新人介護士必見!独り立ちするまでの流れやポイントを徹底解説

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新人の介護士が、独り立ちして一人前の介護士として活躍するまでには、どのような経験を積めば良いのでしょうか。新人介護士の方の中には「入社して3ヶ月経つけど、まだ仕事を覚えきれていない」「一緒に入社した同期は独り立ちしているのに、自分はまだ教育担当がついている」このような焦りを感じている方も意外と多いのではないでしょうか。本記事では、新人介護士が独り立ちするまでの期間やプロセスについて詳しく解説します。



新人介護士が独り立ちするまでの期間とは?

介護の仕事は年齢や性別を問わず、無資格や未経験でも始めることができます。

そのため、専門学校や福祉系高校で専門知識を学んだ新人介護士もいれば、これまで介護知識について一切学んでいない新人介護士もいます。

新人介護士が有しているスキルや資格によって、独り立ちするまでの期間が多少変わることもあるということを頭に入れておきましょう。

新人介護士が独り立ちし、1人で介護業務ができるようになるまでの平均期間は、以下の通りです。

介護福祉士等の有資格者:1ヶ月~2ヶ月

無資格者/未経験者:3ヶ月~4ヶ月

新人介護士が独り立ちするまでの期間は、平均すると約3ヶ月前後としている介護施設・介護事業所が多いです。

しかし、これはあくまで基本的な介護業務やその流れを覚えるための期間です。

この期間を過ぎても、さらに以下のような業務を覚えることが求められます。

看護師や介護支援専門員(ケアマネジャー)、生活相談員、機能訓練指導員などの多職種が持つそれぞれの役割や、業務内容の把握

新人介護士が担当する利用者様のモニタリング業務

日報や議事録、その他事務業務など、基本的な介護業務以外の事務作業 など

介護福祉士の有資格者である新人介護士や、覚えが早い新人介護士の場合は、3ヶ月以内に上記の業務も全て教わることもあります。

無資格・未経験の新人介護士や、覚えが遅い新人介護士の場合は、基本的な介護業務と分けて段階的に仕事を教えることが多いです。

>>>あわせて読みたい「新人介護士が仕事に慣れるまでの目安期間は?どう乗り越える?」

 

新人介護士が独り立ちするまでの流れ

各介護施設・介護事業所では、新人介護士が独り立ちするまでの流れがある程度決められています。

新人介護士が独り立ちするまでの基本的な流れは、以下の3ステップです。

利用者様とのコミュニケーションを図り、見守りを行う

入社後、まずは新人研修として利用者様とコミュニケーションを図ったり、利用者様の見守りを行ったりします。

利用者様の顔や名前、特徴などを覚えるとともに、利用者様に挨拶し、自分自身の顔や名前を覚えてもらうことが目標です。

日勤帯での介護業務を覚える

次に、日勤帯での介護業務を覚えます。

日勤帯で覚える介護業務の内容は主に以下の通りです。

食事介助

入浴介助

排泄介助

レクリエーションの進行

送迎業務 など

利用者様ごとに適切な対応を行うことが求められるため、利用者様の生活歴や既往症(過去にかかったことがある病気)、現在の心身状況などを把握する必要があります。

夜勤帯での介護業務を覚える

日勤帯での介護業務をある程度覚えたら、次は夜勤帯での介護業務を覚えます。

夜勤帯で覚える介護業務の内容は、主に以下の通りです。

巡視

体位交換

おむつ交換

朝食準備 など

夜勤帯では利用者様の体調が急変したり、亡くなったりしたときの対応や、火災や地震などの災害時の対応を1人~2人の少人数で行わなければなりません。

そのため、最初は先輩介護士と一緒に夜勤に入りながら、緊急時の対応も含めて、夜勤帯での仕事内容を覚えていきます。

>>>あわせて読みたい「新人介護士によくある悩み…先輩介護士はどのように乗り越えた?」

 

