人が活躍しやすい部署へと、昇進と合わせた部署異動を行う場合もあります。
>>>あわせて読みたい「介護職で出世する人・早期にキャリアアップできる人の特徴を解説」
高齢化による要介護高齢者の増加により、深刻な人手不足状態に陥っている介護業界。
そんな中でも、介護士が産休・育休を取得したり、退職・定年退職をしたりといった人員数の変動があります。
特に、退職者や産休・育休による欠員が相次いでいる部署では、他部署から人員を補充・調整するケースが少なくありません。
>>>あわせて読みたい「介護職が人手不足といわれるのは何故?現状や理由、解消方法」
介護士本人に、このような大きな問題がある場合、同一部署での勤務を継続するのは難しいと判断され、部署異動になる場合があります。
しかし、異動先でも同じことを繰り返す可能性が考慮されるため、異動と同時に、職種が変更になるかもしれません。
介護士として働くことが難しいと判断された場合、異動先では清掃やシーツ交換、洗濯などの環境整備業務を主に任されるケースもあります。
部署異動になることで、介護士にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、部署異動になることで、介護士が不便を感じることはあるのでしょうか。
ここでは、介護士が異動になるメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
介護士が異動するメリットには、以下の3つが挙げられます。
●人間関係の悩みがリセットできる
●介護士自身のスキルや経験値が豊かになる
●昇進やキャリアアップのきっかけになる
相性が悪い利用者様や職員がいたとしても、部署異動することで人間関係の悩みをリセットできる点が、最大のメリットです。
また、異動することで、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護施設やデイサービス、訪問介護など、さまざまな種別・形態の介護業務が経験できます。
介護士としてのスキルや経験値が上がることで、「一般介護士→介護リーダー・介護主任→管理職→施設長」といった昇進・昇格のきっかけにもなります。
>>>あわせて読みたい「介護士の悩み「人間関係」…解決策や人間関係が良い施設の探し方」
介護士が異動するデメリットには、以下の2つが挙げられます。
●新たに仕事を覚え直すのが大変
●元いた部署や異動先の部署で異動になった理由を噂される
業務内容が大きく異なる施設や部署への異動の場合、仕事内容を一から覚え直す必要があります。
例えば、介護施設から訪問介護事業所に異動となった場合、仕事の流れや訪問時のマナーなどを新人に近い立ち位置から覚え直さなければなりません。
また、異動の理由について根も葉もない噂を流されたり、偏見を持たれたりすることもあります。
そのような場合、人間関係のトラブルや業務に支障をきたすなどといったデメリットが生じるでしょう。
>>>あわせて読みたい「新人介護士が仕事に慣れるまでの目安期間は?どう乗り越える?」
異動を打診された介護士が、異動を断ることはできるのでしょうか。
結論から言うと、明確な理由があれば断ることが可能です。
多くの介護施設・介護事業所の就業規則には、「人事異動の辞令には従うこと」と明記されています。
しかし、介護士本人の同意なく、人事異動の話を決定するわけにもいきません。
どうしても異動を避けたい場合、介護士にはどのようなことができるのでしょうか。
いくつかの例をご紹介します。
●異動できない明確な理由を人事部に伝える
●人事異動のアンケートや面談で異動したくない旨を伝えておく
●パート・アルバイト・派遣雇用などの非正規雇用として働く
●今の部署で成果を出し、役職や地位を獲得する
異動をしたくない場合は、勇気を持ってきっぱりと断ることが大切です。
また、異動がない働き方や職場を選んでおくという選択も1つです。
異動にはメリットもデメリットも伴うため、異動を命じられた際は慎重に考えたうえで結論を出せるようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「介護職のアルバイト・パートの仕事内容は?正社員との違いも解説」
人事異動の種類は、部署異動・転勤・転籍・昇進・降格・出向の6つがあり、介護士一人ひとりの能力や事情などに合わせた判断が行われます。
職場が合わないと悩んでも、転職ではなく、部署異動という選択をとることも可能です。
気分を一新して働きたい方は、上司に部署異動の相談をしてみてはいかがでしょうか。
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