介護士の新卒採用面接でよく聞かれる質問・質問の回答例を紹介

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介護士の新卒採用面接でよく聞かれる質問は、志望動機や自己PRなどの基本的な質問から、新卒応募者の人柄や将来性、希望する働き方などさまざまです。介護士の新卒採用面接の準備をする際、どのような質問への回答を準備するべきなのでしょうか。今回は介護士の新卒面接でよく聞かれる質問や、採用者が重視するポイントについて解説します。

介護士の新卒採用面接で重視される点

介護施設の採用担当者が新卒採用時に重視するのは、質問の受け答えだけではありません。

新卒応募者の人柄や誠実さ、介護の仕事に対する熱意を重視しています。

以下では、介護施設の採用担当者が新卒採用面接で重視している点について詳しく解説します。

応募者の人柄

スキルや経験があまりないことが前提の新卒採用面接では、中途採用者の面接よりも特に応募者の人柄を重視する傾向にあります。

介護士として働く上で大事な真面目さ・明るさ・コミュニケーション能力の高さなどの人間性や人柄がアピールできると好印象です。

面接では話すスピードやテンポ、表情などから、誠実さを判断されます。

介護の仕事への熱意

介護業界は人手不足のため、別業種に比べると採用率が高い傾向にあります。

しかし、「なんとなく介護の仕事を選んだ」「第一志望の企業に落ちたから」というような理由で介護の仕事を志した新卒応募者を介護施設は選びません。

長く勤められる人材を探すために、採用者は介護の仕事への意欲をチェックしています。

介護士としての適性

新卒採用面接では、応募者の自己PRや長所・短所を質問します。

「イライラしやすい」「焦りやすい」という性格の学生は、介護士として働く上で、利用者への丁寧な対応ができないと判断されてしまいます。

コミュニケーション能力が高い・いかなるときも落ち着いて行動できるといった学生が、介護士としての適性があると判断されやすいです。

新卒介護士が心得ておくべき面接基本マナー

介護士の新卒採用では、社会人としての基本マナーを心得ているかチェックされます。

新卒採用面接で心がけるべき基本マナーには、以下のようなものがあります。

身だしなみ
男性の場合、ひげや寝ぐせがそのままになっていないか
女性の場合、派手な化粧や髪色ではなく、清潔感のある髪型であるか
表情
明るい表情でハキハキと話しているか
マナー
正しい言葉遣いや面接室への入室・退室時のお辞儀など、細かいマナーが身についているか

>>>あわせて読みたい「介護士の面接での服装や身だしなみ、注意すべきポイントとは?」

介護士の新卒採用面接に受かるためのポイント

介護士の新卒採用面接では、介護の仕事に対する意欲が確認されます。

自分の強みや介護の仕事に対する意欲をアピールするには、事前準備が大切です。

介護士の新卒採用面接までにできる事前準備をご紹介します。

介護士の仕事内容への理解を深める

介護士の仕事内容や勤務形態は、別業種と大きく異なる点があります。

面接前に介護士の仕事内容はもちろんのこと、夜勤や早出、遅出などの勤務形態や必要な介護の知識など、応募先への理解を深めておくことが大切です。

>>>あわせて読みたい「介護士に向いている人・向いていない人の特徴5選」

介護施設の特徴を理解しておく

介護施設と一口に言っても、介護施設の種別やサービス提供形態はさまざまです。

高齢者入所施設やショートステイ、デイサービス、訪問介護など、応募先の介護施設がどのような介護サービスを提供しているのか理解しておきましょう。

>>>あわせて読みたい「【新卒向け】介護職の職場の選び方は?施設の種類や選ぶポイント」

介護の仕事に役立つ経験を積んでおく

介護施設に新卒入社する前に、学生の頃からボランティア活動やアルバイトをしておくことで、面接時のアピールにつながります。

全くの未経験よりも、介護に関する知識や経験があることをアピールできれば、採用率も高くなります。

>>>あわせて読みたい「介護職のアルバイト・パートの仕事内容は?正社員との違いも解説」

介護士の新卒採用面接で聞かれる質問と回答例

介護士の新卒採用面接でよく聞かれる質問は、志望動機や自己PRなどの基本的な質問から新卒応募者の性格や仕事への熱意など、さまざまです。

以下では、介護士の新卒採用面接でよく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。

「なぜ介護の仕事を志望したのですか?」

介護士の新卒採用面接で必ず質問されるのは、志望動機です。

「介護の仕事を目指したきっかけ」や「なぜ別業種ではなく介護業界を志望したのか」という点について、一貫した理由で答えることが大切です。

「なんとなく」「第一志望の企業に落ちたから」という態度では、誠実さが伝わりません。

具体的なエピソードを交えながら、根拠に沿って志望動機を説明しましょう。

【回答例】
「私が介護職を志望したのは、同居していた祖父の介護を経験したことがきっかけです。
祖父の介護を担当してくださっていた訪問介護士の方に憧れをいだきました。
利用者の方を笑顔にすることができる介護職になりたいと思い、御社を志望致しました。」

