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介護士のプロとは、どのような介護士のことを指すのでしょうか。介護士は無資格や未経験でも働くことができる分、看護師や理学療法士などの専門職と比較すると「職種における専門性」が正当に評価してもらえない傾向にあります。本記事では、プロの介護士になる方法について徹底解説します。
■目次
無資格・未経験でも働くことができる介護士の仕事。
介護福祉士の有資格者でも、経験年数が浅ければ、「介護のプロ」とはいえません。
介護のプロとは、どのような介護士のことを指すのでしょうか。
ここでは、「介護のプロ」と呼ばれる介護士の特徴を3つご紹介します。
多くの介護施設・介護事業所では、年功序列制が浸透しています。
そのため、介護資格の中で唯一の国家資格である「介護福祉士」を保有していることはもちろん、10年前後の勤務年数があることでプロだとみなされます。
豊富な実務経験がある介護士は、誰よりも厚い信頼を得られる傾向にあるのです。
>>>あわせて読みたい「介護福祉士に合格するコツは?効率的な勉強方法について解説」
豊富な実務経験がある介護士でも、仕事の要領が悪いと介護のプロとは認めてもらえません。
介護サービスは限られた時間内で、素早くかつ丁寧に提供する必要があります。
仕事の要領が悪いと、ほかの利用者様への対応が遅れてしまうこともあるでしょう。
限られた時間で丁寧な介護業務を行える介護士が、介護のプロとして認められるのです。
>>>あわせて読みたい「仕事ができない介護士の特徴とは?どう対応したらいいの?」
介護のプロと呼ばれる介護士は、利用者様一人ひとりの健康状態や服薬状況、持病の有無などをほかの介護士よりも的確に把握しています。
利用者様一人ひとりに適した個別ケアの提供が必要な介護の仕事では、利用者様の情報を把握せずにケアを進めることはできません。
また、利用者様の趣味嗜好に応じたレクリエーションの企画立案や、ケアマネジャーへのケアプラン提案ができる介護士は、介護のプロといえるでしょう。
プロの介護士になるためには、何から始めれば良いのでしょうか。
ここでは、できる限り早い段階で「介護のプロ」と呼ばれる介護士になるための3つの方法についてご紹介します。
介護の仕事に慣れると、覚えた業務内容を淡々とこなしてしまいがちです。
しかし、それだけでは自分自身の課題や問題点に気付くことができません。
自分の介助方法を過信せず、どんなに小さなことでも気付きや疑問を持つことが大切です。
素直に間違いや課題を受け入れることができる介護士こそ、自己成長を実現し、プロとして活躍することができます。
各介護施設・介護事業所では、新人教育や研修の場を用意しています。
仕事を覚える立場である新人として参加するだけでなく、別部署から異動になったばかりの介護士や、新人に教える立場にある介護士も参加することが可能です。
仕事に慣れた後も積極的に新人研修に参加したり、新人の教育担当を引き受けたりすることで、自己成長につながります。
>>>あわせて読みたい「新人介護士への上手な褒め方・叱り方とは?新人指導のポイント」
介護施設・介護事業所を利用される利用者様の情報は、日々変更される可能性があります。
変更点をいち早く把握することができなければ、提供する介護サービスにもブレや戸惑いが生じてしまうでしょう。
常にアンテナを張って、利用者様の情報収集や変更になった情報の把握ができる介護士ほど、プロとしての仕事の上達が見込めます。
>>>あわせて読みたい「介護職で出世する人・早期にキャリアアップできる人の特徴を解説」
プロの介護士としての認定を行っている「介護プロ」という認定資格があります。
介護プロとは、一般社団法人ヘルスケア人材教育協会が認定している資格です。
介護の仕事に必要な介護技術や社会性が身に付いているか、チェックリストによる評価と筆記試験、実技試験、集団面接試験により判断し、認定を行います。
介護プロにはA~E級の認定があり、介護士一人ひとりの力量や介護力に合わせた認定を行う仕組みです。
介護プロの6段階のレベル設定と実務経験の目安は、以下の通りです。
級 | 実務経験の目安 | 業務上求められる技能 |
