介護士が仕事とプライベートを両立させるコツについて徹底解説

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介護士の仕事と、プライベートを両立させることは可能なのでしょうか。24時間体制で利用者様の介護や見守りを行う介護士は、夜勤や早番などの不規則なシフトで働いている方がほとんどです。そのため、家事や育児、趣味などのプライベートと両立しづらいと悩む介護士が後を絶ちません。本記事では、介護士が仕事とプライベートをうまく両立させるコツについて解説します。



介護の仕事ではワークライフバランスが大切

ワークライフバランスとは、仕事と私生活の適切なバランスを保ち、双方の両立をうまく行うことをいいます。

しかし、介護業界では「プライベートとの両立がうまくできない」と悩む介護士が多いのです。

プライベートとの両立が難しい理由として、以下の要因が挙げられます。

人手不足により休みがなかなか取れない

貴重な休日を体力の回復や休養、睡眠に充てている

介護士にとって仕事とプライベートの両立は心身ともに大変であるからこそ、ワークライフバランスが特に重要視されているのです。

>>>あわせて読みたい「【徹底解説】介護士がワークライフバランスを実現させるポイント」

 

プライベートとの両立に関する介護士の悩み

介護士は仕事とプライベートの両立を行ううえで、どのような悩みや困り事に直面するのでしょうか。

ここからは、プライベートとの両立に悩む介護士の事例を2つご紹介します。

❶出産や育児との両立に関する悩み
介護士Aさんは、妊娠を機に日勤のみのフルタイム勤務に勤務形態が変更になりました。
しかし、夜勤が免除になった分、Aさんは介護業務と事務業務に加え、新入社員の教育担当も頼まれました。
また、人手不足のため、出産予定日の直前まで産休に入ることもできませんでした。
出産後は、子どもが1歳になるタイミングで保育園に預けて職場復帰。
産前も産後も、もう少し手厚い保証があれば良かったのにと、Aさんは不満を感じています。
❷ママ友付き合いとの両立に関する悩み
介護士Bさんには、小学生の子どもが2人います。
ある日、ママ友との会話の中で「子どもも大きくなってきたし、介護のパートを始めてみようかと思って……」と話しました。
すると「私も介護パートしてるの!良かったらうちの職場に来ない?」とまさかのお誘いを受けてしまったBさん。
日頃からママ友との付き合いに苦手意識を持つBさんは、仕事とプライベートのママ友付き合いはしっかり区別したいという思いから、自宅から車で片道1時間の距離にある介護施設へ入社しました。
しかし、出勤途中で渋滞に巻き込まれることもあり、何度も遅刻しては謝罪することの繰り返し。
罪悪感を感じたBさんは、3ヶ月で自主退職しました。

>>>あわせて読みたい「介護士は産休・育休をどうやって取る?妊娠してからの流れも解説」

 

プライベートとの両立が難しい理由3選

なぜ介護業界は、ほかの業界や業種と比べてプライベートの両立が難しいといわれているのでしょうか。

ここからは、介護士が「プライベートとの両立が難しい」と悩む理由や原因について、3つ解説していきます。

介護業界が抱える深刻な人手不足

超高齢化社会と呼ばれる日本では、介護を必要とする高齢者の数が年々増え続けています。

一方で、少子化が進み、将来の介護の担い手となる若年世代は減少し続けています。

そのため、常に人手不足の状況である介護施設・介護事業所がほとんどです。

新しく介護施設に入居される方ばかり募ってしまい、介護士のなり手は募らないまま。

介護業界が抱える深刻な人手不足により、プライベートの時間を十分に確保できず悩む介護士が増加しているのです。

有給休暇を取得しづらい職場の雰囲気

介護士が年間に取得する有給日数は、平均7.3日であると報告されています。

半数以上の介護士が10日未満しか有給を取得できていないのです。

「人手不足でバタバタしている状況の中、有給が取得しにくい」

「有給を取得すると、お局様から嫌味を言われるため、有給が取得できない」

このような悩みを抱える介護士が多く存在します。

参照:公益社団法人介護労働安定センター|令和3年度介護労働実態調査

>>>あわせて読みたい「介護士は有給が使えない?介護士が有給を使うためのコツを紹介」

改善されない長時間労働

介護士の平均残業時間は、以下の通りです。

正社員介護士の残業時間:月平均10.2時間

非正規雇用介護士の残業時間:月平均5.3時間

参照:全国労働組合総連合「介護労働実態調査 2019年版」

さらには、介護士の4人に1人が、残業代を支給されずにサービス残業をしている状況です。

残業時間が長いうえ、残業を頼まれる頻度が多いことから、プライベートとの両立が難しいと悩む介護士が後を絶たないのです。

>>>あわせて読みたい「介護士は残業が多いって本当?残業の実態や残業する理由など解説」




介護士がプライベートとの両立に悩んだときの対処法3選

介護士が仕事とプライベートの両立に悩んだ際は、どのような対処法があるのでしょうか。

ここからは、介護士がプライベートとの両立に悩んだときの対処方法を3つご紹介します。

有給休暇の取得を促進する

上司や管理職を中心に、介護士への有給休暇取得を勧める必要があります。

また、職員全体で、休みを取りやすいような雰囲気を作ることが大切です。

お互いに労わり合うことで、有給休暇が取得しやすい職場環境が実現し、介護士がプライベートとの両立を図りやすくなります。

介護士一人ひとりの状況を理解し合う

職員の中には、育児休暇を取ろうとしている職員や、子育て中の介護士、時短勤務中の介護士などがいます。

そのような職員に対し、心無い言葉をかける介護士がいたとしたら、職場の雰囲気が一気に悪くなってしまいます。

一人ひとりの状況を理解し、互いに助け合える関係性を築くことが大切です。

それぞれが抱えている悩みや不満を正直に伝え合う場を設ける

有給休暇・産前産後休暇・育児休業・介護休業は労働者の権利として取得できることを周知していく

休暇・休業の希望を伝えやすい雰囲気作りをしていく

上司や管理職を中心とし、介護士一人ひとりがこのような働きかけをすることで、プライベートとの両立がしやすい職場環境が実現します。

業務の効率化を図る

介護業務を行っているうえで、より効率的な業務のやり方が見つかったときは、すぐに上司に共有すると良いでしょう。

必要のない業務の省略や人員の削減により、人手不足の介護現場でも効率良く業務をこなせるようになります。

また、手書きの介護記録や日報に時間を割いている場合、介護記録ソフトやタブレット端末などの電子機器を導入することもおすすめです。

業務の効率化やデジタル機器の導入を上司に相談することで、プライベートとの両立が楽になるでしょう。

 

プライベートとの両立がしやすい職場選びのコツ

あまりにも休みが少なかったり、残業が多かったりする場合は、思い切って転職を検討することも大切です。

プライベートとの両立がしやすい職場選びのコツは、以下のキーワードが含まれている介護求人を探すことです。

産休・育休取得実績あり

残業なし/残業少なめ

託児所併設/保育支援あり

1人での求人探しが不安な方や、転職先選びになかなか時間が割けない方は、介護業界専門の転職エージェントを活用してみてください。

プロのアドバイザーが、プライベートとの両立がしやすい職場を紹介してくれます。

キャリアアドバイザーに相談する!

 

まとめ

利用者様が自分らしく充実した生活を送れるようサポートを行う介護の仕事。

しかし、介護士自身が自分らしい生活や人生を送ることができなければ、利用者様に質の高い介護サービスを提供し続けることは難しくなります。

利用者様により良いサービスを提供するためにも、介護士一人ひとりのプライベートの時間を尊重することが非常に大切です。

 

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