お役立ち情報
お役立ち情報
多くの介護施設でレクリエーションとして取り入れられているカラオケ。カラオケレクリエーションは高齢者の口や頭を動かし、認知症や心身の衰えを防ぎます。また、他者とのコミュニケーションを円滑化する効果もあり、メリットが豊富です。本記事では、カラオケレクリエーションの効果やメリットについて解説します。
■目次
レクリエーションとして、カラオケを取り入れる介護施設が増えています。
カラオケはただ単純に「歌を歌うだけ」といったイメージがありますが、カラオケレクにはさまざまな健康的効果やメリットがあるのです。
カラオケは口腔内や手足、脳など、身体全体を動かすため、認知症の悪化・進行を予防する効果が期待できます。
介護施設やデイサービスなどでカラオケレクを実施する際、介護士が以下のような配慮を行うことで、よりカラオケレクが楽しめるようになります。
カラオケレクは認知症の悪化・進行を予防する効果があります。
しかし、介護士が不適切な対応や声かけをすることで、認知症の症状である「不安」や「イライラ」などの症状が悪化してしまう可能性も。
利用者様に充実した時間を過ごしてもらい、カラオケレクの効果を存分に発揮するためにも、声かけの仕方や利用者様への態度など、細かい部分に留意しましょう。
>>>あわせて読みたい「【春の歌】介護施設で歌おう!高齢者におすすめの春の歌16選」
>>>あわせて読みたい「【夏の歌】介護施設で歌おう!高齢者におすすめの夏の歌16選」
>>>あわせて読みたい「【秋の歌】介護施設で歌おう!高齢者におすすめの秋の歌16選」
>>>あわせて読みたい「【冬の歌】介護施設で歌おう!高齢者におすすめの冬の歌16選」
高齢者介護現場のカラオケレクでは、認知症の悪化を進めてしまう「不安」「栄養不足」「睡眠不足」などの悪い要因を取り除く効果が期待できます。
カラオケレクで期待できる効果について、以下で具体的に解説します。
カラオケでは、音楽に合わせて身体を動かしたり歌詞を声に出したりすることで、身体や口腔内の運動になります。
「歌を歌う」という動作には、歌詞を読んで脳で認識し肺を使って声を出すという複数の身体の動きがあり、脳や肺、口腔機能などの運動に最適です。
特に、普段車椅子やベッド上で過ごすことが多い利用者様にとっては、身体や口を動かす良い機会となり身体のリハビリ効果も期待できるでしょう。
カラオケは歌詞を読む・覚えるといった動作をするため、脳を使います。
また、昔よく歌っていた歌を思い出すきっかけにもなるため、その歌を聴いていた頃の記憶がよみがえって脳の刺激にも効果的。
このようにカラオケレクでは「頭を使う」「脳を刺激する」という効果があることから、認知症の予防や症状の悪化防止に最適です。
介護施設やデイサービスなどの利用者様には、内向的な性格の方や、認知症があり他の利用者様の名前や顔が覚えられないという方もいらっしゃいます。
そういった利用者様でも、カラオケレクでは気分が盛り上がり、自然と介護士や他の利用者様との会話が弾みます。
カラオケレクでは周囲の人とのコミュニケーションを楽しみながら、利用者様それぞれのペースでゆっくりと仲間づくりができるのです。
カラオケレクには、高齢者の健康を増進する効果があります。
具体的に高齢者の心と身体にどのような変化があるのでしょうか。
カラオケレクによる高齢者の心身状態の変化についてご紹介します。
高齢者は幾年に渡る運動不足や過食、喫煙、飲酒などの悪い生活習慣の継続により、高血圧・肥満・糖尿病などの生活習慣病を患っている方が多くいらっしゃいます。
医師から「運動をするように」「食事や飲酒を控えるように」といわれても、なかなか改善できずに困っているというケースも多々。
カラオケレクでは、腹式呼吸による横隔膜の上下運動により、血流改善や新陳代謝の向上が期待できます。
カラオケレクを継続的に行うことで、高血圧・糖尿病などの持病がある方でも、無理のない範囲で有酸素運動をすることが可能です。
高齢者は日常的に運動をする機会や人と話す機会が少ない方が多く、寝たきりによる廃用症候群を起こすリスクが高いです。
廃用症候群を引き起こすと、手足の関節が動かなくなったり、筋肉が強張って日常生活動作ができなくなってしまいます。
また口腔機能が低下することで、噛む力や飲み込む力が劣り、誤嚥や窒息を起こすリスクが高まることも。
カラオケレクでは歌を歌って口を動かすことや、音楽に合わせて身体を動かすことで、こういった身体機能・口腔機能の低下を防ぐことが可能です。
カラオケレクは身体面の健康だけでなく、心の健康を目指すことも魅力の1つです。
不安やイライラなどの負の感情を声に出して発散することで、ストレスが解消され、身体の免疫力も高まります。
また、介護士や他の利用者様とのコミュニケーションを楽しむ機会にもなり、孤独感・孤立感が解消され、前向きな気持ちになれるでしょう。
「フレイル」とは、虚弱という意味の言葉です。
高齢者は身体機能の低下や、家にいる時間が長くなり人と会話をする機会が減ることから、咀嚼・嚥下などの口腔機能が低下してしまいます。
口腔機能の低下のことを「オーラルフレイル」と言い、口腔機能が低下することで全身のフレイルにつながってしまうのです。
高齢者のフレイルとは、どのような状態なのか解説します。
カラオケレクでは楽しみながら身体を動かし、徐々に身体機能を向上させフレイルの進行を防止します。
また、歌を歌うことで唾液の分泌を促すため、口腔状態も少しずつ改善できます。
これらのフレイルを引き起こさないためにも、カラオケレクや他のレクリエーション活動に積極的に参加することがおすすめです。
>>>あわせて読みたい「フレイルとは?基準やチェックリスト、原因、予防法について解説」
介護施設やデイサービスでのカラオケレクでは、高齢者の方々が歩んできた時代背景に合わせた選曲を行います。
高齢者の方々に馴染みのある昭和歌謡曲を選曲することで、その曲を聴いていた頃の記憶が蘇り、思い出話に花が咲くことも。
カラオケレクに参加した利用者様から、以下のような嬉しい声を頂くことで、カラオケレクを実施する介護士のやりがいにつながるでしょう。
カラオケレクの最大の目的は、高齢者の心身の健康を維持することです。
認知症や口腔機能の低下などを防止することだけでなく、他者との談笑を楽しみながら、前向きな気持ちでカラオケを楽しむことが大切です。
その目的が達成できたとき、介護士は利用者様と共に大きな達成感を感じるでしょう。
介護のカラオケレクは、ただ歌を歌うだけではありません。
脳や口腔内、肺、手足など、さまざまな身体の部位を動かすことができるため、普段運動する機会が少ない高齢者の良い運動の機会になります。
高齢者の健康増進にさまざまな効果があるカラオケレクを取り入れてみてはいかがでしょうか。
【介護求人ラボ】では専門のアドバイザーがあなたの希望に合った求人をご提案いたします。職場選びに迷った際はぜひ【介護求人ラボ】へご相談ください!入職までしっかりとサポートさせていただきます。
介護求人ラボ+(介護求人ラボ プラス)は、介護系管理職(管理者・施設長)限定のハイキャリア向け転職サービス。ハイキャリア専門のアドバイザーが、次のステージに挑戦するサポートを提供いたします。「自分の市場価値が知りたい」「現状のキャリアで管理職は可能か?」などの相談からでもOK!まずはお気軽にお問い合せください。
専門のアドバイザーに
相談する