「自己PRをしてください」

採用面接では、自分の長所や強みをしっかりアピールすることが採用のカギとなります。

特に、新卒応募者の場合は仕事に対する前向きな気持ちをアピールできれば好印象です。

自己PRは、介護の仕事に活かせるような自分自身の強みを伝えましょう。

【回答例】
「私は人の話をよく聞き、人の気持ちを考えることを大切にしています。
日頃から家族や親しい友達、学校の先生など、身近な人の話を聞くことが好きで、相手の話をじっくり聞き、相手の気持ちを考えることが癖づいています。
聞き役に回り、相手の気持ちを考えることが介護の仕事で活かせると思っております。」

「あなたの長所と短所を教えてください」

採用面接で質問される「長所と短所」では、自分の性格的特徴を客観的に見ることができているかを確認されます。

また、新卒応募者の性格的特徴が介護の仕事にマッチしているか判断されます。

自分の性格的特徴を具体的に、自分の言葉で表現することが大切です。

【回答例】
「私の長所は、どんな状況でも慌てずに目の前のことに集中できることです。
どんなに騒がしい環境でも、落ち着いて勉強に取り組むことができます。
私の短所は、予定管理に細かすぎる面があり、予定外のことに融通が利かないことです。
一度決めた予定や人との約束の他に急な用事が入ると、焦って落ち着きがなくなります。
予定外のことにも落ち着いて対応できるよう、余裕のある予定管理を心がけています。」

「学生時代に力を入れて取り組んだことはありますか?」

新卒採用面接では、中途採用者の面接とは違い、学生時代に力を入れて取り組んだことをよく聞かれます

介護士を志望するのであれば、学生時代から「介護施設でのボランティア活動」の経験を積んでおくと、面接時にアピールできます。

【回答例】
「私は大学在学中に介護施設での傾聴ボランティアに参加させて頂きました。
ボランティア活動では、利用者の方から戦争時代のお話を聞いたり、生活上困っている事を聞かせて頂き、貴重な体験となりました。
ボランティア活動で得た傾聴スキルを介護の仕事で活かせると思っております。」

「介護職として将来の目標はありますか?」

新卒採用面接では、仕事に関する将来の夢や目標をよく質問されます。

新卒応募者の仕事に対する意欲や将来性がチェックされます。

この質問では、実際に達成できる目標を揚げ、その目標を達成するための具体的な行動を伝えることが大切です。

【回答例】
「私は介護職として入職後、利用者の方やご家族に信頼される介護職を目指したいです。
そのためには、目の前の業務を覚えることだけに専念するのではなく、利用者やご家族、職員の方々とのコミュニケーションを大切にすることを心がけたいです。
また、介護職として働きながら、介護福祉士の資格取得も目指したいと思っています。」

介護士の新卒採用面接でよくある逆質問の答え方

介護士の採用面接では、採用者が新卒応募者に対して「何か質問はありますか?」という逆質問をします。

逆質問に備え、介護施設の特徴や業務内容に関する質問をいくつか用意しておきましょう。

逆質問の回答例には、以下のようなものがあります。

「採用通知を頂いた場合、入職までにしておくことはありますか?」
 「介護福祉士やケアマネジャーなどの資格取得制度や研修の機会はありますか?」
 「御社が介護サービスを提供する上で、一番大切にしていることは何ですか?」

逆質問では、「施設の経営理念は何ですか?」「昇給はありますか?」といった調べれば分かるようなことや給与に関する質問は避けましょう。

仕事への前向きな姿勢をアピールするために、入社の仕事についてや将来的な資格取得についての質問をすることがおすすめです。

>>>あわせて読みたい「【例文あり】介護士の面接で評価が上がる逆質問とは?例文で紹介」

まとめ

介護士の新卒採用面接では、新卒応募者の人柄や介護の仕事への熱意が重視されます。

自分自身の強みや仕事への熱意を伝えるには、テンプレートのような回答をせず、自分の言葉を使って質問に答えることが非常に重要です。

面接時は慌てず落ち着いて、採用者の質問に丁寧に答えましょう。

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