新人介護士に上手く指導するには?指導のポイントやステップ

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新人介護士に対する指導は、どのように進めたらいいのか分からないという指導係の介護士さんは多いのではないでしょうか。新人介護士への指導には、さまざまなポイントやステップがあります。今回は、新人介護士に教えるべきことや指導のポイント、新人介護士が困りがちなこと、指導のステップについて解説します。

新人介護士に教えるべきこと

新人の介護士には、どういった点から教えるべきでしょうか?

最初に教えることについてまとめました。

介護の仕事をする心構え

まずは介護の仕事がどういう仕事なのか、どういった心構えが必要なのかについて説明します。

介護職は人のケアを行う特殊な職業です。

高齢者の介護を行う介護施設で介護士が求められているものを説明し、介護士としてどのように働くべきなのかを理解してもらいましょう。

事業所の経営理念など

介護施設の経営理念やケアの方針は、事業所によってさまざまです。

職員全員が同じ方向を向いていてケアを行うことが大切。

新人介護士にも、この施設ではどのようにケアを行っているのか、経営理念について理解してもらいましょう

一日のスケジュール

介護士として働く一日のスケジュールを説明します。

早番、遅番などシフトが複数ある場合は、シフトによる働き方の違いについても説明しましょう。

一日のスケジュールを理解してもらうことで、一日の流れを意識した学び方ができます

介護職としてのマナー

介護士として利用者様に接する際のマナーについてもしっかり説明しましょう。

高齢の利用者だからといって、「近所のおじいちゃんおばあちゃん」のようにフランクすぎる接し方をしてはいけません。

介護士としての線引きがどこにあるかを知ってもらいましょう

>>>あわせて読みたい「介護職が気をつけたいNGワードとは?使ってはいけない理由は?」

介護事故の危険性について

介護士として気を付けたいことが、介護現場で発生する介護事故。

介護事故は職員全員で発生防止に努める必要があります。

介護事故の危険性や防止のための取り組みについても、新人介護士にしっかり伝えましょう。

>>>あわせて読みたい「【介護職員必見】介護事故が起こったときの対応方法、原因と対策」

介護技術

もちろん、介護士として必要な介護技術を教えることも大切。

新人指導は、この介護技術の指導がメインの業務になるでしょう。

実際に介護現場に立ち指導にあたるOJTが一般的ですが、介護用語や知識について座学を行うこともあります。

新人介護士に指導するポイント

新人介護士の指導には、いくつかのポイントがあります。

指導計画とスケジュールを立てる

最初に指導にあたる計画と、遂行するスケジュールを立てます。

いつまでにどの技術を教えるか、独り立ちのタイミングはいつを目安とするかなどのゴールを決めておくことで、計画的に指導スケジュールを立てることができます。

またスケジュールが決まっていることによって、新人介護士も自分の段階を知りながら学ぶことができるでしょう。

手本を見せて実践してもらう

介護技術は、実際にやってみて学んでいくものです。

OJTを通して、手本を見せながら実践してもらいましょう

完全に任せるのではなく、指導者がしっかりサポートしてあげることが大切です。

一回でできて当然と思わない

介護技術は回数を重ねて上達するものです。

一回で全てできて当然とは思わず、長い目で見て指導することを心がけましょう

一回で全てこなさせようとしても、新人介護士にプレッシャーを与えるだけです。

新人介護士の習得ペースを見ながら指導しましょう。

褒めて伸ばす

新人介護士のできている部分は、積極的に褒めていくこともポイントです。

褒められると自信につながるだけでなく、介護職のモチベーションアップにもつながります

できているところは積極的に評価していきましょう。

人前で叱らない

新人介護士を人前で叱りつけることはよくありません。

ましてや利用者様の前で叱責することは、利用者様にもストレスを与えてしまうためNGです。

新人介護士に対して指摘することがある際は、しっかりと二人で話し合いましょう。

新人介護士は何に悩んでいる?

新人介護士が悩んでいることを知ることは、より良い指導につながります。

新人介護士が悩みがちなことについてまとめました。

先輩に話しかけづらい

何か質問したことがあっても、先輩が忙しそうで話しかけづらい、怖くて話しかけられないと悩むことが多いようです。

質問ができないことから同じミスを何度も繰り返してしまったり、分からないことを分からないまま放置してしまうことも。

指導者側から、話しかけやすい雰囲気づくりを積極的に行うことが大切です。

先輩によって言ってることが違う

指導者が複数いる場合、指導者によって指示が異なることも。

異なった指示を出すことで新人介護士はどちらで実行していいのか分からなくなり、結局ミスにつながってしまうこともあります。

指導者はできるだけ1人に絞り、指導の方針を職員同士で共有しておくことが大切です。

覚えることが多くてパニックになる

介護業務は専門用語が多いだけでなく、利用者様によって必要とされるケアが異なります。

そのため最初は覚えることが多く、業務中にパニックになってしまうことも。

今は何のケアが必要なのか、一緒に状況を確認しながら一つずつ着実に行ってもらえるよう、しっかりサポートしましょう。

新人介護士指導のステップ

新人介護士の指導は、以下のステップを踏んで行いましょう。

❶指導計画を伝える
まずは指導者が設定した指導計画を新人介護士にも伝えます。
計画とスケジュール、ゴールを共有することで、新人介護士のモチベーション向上にもつながります。
❷実際に介護現場を見てもらう
まずは実際にどのように介護業務を行っているのか、現場を見学してもらいましょう。
手本として実際にケアを施し、介護業務の流れについて知ってもらいます。
❸OJTで実践
現場で学んだことを、実際に実践してもらいます。
最初は上手くできないため、利用者様にケガなどがないよう指導者がしっかりサポートに入りましょう。
❹やってみてどうだったか聞く
実際に介護業務を行ってみて、どうだったか、どう感じたのかを聞いてみましょう。
新人介護士に自ら感想を話してもらうことで、今後の指導ポイントが見えてきます。
❺評価・フィードバック
指導者が新人介護士に対してフィードバックを行います。
良かった点はもちろん、反省点や改善できる点を挙げていきましょう。
次の実践ではどのようにすればいいかなど、具体的なフィードバックも大切です。

まとめ

新人介護士への指導は、段階とポイントをおさえながら効率的に行うことがポイントです。

反省点を指摘するだけでなく、良かった点を評価するなど褒めることも大切。

新人介護士の進度や習得度を観察しながら、二人三脚で協力しながら行いましょう。

 

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