お役立ち情報
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介護士は、利用者様やご家族の方との信頼関係を築いたり、チームワークを円滑に進めたりするうえで、高いコミュニケーション能力が必要です。しかし介護士の中には、コミュニケーションを取ることに対して苦手意識がある方や、人見知りをしてしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、介護士が人見知りを克服する方法についてご紹介します。
■目次
人見知りとは、子どもが知らない人を見て怖気づいたり、嫌ったりすることをいいます。
つまり、人見知りとは本来子どもに対して使う言葉であり、大人に対して使う言葉ではありません。
しかし、最近では、大人に対しても「人見知り」という言葉が使われることが増えています。
特に、以下のような人のことを「人見知り」と呼ぶことが多いです。
●初めて会った人に対し、極度な緊張を感じる人
●人前で話すことが苦手な人
●他者とのコミュニケーションが苦手な人
介護の仕事では、利用者様やご家族の方、ほかの介護士や看護師、ケアマネジャーなど、多くの人とのコミュニケーションが必要です。
そのため、人見知りの方は「自分は介護の仕事に向いていないのではないか」と不安になることも多いようです。
しかし、人見知りの方は他者とのコミュニケーションが苦手なだけで、人や人との関わりが嫌いというわけではないのです。
そのため、人見知りを克服することで、介護の仕事が適職になる可能性も十分にあります。
介護士は、高いコミュニケーション能力が求められる仕事です。
介護士に高いコミュニケーション能力が求められる理由は、主に以下の3つです。
●利用者様に安心して介護サービスを受けてもらうために必要な「信頼関係」を築くため
●ご家族の方から、介護サービスの提供に必要な利用者様の「生活歴」や「人生歴」などの情報を教えてもらうため
●チームケアでの「報告・連絡・相談」や「情報共有」を円滑に行うため
利用者様一人ひとりに応じた安全かつ適切な介護を行うためには、介護士の高いコミュニケーション能力が欠かせません。
>>>あわせて読みたい「利用者様に好かれる介護士の特徴7選|嫌われるNG行動も紹介」
人見知りしてしまう方であっても、介護士になることは可能です。
なぜなら、相手の話をしっかり傾聴することや、相手の気持ちを想像することは、人見知りの介護士でも実践することができるからです。
介護の仕事をするうえでは、相手を思いやる気持ちさえあれば、完璧なコミュニケーション能力を持っていなくても問題ないのです。
また、介護士は研修や勉強会などで、仕事に必要なコミュニケーションスキルを身につける機会もあります。
さまざまな経験を積むことで、介護士になってから人見知りを克服し、コミュニケーションに自信を持てるようになったという方も多いです。
>>>あわせて読みたい「介護現場で必要な「傾聴」とは?3つの段階やポイントを解説」
人見知りの介護士は、どのような方法で人見知りを克服していくのでしょうか。
ここからは、介護士が人見知りを克服するための5つの方法についてご紹介します。
利用者様の名前と顔を覚えることで「〇〇さん、こんにちは」と、名前を呼びながらあいさつすることができるようになります。
名前を呼ばれると、利用者様がこちらに気づいてあいさつを返してくれるため、そこから会話を始めやすくなります。
「人前に出て話すのが苦手」「大勢の人との会話は苦手」という人見知りの方でも、自分のペースで利用者様とのコミュニケーションが図れるため、おすすめの方法です。
人見知りの方にとっては、いきなり全員の利用者様に話しかけるのは至難の業です。
まずは話しやすい利用者様を決め、その方に積極的に声をかけることで、ゆっくりと人見知りを克服していきます。
徐々に話しかける利用者様の数を増やしていくことで、無理なく自分のペースで利用者様とコミュニケーションを図ることができます。
人見知りの方の中には「会話中に相手と目を合わせることが苦手」と感じている方も多いのではないでしょうか。
相手の目を見ようとするあまり、緊張感が強くなってしまったり、相手から目を見つめられることで落ち着かなくなったりすることも珍しくありません。
しかし、会話の中で一度も目を合わせなければ、利用者様との信頼関係を築くことが難しくなります。
少しずつでも、相手の目を見ながらコミュニケーションを取ることに慣れる練習をしていきましょう。
利用者様とのコミュニケーションでは「どんなことを話そうか」「どんな話題なら、利用者様に楽しんでもらえるだろうか」と、会話の内容に意識が向きがちです。
しかし、いくら会話の内容や話題のネタを一生懸命考えたとしても、声のトーンや話すスピードが悪ければ、利用者様にまったく伝わりません。
利用者様に伝わりにくい話し方の特徴は以下の通りです。
●声のトーンが高すぎる
●早口で喋っている
●小さい声で喋っている
特に、高齢者は耳が遠い方が多いため、早口だったり、声が小さかったりすると聞こえないことがよくあります。
また、高齢者に多い「加齢性難聴(老人性難聴)」では、高い音よりも低い音の方が聞き取りやすいといわれています。
人見知りの方には、人とのコミュニケーションに関する以下の長所があります。
●相手の話に割り込むことなく、しっかり聞くことが得意
●相手の気持ちを深いところまでじっくり考えることが得意
●相手への気配りや配慮ができる
人見知りの方は、1対1の対人関係であれば、丁寧にコミュニケーションを図ることができます。
人見知りならではの長所を活かし、利用者様の気持ちを考慮したコミュニケーションを図ることが重要です。
人見知りは生まれ持った性格のため、克服をすることは容易ではありません。
人見知りの方が介護現場で利用者様とコミュニケーションを図る際には、以下の点に注意しましょう。
●「早く人見知りを克服しよう」と焦ってしまう
●人見知りであることを伝えるのが恥ずかしくて、隠してしまう
●コミュニケーションに関する悩みを1人で抱え込んでしまう
人見知りの克服は、時間をかけてゆっくりと行うことが大切です。
また、人見知りであることを隠したり、人見知りが原因で生じた悩みを1人で抱え込んだりしてしまうと、周囲からの理解が得られません。
人見知りであることや、コミュニケーションに関して抱えている悩みを打ち明けることで、適切なアドバイスをもらいやすくなります。
早く克服しようと焦るのではなく、ゆっくりと自分に合った克服方法を見つけていくようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「介護士に必要な観察スキルとは?観察のチェックポイント5つ」
今回は、人見知りの介護士が人見知りを克服するための方法について解説しました。
人見知りの方であっても、ご自身の長所を活かし、一人ひとりに対して丁寧なコミュニケーションを取るよう心がけることができれば問題ありません。
人見知りで、どうしてもつらい業務が避けられないときは、人見知りの方でも働きやすい環境や業務内容の職場に転職してみることも大切です。
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