介護福祉士に合格するコツは?効率的な勉強方法について解説

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介護福祉士は介護分野の資格で唯一の国家資格。試験に合格するには、出題される範囲の介護知識・技術を習得する必要があります。また、仕事をしながら介護福祉士の受験を目指す人も少なくありません。本記事では、介護福祉士に合格するための勉強方法についてご紹介します。

介護福祉士国家資格とはどんな資格?

介護福祉士は介護分野の資格で唯一の国家資格です。

介護のプロとして必要な知識・技術を備えていることの証明になります。

介護福祉士国家試験は、以下の時期に年に一度実施されています。

  • 筆記試験→例年1月下旬頃
  • 実技試験→例年3月上旬頃

介護福祉士国家資格は、実務経験3年以上実務者研修修了者でなければ受験の申し込みができません。

なお、以下の条件を満たせば実技試験が免除されます。

  • 特例高校(専攻科を含む)を卒業し、9ヶ月以上介護等の業務に従事した方
  • 福祉系高校(専攻科を含む)を卒業した方(平成20年度以前の入学者)
  • EPA介護福祉士候補者

筆記試験では、以下の4つの分野から選択問題が出題されます。

  • 人間と社会
  • 介護
  • こころとからだのしくみ
  • 医療的ケア

総得点の約70%以上の得点で合格です。

介護福祉士試験合格後は登録手続きを行うことで、「介護福祉士」の名称を名乗って介護業務に就くことができます。

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介護福祉士国家資格の取得ルート

介護福祉士国家資格を取得するためには、「通学」「通信教育」「独学」の3つの取得ルートから自分に合った勉強方法を探す必要があります。

以下では、それぞれの取得ルートの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

通学

資格スクールが開講する「介護福祉士国家試験対策講座」に通学して勉強する方法です。

<メリット>
講師と対面するため、不明点がその場で講師に質問できる
 講師から直接、効率的な勉強方法や学習のコツを聞くことができる

<デメリット>
スクールの受講時間に合わせて通学しないといけない
 講師の人件費がかかるため、通信教育や独学よりも費用が高い

通信教育

通信教育講座を利用して自宅で学ぶ方法です。

<メリット>
 要点がまとめられた分かりやすい教材で、効率よく学習できる
 課題提出の期限がある時以外、自分の予定を優先できる

<デメリット>
 講師に教えてもらえず、自分1人で学習を進める必要がある
 自分1人では集中できないという人にはハードルが高い

独学

書店で問題集を購入したり、インターネットで無料の過去問を入手したりして、独学で試験対策を進める方法です。

<メリット>
 教材費や受講費など、最低限の費用で済ませられる
 完全に自分の予定や都合に合わせて学習できる

<デメリット>
 教材選定から学習まで全て自分で行う必要がある
 分からない点や覚えられない点がそのままになりがち

独学での学習は分からない点や覚えられない点がそのままになってしまう、集中力やモチベーションが保ちにくいなどのデメリットが多いです。
そのため、通学か通信教育で学習を行うことがおすすめ。

また、通学・通信教育それぞれのデメリットを解消するために、通学と通信教育を併用して行っている資格スクールもあります。

「分からない点や学習のコツを講師に直接教えてもらえる」という通学のメリットと、「時間の自由度が高い」という通信教育のメリットを兼ね合わせているため、仕事に忙しい方や独学が苦手な方にもおすすめです。

介護福祉士国家資格に合格するための勉強方法

介護福祉士国家試験の筆記試験では、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の分野にある全11科目からランダムで出題されます。