---|---|---|
A級 | 3ヶ月程度 |
介護士として、介護施設・介護事業所で働く上での基本的な事項を理解している |
B1級 | 6ヶ月~2年未満 | 上司や先輩の指示があれば介護サービスを提供できる |
B2級 | 2年程度 | 一人前の介護士としての能力を有する |
C級 | 3年以上 | 新人や後輩への指導ができ、チームを引っ張る能力を有する |
D級 | 5年以上 |
管理者として介護施設・介護事業所の運営、利用者様との対外折衝ができる能力を有する |
E級 | 10年以上 |
介護施設・介護事業所の枠を超えて、地域包括ケアを支える存在として対外的にも活動ができる能力を有する |
介護プロA級は、一般社団法人ヘルスケア人材教育協会が提供している「楽ちんキャリアアップシステム」を導入している介護施設・介護事業所で随時認定しています。
なお、介護プロB1級~C級の認定を受けるには、「楽ちんキャリアアップシステム」で評価を行い、基準を満たす必要があります。
級により定められている筆記試験・実技試験・集団面接試験に合格後、合格者の自宅に合格証が送付される仕組みです。
介護プロA級~C級の受験資格・試験概要は以下の通りです。
A級 |
・受験資格:楽ちんキャリアアップA級の自己評価90点以上+上司評価85点以上があること ・試験概要:楽ちんキャリアアップシステムを導入している各介護施設・介護事業所の事務所にて随時認定 ・合格基準:楽ちんキャリアアップシステム利用後、2ヶ月以降 ・受験費用:無料 |
---|---|
B1級 |
・受験資格:楽ちんキャリアアップB1級の自己評価90点以上+上司評価85点以上があること ・試験概要:認定期間中にWEBサイトから認定テストを受験、50問の選択式問題(30分)に合格することで認定される ・合格基準:70点以上 ・受験費用:3,000円(税込) |
B2級 |
・受験資格:以下の①・②、いずれかを満たす者:①楽ちんキャリアアップB2級の自己評価90点以上+上司評価85点以上があること、②介護福祉士の有資格者 ・試験概要:選択式50問(30分)の筆記試験と10分の実技試験により認定される ・合格基準:70点以上 ・受験費用:5,000円(税込) |
C級 |
・受験資格:以下の①・②、いずれかを満たす者:①楽ちんキャリアアップC級の自己評価90点以上+上司評価85点以上があること、②介護福祉士の有資格者(資格取得後、実務経験2年以上) ・試験概要:選択式50問(30分)の筆記試験と10分の実技試験および10分の集団面接試験により認定 ・合格基準:70点以上 :7,000円(税込) |
参照:一般社団法人ヘルスケア人材教育協会「介護プロの認定の受け方」
介護プロD級以上の認定を受けるには、国が推進するキャリア段位制度のアセッサー(評価者)と同等の能力を有する必要があります。
D級は「指導力やマネジメント力があること」、E級は「施設管理・地域連携を担うこと」が求められるため、一般の介護士が認定を受けることはできません。
介護プロD級の認定を受けるには、OJT指導員の研修を受けること。
また、介護プロE級の認定を受けるには、OJT専門士の資格を取得する必要があります。
介護士がプロ意識を持って仕事をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
介護士がプロ意識を持つメリットは以下の通りです。
●利用者様とそのご家族に信頼してもらえる
●新人や後輩から頼りにされる
●仕事に対するモチベーションが上がる
プロ意識を持つ介護士は、業務の的確さや専門性の高さから、利用者様やそのご家族からの信頼を得やすくなります。
また、判断に困るような事態に遭遇しても、率先してチームに指示を出すことができるため、職場に欠かせない存在となるでしょう。
介護士のプロとは、質の高い介護サービスの提供やチームケアの率先、介護施設・介護事業所の運営管理ができる人のことを指します。
プロの介護士として活躍するためには、豊富な実務経験を積むことや、プロになるための明確な目標を決めて仕事に取り組むことが大切です。
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