【介護士は要注意!】共感疲労とは?ならないための方法は?

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介護士は、辛い状況にいる他者の気持ちに過度に共感するあまり、心が疲弊してしまう「共感疲労」に陥りやすい職業といえます。なぜ介護士は共感疲労になりやすいのでしょうか。今回は、共感疲労とは何か、介護士が共感疲労になりやすい理由や共感疲労にならないための方法、共感疲労セルフチェックリストについて解説します。

共感疲労とは?

共感疲労とは、辛い状況にいる他者の気持ちに共感しすぎるあまり、自分自身の心が疲弊してしまうこと

気分が沈んで無気力になったり、小さなことでもイライラしてしまうなどの症状が現れます。

人間は誰でも人の気持ちに共感する力を備えています。
その力には個人差があり、共感する力が強い人もいれば弱い人もいるでしょう。

共感する力が高い人の場合、他人の辛い話を聞くだけで自分のことのように落ち込んでしまい、共感疲労の症状が出てしまうという人は少なくありません。

共感疲労になる基準は人によって異なるため、比較することができませんが、共感する力が高いという自覚のある人は、共感疲労にならないよう注意が必要です。

介護士が共感疲労になりやすい理由

介護士が共感疲労になりやすい理由には、どのような点が挙げられるのでしょうか。

介護士ならではの理由を解説します。

「感情労働」をする

介護の仕事には「感情労働」が存在します。

感情労働とは、相手や自分の感情を読み取って仕事をすること。

介護士の場合は、利用者様への傾聴やご家族への説得、クレーム対応などが感情労働にあたります。

相手が怒りや悲しみの感情を抱いていても、自分の感情をコントロールして冷静に対応しなければならない感情労働は、精神的負担が大きくなりがち

こういった感情労働で積み重なったストレスが、共感疲労につながりやすいのです。

多くの人とコミュニケーションを取る

介護士は施設にいるたくさんの利用者様はもちろん、ご家族や職員などさまざまな人とコミュニケーションを取りながら仕事をします。

時には認知症の利用者様に介護を拒否されてしまったり、ご家族に理不尽な要求をされたり、職員での連携が上手くいかずすれ違いが生まれるなど、人間関係でのトラブルが起こりやすい一面も。

こういった状況においてさまざまな感情の人々とやり取りすることで、心が疲れてしまい共感疲労に陥ってしまうこともあるでしょう。

疲れやすい

介護士は利用者様の体を支えるような肉体労働を行ったり、夜勤を月に複数回こなすなど、心身が疲れやすい職業でもあります。

体が疲れている状態では余裕を持って仕事に取り組めず、知らない間に共感疲労になってしまっていることも。

仕事で溜まってしまった疲れは次の出勤に持ち越さず、解消したり軽減させる工夫が必要です。

介護士が共感疲労にならないために

介護士が共感疲労にならないためには、どのように過ごすべきでしょうか。

5つのポイントを紹介します。

ストレス発散方法を見つける

仕事で溜めたストレスを、自分なりに発散する方法を見つけることが大切です。

ストレスが溜まっている状態では、心に余裕を持てず共感疲労になりやすくなります。

趣味の時間に没頭する、行きたかった場所に出かけるなど、自分が好きなことに積極的に取り組みましょう

ストレスを発散することで共感疲労のリスクを減らせるだけでなく、介護業務の質向上も期待できます。

仕事のことをプライベートに持ち込まない

仕事でのミスやトラブルなどは、プライベートに持ち込まないようにしましょう。

プライベートの時間にまで仕事での嫌な思い出を引きずってしまうと、せっかくの休日でもリフレッシュできません。

仕事は仕事、プライベートはプライベート」と割り切って考えるようにしましょう。

例えば仕事は不調だったとしても、プライベートの時間は充実させることがポイントです。

誰かに相談する

仕事で辛いことがあったときは、一人で溜め込まず誰かに相談することも大切です。

誰かに話を聞いてもらうことで、心が軽くなることもあるでしょう。

また誰かと自分の気持ちを共有することは、共感疲労と戦う一つの方法でもあります。

親しい友人や同僚、専門的なカウンセラーなど、自分の話を肯定的に聞いてくれる人に相談することがポイントです。

ポジティブなことをノート書き出す

ネガティブな気分になってしまったときは、ポジティブなことを思い浮かべてノートに書き出すこともおすすめです。

ポジティブな感情を引き出すことで、ネガティブな気持ちとバランスを取ることができます。

またポジティブなことを考えている間は、ネガティブな感情を沈めることもできるでしょう。

辛いときは休むことも大事

辛くてどうしても仕事をする気になれないときは、しっかり休養を取ることも大事です。

心身に余裕がない状態で仕事をしても、良いケアを提供することはできません。

自分の気持ちが落ち着くまでゆっくり休みましょう

また普段から仕事中に軽いストレッチをしたり、換気を兼ねて外の空気を吸うなど、自分なりの「プチ休憩」方法を見つけることもおすすめです。

共感疲労セルフチェック表

自分が共感疲労になってしまっていないか、以下の表を使ってチェックしてみましょう。

いつも疲れている、体力がない
睡眠不足である
食欲がない
いつも体調が悪い気がする
毎日仕事に行くのが辛い
利用者様の話を聞いても関心が持てない
利用者様の話を聞くのが怖い
一生懸命介護をする意味が分からない
介護のモチベーションが上がらない
職場で孤立してしまっているように感じる
仕事でもプライベートでも小さなことでイライラしてしまう

いくつ当てはまりましたか?当てはまる項目が多数ある場合は、共感疲労の状態になってしまっている可能性があります。

共感疲労の状態を放置してしまうと、不眠症や食欲不振、うつ病、燃え尽き症候群症などに発展してしまうことも。

共感疲労の状態になってしまっているときは放置せず、先述した方法で上手く発散してみましょう。

まとめ

介護士は、他人の辛い状況に過度に共感してしまうことで心身が疲弊してしまう「共感疲労」の状態になりやすい職業です。

その理由には感情労働があることやさまざまな人とコミュニケーションを取ること、疲れやすいことといった点が挙げられます。

共感疲労にならないために、普段からストレス発散しながらネガティブな感情を溜め込まないよう気を付けましょう。

 

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