そのため、試験日当日までに効率良く多くの内容を覚えることが必要です。

以下に、介護福祉士に合格するための勉強方法を3つ解説します。

苦手分野と得意分野を把握する

介護福祉士国家試験に向けて学習を始める際は、まず自身の苦手分野と得意分野を把握することが大切です。

一通りテキストで学習を進め、「コミュニケーションや生活支援の技術的内容は理解できたけど、介護過程が理解できていない」といった自分の苦手を見つけましょう。

苦手分野を把握することで、重点的に学習するべき内容が見えてきます。

把握できた苦手分野は講師に直接質問するか、テキストでしっかり勉強して解消しましょう。

図や表、イラストを使って覚える

いつもの受験勉強が上手く進まないと感じた際は、テキストが自分にあっているかどうかを見直してみましょう。

文字ばかり、暗記問題ばかりのテキストでは、覚えるのに時間がかかってしまいます。

図や表、イラストが多い方が暗記問題も楽しく覚えられます

過去問を解く

いつまでもテキストで勉強していては、どこまで学習内容が身についたか確認できません。

ある程度学習が進んだら、過去の試験問題を解いてみましょう

過去問を解くことは、実践的な試験勉強にもつながります。

また間違えた箇所はそのままにせず、「なぜ間違えたのか」「正解するにはどのように考えるべきなのか」ということを調べることも大切です。

介護福祉士国家資格に合格するためのコツ

介護福祉士国家資格に合格するには、限られた時間で効率よく学習することが重要です。

しかし、計画通りに上手く勉強が進まないということもよくある話。

介護福祉士の受験勉強でつまずいたときには、以下のコツを参考にしてみてください。

赤シートや単語帳で重要単語を覚える

介護福祉士の受験勉強が上手く進まずつまずいたときは最低限、重要単語とその単語の意味を頭に入れておくことがおすすめです。

介護福祉士受験勉強では、覚えることが多過ぎることが一番の悩みとして挙げられます。

覚えることが多いと負担に感じたときは、赤シートや単語帳を活用して重要単語とその単語の意味を頭に入れておけば、受験対策の一環となります。

得意分野で得点を稼ぐ

介護福祉士受験勉強では、出題される分野数に応じて必然的に覚える量も多くなります。

そのため、学習計画を立ててもその通りに覚えられないこともしばしば。

そういった場合は、得意分野に力を注ぐことも重要です。

苦手分野の設問では必ずしも満点をとる必要はありません。

得意分野の学習に注力しておくことで、苦手分野の得点をカバーすることができます

過去問で予行演習を行う

介護福祉士受験直前は、何度も繰り返し過去問を解くことがおすすめです。

試験当日と同じ制限時間・問題数で解いてみることで、試験問題の量や試験時間が体感として身につきます

当日に慌てることがなくなるため、過去問を繰り返し解くことをおすすめします。

自分の生活に合わせて効率よく勉強するコツ

介護福祉士の受験勉強は福祉系高校に通う学生でない限り、仕事と受験勉強を同時進行することが大半です。

介護事業所であれば、介護福祉士取得制度を設けており、試験勉強や試験日に合わせて有給休暇を取得することも可能です。

しかし資格取得制度を活用しても、休日や仕事終わりのプライベート時間に自分の予定を割いて勉強しなければ間に合いません

どうすれば自分の生活に合わせながら、効率よく学習が進められるのでしょうか。

介護福祉士に合格するために必要な勉強時期や勉強時間についてご紹介します。

介護福祉士受験勉強の開始時期・勉強時間の目安

まず、大前提として介護福祉士の受験勉強に必要な時期や時間には個人差があります。

短期間に集中して取り組みたいという方や、時間をかけてゆっくりと知識を身に付けたいという方まで、勉強に対する考え方も千差万別。

そのため、以下で紹介する学習開始時期・勉強時間はあくまで目安として、自分に合った時期や時間を見つけるようにしましょう。

<学習開始時期>
通学・通信教育の場合:試験の6ヶ月~2ヶ月前
 独学の場合:試験の1年前~3ヶ月前

<1日の勉強時間>
 1日30分~1時間(可能であれば毎日継続する)

通学や通信教育では、介護福祉士国家試験に向けた学習スケジュールが組まれています。

しかし、独学では学習をスタートする時期や学習スケジュールが明確に決まっていません。

そのため、介護福祉士国家試験の詳細が公表される6月下旬や、問題集が出版される7月頃を学習開始の目処にして、翌年1月下旬の試験に備えても良いでしょう。

また、通信教育や独学では自分自身で勉強の時間を確保しなければなりません。

1日に無理して詰め込むと、しんどくなって勉強が継続できなくなってしまいます。

1日に短時間、仕事や私生活と両立しながら毎日勉強を積み重ねることがおすすめです。

まとめ

介護福祉士は、介護のプロであることを証明する国家資格です。

また、介護職のキャリアアップや資格手当での好待遇に繋がる資格でもあります。

合格に向けての強い意志も大切ですが、焦らず着実に自分に合った勉強方法や学習計画を模索することも大切。

自分に合った勉強方法で介護福祉士国家資格取得を目指しましょう。

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