お役立ち情報
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介護職のアルバイト事情について解説します。高齢化社会に伴う要介護高齢者の急増により、介護人材が不足している状況。そういったことから、介護職は無資格・未経験でもアルバイトとして人材を集めています。アルバイトでもたくさんのことを学ぶことができ、ゆくゆくは資格取得や正社員登用などのスキルアップを目指すことも可能と、意外とメリットの多い介護職のアルバイト。今回は、介護職のアルバイト・パートの仕事内容や正社員との違いについて解説します。
■目次
高齢化による要介護高齢者の急増により、介護業界は深刻かつ慢性的な人手不足問題を抱えていることが実情。
そのため、介護職のアルバイトは無資格・未経験でも働くことができ、実際の介護業務を通じて必要な知識や技術が習得できます。
訪問介護事業所で訪問介護員(ホームヘルパー)のアルバイトとして働く場合、「介護職員初任者研修」の資格が必要になります。
訪問介護では1人で利用者の自宅に訪問し、介護サービスの提供や急変時・緊急時の対応も行わないといけないため、専門的な介護スキルが求められます。
訪問介護事業所でアルバイトをする場合、まずは介護職員初任者研修を修了しましょう。
>>>あわせて読みたい「介護職員初任者研修とは?受けるメリットや取得する方法について」
無資格・未経験の介護職がアルバイトとして働ける職場は、以下の通りです。
介護施設の種別・形態によって詳しい業務内容は異なりますが、介護職の主なバイト内容は「身体介助」と「生活援助」の2つです。
また、勤務先によっては送迎や夜勤などの業務を行う場合もあります。
身体介助 | 食事介助・入浴介助・排泄介助・更衣介助・移乗介助など利用者の身体に直接触れて行う介助 |
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生活援助 | 掃除・洗濯・買い物・病院受診同行など利用者の身体に直接触れない生活上のサポート |
その他 | ・デイサービスやショートステイでの送迎業務(普通自動車運転免許が必須) ・利用者の見守りや起床介助などの夜勤業務 |
介護職のアルバイトは、正社員よりも自由に勤務時間が選べます。
具体的には、以下の4つから私生活に合った働き方が選択できます。
<短時間勤務の一例>
・午前中の5時間(9時~14時)
子どもの学校の登下校時間や家庭の事情に合わせて短時間で働けます。
主な仕事内容は利用者の身体介護や環境整備(シーツ交換)などです。
<フルタイム勤務の一例>
・月曜~金曜(土日祝日休み)の8時~17時(休憩1時間)
日勤のみのまとまった時間に働くことができ、生活リズムが整いやすいです。
主な仕事内容は利用者の身体介護や生活援助などです。
<シフト制勤務の一例>
・日勤:8時~17時(休憩1時間)
・早番:7時~16時(休憩1時間)
・遅番:11時~20時(休憩1時間)
・夜勤:16時~翌9時(仮眠休憩あり)
正社員と同様に日勤・夜勤・早番・遅番などの不規則勤務に入ります。
主な仕事内容は利用者の身体介護や生活援助、夜間の巡視などです。
<夜勤専従勤務の一例>
・3交代制夜勤:準夜勤16時~24時・深夜勤24時~翌8時(仮眠休憩あり)
・2交代制夜勤:16時~翌9時(仮眠休憩あり)
日中の業務は行わず夜勤のみのため、夜勤手当による時給アップが目指せます。
主な仕事内容は利用者の巡視、起床介助、朝食準備などです。
>>>あわせて読みたい「介護職の夜勤専従ってどんな働き方?メリットや向いている人は?」
先述のように、アルバイトではさまざまな働き方が選択できます。
では、アルバイトと正社員にはどのような仕事内容の違いがあるのでしょうか。
正社員の仕事内容とアルバイトとの違いについてご紹介します。
24時間体制で利用者の見守りを行う介護施設の正社員介護職は、「シフト制勤務」もしくは「フルタイム勤務」であることが多いです。
2交代制夜勤を含むシフト制勤務では、以下のような不規則勤務で仕事をします。
また、フルタイム勤務の場合、以下の勤務で仕事をします。
私生活や体調などの事情で夜勤に入れない場合はフルタイム勤務ですが、それ以外は夜勤を含む不規則勤務である場合が多いです。
