お役立ち情報
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5月に行う介護施設のレクとして、お茶会レクを取り入れてみませんか。毎年5月は、一番茶や新茶などが楽しめる時期です。介護施設では季節毎にさまざまなレクを取り入れることで、利用者様に季節の移り変わりを味わっていただくことができます。本記事では、5月におすすめのお茶会レクについてご紹介します。
■目次
介護施設では、利用者様が充実した余暇活動・娯楽を楽しむことや、健康増進を目的として、日常的にゲームや脳トレ、カラオケなどのレクリエーションを実施しています。
しかし、毎日同じ内容のレクを繰り返していると飽きてしまい、利用者様も介護職も、レクを楽しむことができなくなってしまうでしょう。
そのため、介護施設では年間の行事・イベント事に合わせたレクを立案しています。介護施設で行われている、行事レクの一例は以下の通りです。
1月~2月 | 新年会・節分・豆まき |
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3月~4月 | ひな祭り・お花見 |
5月~6月 | 母の日・父の日 |
7月~8月 | 七夕祭り・夏祭り |
9月~10月 | 敬老の日・運動会 |
11月~12月 | 紅葉鑑賞・クリスマス会 |
1年の中でも特に、寒い冬を乗り切り、春の訪れを楽しむ行事が多い3月〜5月の時期では、ひな祭りやお花見などの行事と合わせて、お茶会レクを行います。
また、毎年5月初旬は「一番茶」「新茶」が楽しめる時期です。
お茶会レクを行うことで、利用者様に春の訪れを楽しんでもらうことができます。
介護施設でお茶会レクを実施することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、介護施設でお茶会レクを行う目的を3つご紹介します。
認知症になると、季節や日付、時間、今いる場所などが分からなくなってしまう「見当識障害(失見当)」という症状が出ることがよくあります。
お茶会レクを通して季節の移り変わりを感じていただくことで、認知機能の低下を防ぐ効果が期待できます。
また、四季を楽しむことで昔の思い出がよみがえりやすくなり、認知症の方への「回想法」にも最適です。
>>>あわせて読みたい「介護施設でも実践できる回想法|認知症への効果や進め方について」
お茶(緑茶)には「テアニン」という、うまみ成分が含まれています。
このテアニンという成分には、リラックス作用が含まれていることが特徴です。
お茶(緑茶)を飲むことで、ストレスや不安感を改善したり、不眠状態を改善したりという効果が期待できます。
お茶会レクを行う際、茶道の外部講師や、地域のボランティアの方をお招きする介護施設が多くあります。
介護施設に入居していると、利用者様同士や介護士など、関わる人が限られてしまいます。
お茶会レクでより多くの人との交流を持つことで、利用者様の社会性の維持・回復を目指すことにつながります。
介護施設でお茶会レクを行う際、具体的にどのような方法で実施するのでしょうか。
ここからは、介護施設でのお茶会レクの実施方法の一例を2つご紹介します。
お茶会というのは、ただ普段飲んでいる緑茶や麦茶、ほうじ茶などのお茶を飲むことではありません。
自分で点てたお抹茶とお菓子をいただくことで、上品な談笑のひとときが過ごせます。
和室がある介護施設であれば、より本格的なお茶会を楽しむことができるでしょう。
本格的なお茶会を実施する際は、茶道の外部講師の方をお招きすることをおすすめします。
自分で点てたお茶を飲むとき、普段見ているテレビ番組を見ているだけでは、せっかくのお茶会の雰囲気を十分に楽しむことができません。
お茶会の場を盛り上げるために、落語家の方をお招きする介護施設も多くあります。
生の落語を聞くことができる機会は少ないため、利用者様やご家族の方にも大変好評です。
お茶会レクは、ほかのレクリエーションを組み合わせて行うことでさらに場を盛り上げることができます。
ここからは、お茶会レクと合わせて行いたいレクネタを3選ご紹介します。
お茶会レクの日には、普段とは違ったレクリエーションを行いたいものです。
お茶会ならではの和の雰囲気を活かして、「百人一首」のレクを行ってみてはいかがでしょうか。
百人一首は利用者様にとって馴染み深い遊びの一つです。
また、脳の活性化や手先の運動にも効果的です。
>>>あわせて読みたい「介護施設で盛り上がる!百人一首レクのルールやポイントを解説」
お茶会レクで感じたことを書道や俳句で表現すれば、レクが終わった後も思い出として楽しむことができます。
詩吟が得意な方は、詩吟で表現してみるのも良いでしょう。
普段のレクリエーションですることが多い書道も、普段とは異なる雰囲気の中で筆を走らせると、より品格や味がある作品に仕上がります。
「書道や俳句は苦手」という利用者様は、お茶会レクの様子や雰囲気を絵画で表現するのも良いでしょう。
絵画も苦手という利用者様のために、塗り絵を用意しておくこともおすすめです。
着物や和柄イラストなど、和の雰囲気が楽しめる塗り絵を事前に用意しておくと、お茶会レクの雰囲気にもぴったり合います。
>>>あわせて読みたい「認知症ケアにも!介護に役立つ芸術療法(アートセラピー)とは?」
介護施設には、重度の認知症や寝たきり状態により、ご自身でお茶を点てることが難しい利用者様もいらっしゃいます。
しかし、ご自身でお茶を点てることが難しいからといって、レクリエーションに参加できないというわけではありません。
ここからは、お茶会レクに自立して参加することが難しい利用者様への対応方法を3つご紹介します。
重度認知症がある方は、お茶会レクに使用する茶道具を壊してしまったり、ケガをしてしまったりする可能性があります。
可能な限り、介護士がそばについて見守りを行うことが大切です。
もしご自身でお茶を点てることが難しい場合は、介護士が代わりにお茶を点て、飲んでもらうようにしましょう。
車椅子を使用している方は、和室に移ることで身体のバランスが崩れ、転倒・転落してしまう可能性があります。
対策として、車椅子のまま使用できるテーブルを用意しましょう。
難しい作法は気にせず、汚れてもいい服装で、できる限りご自身の力でお茶を点ててもらうことが大切です。
介護士が代わりにお茶を点てるのではなく、健側の腕や残存能力を活かした声かけを行うことで、利用者様の自立支援につながります。
寝たきりで廃用症候群が進行している利用者様の場合、お茶を飲むと激しくむせ込み、誤嚥・窒息を起こしてしまう可能性があります。
吸い飲みやトロミ剤を使ってもお茶を飲むことが難しいようであれば、無理して介助するのではなく、香りだけでも楽しんでもらえるような工夫が必要です。
介護施設のお茶会レクは、認知症の維持・回復やリラックス効果、他者との交流を楽しむなどの目的があります。
利用者様のQOLを高められるレクリエーションのため、ぜひ実施してみてください。
外部講師の方や地域のボランティアの方を招くことで、より本格的なお茶会レクを楽しむことが可能です。
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