お役立ち情報
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介護施設でトラブルが起きた際は、どのような対処法が求められるのでしょうか。介護施設では利用者様同士や、利用者様と職員との間でのトラブルが起きてしまうことがあります。このようなトラブルが起きた際に、どのように対応すればよいのか悩んでいる介護士は多いものです。本記事では、介護施設で起こりがちなトラブルの原因や対処法についてご紹介します。
■目次
介護施設内では多くの人との関わりがあるため、人間関係のトラブルが起こりがちです。
ここからは、介護施設でよく起こるトラブルの事例を5つご紹介します。
介護施設では、利用者様同士の騒音トラブルがよく起こります。
耳が遠い利用者様の行動について、「テレビの音がうるさい」「話し声がうるさい」「ドアを開け閉めする音がうるさい」と、ほかの利用者様が不満を抱くことが多いのです。
また、各居室に洗濯機を持ち込める介護施設では、洗濯機の音によるトラブルが発生するなど、生活音に関する苦情も介護施設ではよくあるトラブルの一つです。
介護施設では、さまざまな利用者様が同じ空間で生活しているため、利用者様の中には気の合わないと感じている相手がいる場合があります。
そのような利用者様同士で、仲違いや喧嘩が生じることも。
気に入らないからと悪口を言ったり、言語障害でうまく言葉が出ずに暴力を振るったりと、激しい喧嘩に発展することもあるため注意が必要です。
認知症がある利用者様は、悪気なくほかの利用者様の部屋に入り、金銭を盗んだり私物を勝手に使ったりするといった問題行動を起こす場合があります。
さらには、介護士が注意しても「これは私のものだ」と言い張ってしまい、盗んだ物を返そうとしないということも。
被害に遭った利用者様がほかの利用者様に悪口を言いふらし、仲間外れになって孤立してしまうケースも多いです。
気に入った介護士がほかの利用者様のケアをしているのが気に入らず、邪魔をしたり、何度も介護士を呼んだりしてしまうケースがあります。
介護士は1人で複数の利用者様のケアを担当するため、ほかの利用者様のケアがおろそかになってしまうということも。
嫉妬心により、介護士の業務を妨害することが続く場合、介護士をほかのユニットや部署へ移すことも検討されます。
認知症がある利用者様の中には、精神的な不安から暴力を振るってしまう方もいます。
このような場合、被害者側は何も悪いことをしていないのに理由もなく殴られてしまい、施設での生活を安心して過ごすことができなくなってしまいます。
暴力行為があまりにひどく、介護士が手に負えない場合、利用者様に退去を要求するといったケースも存在します。
>>>あわせて読みたい「介護施設で利用者様同士のトラブル…介護士ができることとは?」
介護施設でトラブルが起こる原因は、以下の通りです。
●慣れ親しんだ自宅や家族と離れたことによる不安・寂しさ
●利用者様の認知症による症状
●寂しさから起こる、ほかの利用者様や介護士への嫉妬心
介護施設で起こるトラブルの主な原因は、利用者様の不安や寂しさ、嫉妬心などの精神的要因だと考えられています。
また、認知症の症状が原因で起こるトラブルは、なかなか改善が難しいといわれています。
介護施設のトラブルに対応するには、まずは認知症への理解を深めることも重要です。
>>>あわせて読みたい「【介護士必見】認知症への正しい対応方法|よくある悩みと解決法」
介護施設でトラブルが起きたとき、介護士には迅速な対応が求められます。
ここからは、介護施設でトラブルが起きたときの対処法を3つご紹介します。
●認知症の利用者様が、ほかの利用者様に暴力を振った
●利用者様が気に入らない介護士に物を投げつけた
このようなトラブルが起こった際は、まずトラブルがあった人同士の距離をとるように促します。
利用者様同士のトラブルの場合、どちらか一方の利用者様を居室に誘導しましょう。
利用者様と介護士の間でのトラブルの場合、担当の介護士を変更して様子を見ます。
また、後日も言い合いや暴力が続くようであれば、トラブルがあった人同士がなるべく顔を合わせないで済むように、調整を行います。
ささいなトラブルでも、すぐにご家族の方に報告することが大切です。
利用者様は入居後、精神的なストレスを抱えて問題行動を起こしている場合があります。
また、環境の変化により、認知症の症状が悪化していることも考えられるでしょう。
トラブルの内容と、そのときに介護士が行った対応に加え、なぜこのようなトラブルが起こってしまったのか、ケアマネジャーを含めて話し合いを行うことが大切です。
暴力や窃盗などのトラブルが起こった場合、同じことを繰り返さないために、今後の対策について話し合いの場を設ける必要があります。
基本的には、利用者様にとってストレスや刺激とならないよう、トラブルがあった人同士を離す方針で今後の対応を考えていきます。
もし、認知症による暴力行為があまりにもひどく、介護士が対応しきれないというケースでは、退去を要求する場合もあります。
>>>あわせて読みたい「介護施設の利用者の「わがまま」にどう向き合う?対応方法を解説」
利用者様が自分らしく安心して生活できるよう、トラブルを防ぐための工夫をすることも大切です。
ここからは、介護施設でのトラブルを未然に防ぐ方法を3つご紹介します。
トラブルを起こす利用者様の多くが、寂しさや不安など、精神的に不安定な状態です。
ご家族の方に面会の時間を作ってもらい、利用者様の話を聞いてもらうことで、利用者様の不安感が軽減します。
可能な範囲で、できるだけ多く面会に来ていただけないかご家族の方に相談し、ご家族の方と協力しながら問題解決を図ることが重要です。
●大声や騒音が苦手
●人の好き嫌いが激しく、ほかの利用者様と口論になりやすい
●静かな場所で読書や新聞を読むのが好き
このように、利用者様が好きなことや苦手なこと、性格的な傾向など、ご家族の方からあらかじめ話を聞いておくことが大切です。
事前にトラブルになりそうな要因を把握し、それを避けるよう配慮することで、未然にトラブルを防ぐことができます。
介護施設に入居後、環境の変化により、不安や戸惑い、混乱などの症状が見られる場合があります。
特に、入居後間もない利用者様の精神状態についてよく観察し、記録に残しておくことが重要です。
●イライラした様子がある
●特定の利用者様に対する悪口を言っている
●レクリエーションや体操などの集まりに参加しようとしない
このように、利用者様の状態をよく観察してから、「なぜイライラしているのか」「なぜ特定の人の悪口を言うのか」など、落ち着いたときに理由を尋ねます。
トラブルを未然に防ぐためには、客観的かつ冷静な対応を行うことが大切です。
これから親が入居する介護施設を探している方や、介護士として新しい勤め先を探している方にとって、トラブルが多い介護施設を避けることは重要です。
トラブルが少ない介護施設を見極める方法は、以下の通りです。
●施設見学を行い、過去にトラブルがなかったか質問する
●利用者様が落ち着いて過ごせる個室があるかチェックする
●利用者様と介護士の関係性が良いかチェックする
基本的に、トラブルが少ない介護施設を選ぶ方法は、「施設見学を行い、利用者様や介護士の様子を観察すること」に限ります。
また、集団の場で過ごしたい方や1人で過ごしたい方など、利用者様の希望に応じた過ごし方ができるかどうかもポイントになります。
さまざまな人との関わりがある介護施設では、トラブルが起きてしまうことは避けがたいものです。
近年では、少人数制の介護施設や、個別ケアに特化している介護施設が増えています。
利用者様が少しでもストレスなく生活できるよう、トラブルを防ぐための工夫や、トラブルが起きてしまった際の対処法をしっかりと学んでおくことが重要です。
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