お役立ち情報
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介護士は無資格・未経験でも働くことが可能ですが、勤務年数を重ねると専門性の高い介護スキルが求められるようになります。介護士は働きながら資格を取得し、仕事に必要なスキルを身につけることが可能です。本記事では、介護士が働きながら資格を取得する方法について詳しく解説します。
■目次
介護士は無資格・未経験でも始めることができます。
しかし、介護の仕事を行う上で、介護の専門知識や専門技術も欠かせません。
介護の専門知識・専門技術を身につけるには、資格の取得がおすすめです。
介護資格には受験要件問わず誰でも受けられる資格や、介護の専門スキルを有していることを証明する国家資格があります。
いずれの資格も、介護士が働きながら取得を目指すことが可能です。
無資格の介護士が働きながら資格を取得するには、受験要件問わず誰でも取得できる「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」がおすすめです。
また、次のステップとして介護福祉士の国家資格にチャレンジするのも良いでしょう。
ここでは、無資格の介護士が働きながら取得できる介護資格を3つご紹介します。
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識を身につけることができる入門資格。
受講要件は特になく、誰でも受講することができます。
130時間のカリキュラム修了後、筆記試験の合格で資格取得となります。
通信講座・通学・通信講座と通学の併用の3つの受講方法から選択することが可能です。
通学では「土日のみ」「夜間のみ」「週1回から」など、働きながら資格取得を目指す介護士の方でも受講しやすいコースがあります。
受講方法やスケジュールによって異なりますが、平均3ヶ月・最短1ヶ月の受講期間で取得することができます。
なお訪問介護事業所に従事する場合は、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。
>>>あわせて読みたい「介護職員初任者研修とは?受けるメリットや取得する方法について」
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもさらに応用的な介護知識が習得できる資格。
介護職員初任者研修と同様に受講要件は特になく、誰でも受講することができます。
450時間のカリキュラム修了後、資格取得となります。通信講座・通学・通信講座と通学の併用の3つの受講方法から選択することが可能です。
平均6ヶ月の受講期間が必要ですが、介護職員初任者研修の修了者は130時間のカリキュラム受講が免除されます。
介護福祉士の受講要件に、介護福祉士実務者研修を修了していることが含まれます。
>>>あわせて読みたい「介護福祉士実務者研修とは?資格の特徴と取得方法を徹底解説!」
介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格です。
介護福祉士を取得する方法には、以下の3つがあります。
養成施設ルート | 厚生労働省が指定する養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業し、介護福祉士を受験するルートです。 |
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福祉系高校ルート | 福祉系高校もしくは福祉系特例高等学校を卒業し、介護福祉士を受験するルートです。 |
実務経験ルート | 「介護従事者の実務経験3年」と「介護福祉士実務者研修修了」の要件を満たした方が介護福祉士を受験するルートです。 |
介護士が働きながら介護福祉士の取得を目指すのは、「実務経験ルート」です。
上記2つの要件を満たしていれば、介護福祉士の受験資格を得ることができます。
介護福祉士を保持していることで、介護の専門知識を有していることが証明できます。
>>>あわせて読みたい「介護福祉士とは?資格の特徴や魅力をわかりやすく解説!」
介護士が働きながら資格を取得する方法には、以下の3つがあります。
❶勤務する介護施設の資格取得支援制度を活用する
❷自治体やスクールの資格取得支援制度を活用する
❸介護士が働きながら通える「土日のみ」「夜間のみ」のスクールに通学する
働きながら資格を取得する際は、まず勤務する介護施設に相談しましょう。
職場の資格取得支援制度では、「受講日や試験日も給料を支給してもらえる」「受講費用の全額または一部を支給してもらえる」といった支援が受けられます。
また、自治体やスクールによっては、資格取得支援制度として「資格取得の祝い金支給」や「受講費用の全額または一部を支給する」といった支援を行っています。