短期間で独り立ちする新人介護士の3つの特徴

同じ時期に入社しても、同期に比べて独り立ちするのが早い新人介護士がいます。

ここからは、早く職場に馴染み、短期間で独り立ちしやすい新人介護士の特徴を3つご紹介します。

明るく元気な挨拶をする

利用者様やご家族の方、来訪者の方などに明るく元気に挨拶することで、介護施設全体の雰囲気が明るくなります。

また、デイサービスやショートステイで送迎を行う際は、地域の方への挨拶も必要不可欠です。

入社したばかりだと緊張してしまい、挨拶の声が小さくなってしまうことはよくあることです。

緊張しつつも、一生懸命に明るく元気な挨拶ができる新人介護士は、早く職場に馴染むことができ、短期間で独り立ちしやすくなります

コミュニケーション能力が高い

分からないことはすぐ先輩介護士に質問する

チームワークの基本である「報告・連絡・相談」を積極的に行う

利用者様と円滑なコミュニケーションを図る など

介護現場では、利用者様やほかの介護士、多職種との関わりが必要不可欠です。

コミュニケーション能力の高さが発揮できる新人介護士は、周囲からの信頼を得やすく、短期間で独り立ちすることができます

観察力が高い

早く仕事を覚え、短期間で独り立ちするには、高い観察力が欠かせません。

先輩介護士の動きや、利用者様の些細な表情の変化など、些細なことにも気が付ける視野の広さも重要です。

観察力があることで、職場のルールや仕事内容を素早く覚えることができます

メモをとることも大切ですが、まずは目で見て覚えるということも重要です。

>>>あわせて読みたい「介護士に向いている人・向いていない人の特徴5選」



 

独り立ちに時間がかかる新人介護士の3つの特徴

ここからは、なかなか職場に馴染むことができず、独り立ちに時間がかかる新人介護士の特徴を3つご紹介します。

分からないことを質問せずに放置する

仕事を覚える中で、必ず分からないことが出てきます。

しかし「あとで先輩に聞こう」「後で調べよう」と思ってそのまま忘れていたり、先輩が忙しそうで質問できずに、放置したりする新人介護士がいます。

分からないことを放置する新人介護士は、利用者様の健康や命に関わる重大な介護事故を起こしてしまう可能性があると考えられ、独り立ちをさせてもらえません

メモを取らずに同じ質問を何度も繰り返す

「メモをとるのが苦手」「目で見て覚える方が覚えやすい」と考える新人介護士は、肝心なところでメモをとっていないことが原因で、なかなか業務が覚えられません。

そのため、同じ質問を何度も繰り返してしまい、先輩の足を引っ張ってしまいます。

メモをとらずに同じ質問を繰り返していると、仕事を覚える気がないと捉えられてしまい、独り立ちさせてもらえなくなります

自己流の方法で業務を進める

せっかく独り立ちできたとしても、勤務態度が悪ければ、再び教育や指導が必要になる場合があります。

特に自分で考えた方法で業務を進めるのは、ほかの介護士の混乱や迷惑につながるNG行為です。

業務のすべてを理解しきれていない新人介護士が自己流の方法で業務を進めることは、介護事故につながる恐れがあるため、再教育・再指導の対象となります。

>>>あわせて読みたい「仕事ができない介護士の特徴とは?どう対応したらいいの?」

 

新人介護士が早くに独り立ちするための3つのポイント

ここまでは、短期間で独り立ちする新人介護士と、独り立ちに時間がかかる新人介護士のそれぞれの特徴についてご紹介しました。

ここからは、新人介護士が早くに独り立ちするため3つのポイントをご紹介します。

身だしなみを整える

寝ぐせやひげがそのままだったり、ノーメイクだったりすると、「仕事に対するやる気がないのかな」と思われてしまいます。

また、利用者様やご家族の方にも不快感を与えてしまいます。

身だしなみを整えて、仕事への熱意ややる気を示すのは、社会人として最低限のマナーだといえるでしょう。

積極的に挨拶をし、コミュニケーションを図る

利用者様やご家族の方、同僚、多職種などに、積極的に挨拶をし、コミュニケーションを図ることが大切です。

利用者様やご家族の方との信頼関係を築いたり、多職種連携での情報共有を円滑に行ったりするうえで、挨拶とコミュニケーションは欠かせません。

自分から進んで挨拶やコミュニケーションを行うことで、早く職場に馴染むことができます

メモを取り、分からないところは質問する

仕事内容や業務の手順、利用者様の情報など、新人介護士は一度で多くのことを教わります。

そのため、しっかりとメモをとり、メモの内容を振り返ったうえで、分からないことを質問する必要があります

メモをとらなかったり、質問をしなかったりすると、「本当に理解できているのかな」と、不信に思われてしまいます。

早くに独り立ちするためには、メモをとり、分からないことを質問することが大切です。

>>>あわせて読みたい「新人介護士が人間関係に悩みやすいのは何故?理由や解決方法は?」
 

まとめ

早く独り立ちする新人介護士と、独り立ちに時間がかかる新人介護士には、それぞれの性格的な特徴があります。

しかし、新人介護士の性格を問わず、早く独り立ちをするためには「早く仕事を覚えるぞ」という強い熱意が重要です。

困った時は先輩介護士に相談しながら、着実に仕事を覚えていくようにしましょう。

 

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