正社員とアルバイトの仕事内容は、ほぼ同じです。
しかし、介護施設によっては「アルバイトが行うのは原則禁止の業務」と「正社員のみ行う業務」が決められている場合があります。
正社員とアルバイト、それぞれの仕事内容の違いの一例をご紹介します。
正社員とアルバイト 共通する仕事内容 |
・食事、入浴、排泄、更衣、移乗などの身体介助 ・掃除、洗濯、買い物、病院受診同行などの生活援助 ・送迎業務、夜勤業務 |
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正社員のみ行う仕事内容 | <アルバイトは原則禁止とされる業務の一例> ・利用者の介護記録をまとめた「日報・日誌」の記載 ・利用者の家族への連絡(緊急時を除く) ・アルバイト社員のみの夜勤業務(介護福祉士有資格者の正社員を1名以上配置する) |
上記で挙げた正社員とアルバイトの仕事内容の違いはあくまで一例です。
介護施設によって異なるため、必ず勤務先の就業規則を確認しましょう。
介護職のアルバイトは、正社員と比べて勤務時間や働き方が自由に選べるだけでなく、自分のペースでスキルアップが目指せるといったメリットがあります。
介護職がアルバイトとして働くメリットをご紹介します。
介護職のアルバイトでは、勤務時間や勤務日数が自由に選べます。
「最低週2日~」「1日4時間」といった時短勤務ができるため、子どもの学校の時間に合わせて働くことも可能です。
また夜勤専従のアルバイトでは、「日中は本業があるから、夜間の短時間に働きたい」「日中よりも夜の方が活動しやすい」といった自分の希望に合わせて働くことができます。
仕事とプライベートを両立して働くことができるでしょう。
介護職のアルバイトは無資格・未経験でも始められ、実際の介護業務をしながら教育・指導を受けることができます。
また、資格取得支援制度がある職場では、資格取得費用を負担してもらえることも。
年齢の幅も広いためスタートしやすく、仕事をしながら着実にスキルアップできる点が魅力です。
>>>あわせて読みたい「介護士は何歳まで働ける?40代・50代・60代でも働ける?」
アルバイトで介護知識・技術が身についたら、次のステップアップが目指せます。
正社員登用制度の利用で、アルバイトから正社員へのキャリアアップが可能です。
正社員の次は介護福祉士の資格取得を目指したり、将来的にはリーダー職や管理職への昇進を目標にしたりとキャリアアップの選択肢も豊富。
はじめはアルバイトとして介護の仕事に慣れ、自分のペースで正社員登用を目指すこともできるでしょう。
介護職のアルバイトはメリットが豊富ですが、正社員と比べると収入が少ないといったデメリットもあります。
介護職のアルバイトをしていて感じる不満やデメリットをご紹介します。
正社員であれば年に2回ほど賞与(ボーナス)を貰うことができます。
しかし、パート・アルバイトは正社員のように賞与がないことがほとんど。
そのことで仕事に対するモチベーションが下がり、早期離職・転職する人もいれば、介護スキルを磨いて正社員登用を目指す人もいます。
正社員であれば「特別養護老人ホーム→デイサービス」「デイサービス→訪問介護」と、同事業所内にある部署へ異動することができます。
しかし、アルバイトの場合は異動ができないという決まりがある介護施設が多いです。
ずっと同じ部署で仕事をすることになるため、職場の人間関係に悩んでもリセットがしにくいというデメリットがあります。
介護職のアルバイトは時給が安い傾向にあります。
短時間勤務+低時給で稼げないという不満・悩みを感じ、別業種へ転職する人もいれば、勤務日数や夜勤を増やして収入アップを目指す人もいます。
介護職は資格手当や夜勤手当などで昇給が可能ですが、資格をとるのに時間がかかる、私生活の事情で夜勤に入れないなど、収入アップがしにくいと悩む人も多い現状です。
介護業界は高齢化の進行による要介護高齢者の急増で、人材不足問題を抱えています。
介護職のアルバイトは未経験・無資格でも働くことができ、勤務時間や勤務日数を自由に選べる、正社員登用を目指せるなどのメリットが豊富です。
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