支援の内容は職場やお住まいの自治体、通学するスクールによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
介護士が働きながら資格を取得し、介護の専門知識を身につけることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、介護士が働きながら資格を取得するメリットを3つご紹介します。
介護の資格は、以下の順序で段階的に取得できる仕組みです。
無資格・未経験から仕事を始め、段階的に介護の専門知識を身につけることができます。
上位資格を取得するほど専門性が高まり、行える業務範囲が広がります。
働きながら資格を取得することで、資格手当による収入アップが目指せます。
厚生労働省の調査結果によると、保有資格によって、常勤介護士の平均月給に以下のような違いがあると報告されています。
保有資格 | 常勤介護士の平均月給 |
---|---|
無資格 | 27万1,260円 |
介護職員初任者研修 | 30万510円 |
介護福祉士実務者研修 | 30万7,330円 |
介護福祉士 | 32万8,720円 |
社会福祉士 | 36万3,480円 |
介護支援専門員(ケアマネージャー) | 36万2,290円 |
同調査によると、無資格者と介護職員初任者研修修了者とでは、給与に約3万円の差があるとされています。
実際の資格手当は職場によって異なるため、資格手当の具体的な金額については勤め先の上司または人事部に確認してみましょう。
無資格の介護士が働きながら資格を取得することで、仕事に必要な知識を段階的に身につけることができます。
もし現在勤めている職場の待遇に不満があり、転職を検討する機会があっても、介護資格を取得していることで転職に有利になります。
これまで取得した資格や積んできた経験をアピールすることで、自分の希望によりマッチした職場への転職が実現するでしょう。
介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・介護福祉士を取得したら、さらなるキャリアアップを目指して上位資格を取得することをおすすめします。
ここでは、キャリアアップを目指す介護士におすすめの上位資格を3つご紹介します。
介護支援専門員(ケアマネージャー)は、利用者の介護サービス計画書(ケアプラン)を作成する専門職です。
介護士のように利用者の介護業務に直接携わる機会はあまりありませんが、利用者の介護サービス利用に関する以下の業務を担います。
介護支援専門員の資格を取得するには、介護福祉士や生活相談員としての実務経験5年に加え、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
介護福祉士のキャリアアップに非常におすすめ度の高い資格です。
>>>あわせて読みたい「ケアマネージャーとは?仕事の魅力や働き方を具体的に解説!」
社会福祉士は、ソーシャルワーカーとして主に利用者の相談業務を担います。
利用者の生活状況やニーズに沿った介護サービスの提案を行い、ケアマネージャーや介護士、医師、看護師などとの多職種連携を図ります。
社会福祉士の資格を取得するには、養成施設(4年制大学・福祉系大学など)への通学もしくは、相談援助業務の実務経験4年が必要です。
働きながら資格の取得を目指す方は、相談援助業務の実務経験4年と1年以上の養成施設への通学で、社会福祉士の受験資格を得ることができます。
>>>あわせて読みたい「社会福祉士とは?仕事内容や活躍できる場、給与について解説」
精神保健福祉士は、社会福祉士同様、ソーシャルワーカーとして主に認知症や精神疾患がある利用者の相談業務を担います。
認知症や精神疾患、精神障害のある利用者が安心して利用できる介護サービスの整備・提案を行います。
精神保健福祉士も、社会福祉士と同様に、養成施設(4年制大学・福祉系大学など)への通学もしくは、相談援助業務の実務経験4年が必要です。
働きながら資格の取得を目指す方は、相談援助業務の実務経験4年と1年以上の養成施設への通学で、精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。
社会福祉士を保持している方は、精神保健福祉士の共通科目が一部免除になるため、社会福祉士とのダブルライセンスを目指すことをおすすめします。
介護士は無資格・未経験から始め、働きながら資格の取得を目指すことができる職種です。
また、介護の資格は「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」というように段階的に取得することが可能です。
働きながら資格を取得し、介護のプロとしての活躍を目指しましょう。
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