お役立ち情報
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新人介護士の指導において、褒めたり叱ったりする際のポイントについて解説します。中途採用が圧倒的に多い介護業界では、新人指導を行う機会がよくあるでしょう。褒め方や叱り方には、いくつかのポイントがあります。今回は、新人介護士を指導する際の褒め方・叱り方についてまとめました。
■目次
新人介護士を褒めるときは、ポイントをおさえて効果的に褒めましょう。
褒めるときは、何がどう良かったのか具体的に褒めると効果的です。
具体的に伝えられることで「しっかり見てくれている」と感じてもらえるだけでなく、どういった行動が良かったのかを理解してもらえやすくなります。
「移乗するときの流れがスムーズだった」「ご家族への対応が素晴らしかった」のように、良かった点を具体的に述べるようにしましょう。
入職当初はできなかったことができるようになっていたり、作業効率が上がっているなどの変化は積極的に認め、褒めていきましょう。
新人は数多くの仕事を覚えることに必死で、自身の変化に気付けないことも多いです。
先輩や上司に変化を認めて褒めてもらえると、自信が付くでしょう。
第三者の意見を通じて褒めることも効果的です。
例えば「施設長が褒めていましたよ」「〇〇さんのご家族が感謝されていましたよ」のように、第三者からの褒め言葉は積極的に伝達することがポイントです。
先輩である自分は、新人の良い部分について普段から情報収集しておきましょう。
褒めることがあるときは、他の職員がいる前で褒めることも効果的です。
その場にいた他の人にも同時に褒めてもらえたり「新人さん頑張っているんだな」という印象を持ってもらうこともできます。
また他人が褒めてもらっている場面が見える環境をつくることは、職場の雰囲気を明るいものにすることもできるでしょう。
褒めるべきことを見つけたら、タイミングを逃さずその場で褒めることもポイントです。
時間が経った後から褒めても、ピンと来なかったり実感しにくいということも。
誰かから聞いた話であっても「今さっき〇〇さんから、△△さんの対応が良かったとお聞きしましたよ」のように、すかさず褒め言葉を伝えるようにしましょう。
褒めるときは、相手の気分を害さないようにこちら側も気を付ける必要があります。
新人を褒める際は、上から目線な発言にならないように気を付けましょう。
いくら先輩や上司であっても、あまりに上から目線で威張られると良い気分にはなりません。
褒め上手な先輩・上司は、常に対等な立場でまるで自分のことのように褒めるという特徴があります。
褒めるときに他人と比較し、他人を貶めるような褒め方をしてはいけません。
例えば「〇〇さんは全く覚えられなかったのにすぐ覚えられましたね」という褒められ方は、あまり気持ちの良いものではありません。
先輩・上司としての印象も悪くなってしまうため、このような褒め方は避けましょう。
新人介護士を育成する際は、褒めることがある一方で叱ることもあるでしょう。
効果的に叱る方法にもポイントがあります。
まずは冷静になり、感情的になって怒らないように気を付けましょう。
腹立たしいことがあっても、まずは指導者として冷静に指摘部分を述べることが大切です。
感情に任せて理不尽に怒鳴りつけることは逆効果になるため、気を付けましょう。
叱るべき指摘部分について、まずは事実確認を行いましょう。
把握している内容があいまいなままでは、叱る軸がブレて「理不尽に怒られている」と捉えられかねません。
特に人から聞いた話の場合は、詳しく経緯を確認し、指摘部分の事実確認を行ってから適確に指摘するようにしましょう。
なぜ叱っているのかを伝えることも効果的です。
「この作業でミスが起こるとこのような事故に発展しかねない」「〇〇さんの行動によって利用者様にこのような影響が出る」のように、指摘部分について叱っている理由を伝えることがポイント。
ただ叱るだけよりも、指摘内容についてより理解し反省してもらえるでしょう。
指摘部分について「今後はどのように対応すれば良いか考えてみましょう」のように、改善策を考えて提示してもらうことも大切です。
叱って終わりだけでは、「ただ怒られた」という事実が残るだけです。
どうすればよかったのか、今後どうするべきなのかについて一緒に確認し、フィードバックするようにしましょう。
改善策の提示で締めることで、前向きに話を終えることもできます。
叱るときにはいくつかの注意点があります。
度を越えた指摘はパワハラとなることも。自分の叱り方について、今一度振り返ってみましょう。
大勢の人の前で叱ったり、利用者様の前、利用者家族の前で叱ることは辞めましょう。
他に人がいる場所で叱られることは本人のプライドを傷つけるだけでなく、職場の雰囲気を悪くしてしまいます。
叱ることの本来の目的は、新人である本人に指摘部分を理解してもらい改善する時間を作ること。
自分の感情に任せて、その場でカッとなって叱ることのないようにしましょう。
叱りながら人格否定をすることはいけません。
「無能だ」「給与泥棒」「いなくてもいい」のような発言は、パワハラにあたることも。
叱るということは、仕事をより良く行うためにできていない部分を指摘すること。
本人をけなしていいというわけでは決してないということを、覚えておきましょう。
新人介護士を指導する際に、先輩・上司として心がけたいことには以下の点が挙げられます。
分からないことはすぐに質問できたり、職員同士でのコミュニケーションが取りやすい環境を整備しましょう。
誰かに話しかけやすい環境を作ることで、作業について分からないことをすぐに確認できたり、新人指導の連携が取りやすくなります。
新人指導は本人に仕事を教えるだけでなく、周囲の環境づくりも大切だということを覚えておきましょう。
新人指導中は、誰が指導責任者なのかをハッキリさせましょう。
臨機応変な対応が必要とされる介護の現場においては、「人によって教えられることが違う」ということが多く発生します。
こういったことが多発すると、新人介護士は誰の指示に従えばいいのか分からなくなり、結果としてトラブルにつながってしまうことも。
「この人の指示に統一する」という指導責任者をハッキリ決めておくことで、トラブルを防ぐことができるでしょう。
褒めたことや叱ったことについて、相手にしっかり伝わっているか都度確認しましょう。
パニックになって上の空になっていたり、余裕がない様子のときは、冷静になるまで待つことも大切です。
褒めたり叱ったりすることは本人にとって大切な成長プロセスとなるため、しっかり伝わっているか確認しましょう。
新人介護士を褒めたり叱ったりする際のポイントについて解説しました。
中途採用がほとんどとなる介護業界では、自分より年下の新人を指導したり、たくさんの人を教育する機会があるでしょう。
褒めたり叱ったりする場面では、注意点に気を付けながら適切に対応しましょう。
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