【2024年最新】社会福祉士の試験や取得するメリットについて

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社会福祉士として働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。社会福祉士とは、病気や障がい、高齢、貧困などに悩む方々を対象に、自立生活のサポートを行う専門職です。少子高齢化が深刻化する現代社会では、さまざまな分野で社会福祉士の活躍が期待されています。本記事では、社会福祉士の資格を取得するメリットについて解説します。

社会福祉士とはどのような資格?

社会福祉士とは、高齢者や障がい者など、自立した生活を送ることが難しい方のサポートを行う専門職です。

1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」により創設された国家資格です。

社会福祉士は、高齢や障がい、病気、貧困などのさまざまな悩みを抱える方の相談援助業務を行います。

参照:厚生労働省|社会福祉士及び介護福祉士法

社会福祉士の資格を活かせる職場

社会福祉士は、地域や福祉の現場など、さまざまな分野で活躍できる職種です。

社会福祉士が活躍できる職場の一例は、以下の通りです。

医療分野(病院・診療所)

福祉分野(高齢者介護施設・障がい者支援施設)

行政機関(市役所・保健所・児童相談所)

教育機関(スクールカウンセラー)

社会福祉士は病気や障がいがある方、高齢者、児童など、幅広い分野でさまざまな対象者に相談援助業務を行います。

そのため、社会福祉士の取得には、幅広い内容の専門知識を習得する必要があります

また、働きたい分野や職場が決まっている場合は、その分野の知識を深く学んでいくことが大切です。

 

社会福祉士の資格を取得するメリット5選

社会福祉士の資格を取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ここからは、社会福祉士の資格を取得するメリットを5つご紹介します。

高い信頼が得られる

ソーシャルワーカー(生活相談員)やスクールカウンセラーなど、相談援助業務に携わる職種は豊富にありますが、相談援助業務専門の資格は社会福祉士以外に存在しません。

社会福祉士は合格率30~40%という、難易度の高い試験を通過する必要があるため、相談者から高い信頼を得やすくなります

参照:厚生労働省|社会福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

活躍の場が豊富

介護関連の資格を取得すると、高齢者施設や障がい者支援施設に勤務するというイメージを持つ方が多いです。

しかし、社会福祉士は介護現場のみならず、病院や市役所、保健所、児童相談所など、さまざまな職場で活躍することが可能です。

活躍できる場が豊富な分、仕事を通じて得られる知識も豊富にあります。

高いコミュニケーション能力が身につく

相談援助業務で欠かすことができないコミュニケーション能力。

社会福祉士を取得することで、専門知識以外にも、コミュニケーション技術を身につけることが可能です。

社会福祉士として身につけたコミュニケーション能力を活かすことで、私生活でも円滑なコミュニケーションを図りやすくなります。

資格手当による昇給が目指せる

社会福祉士は専門性の高い国家資格のため、介護福祉士や生活相談員と比較すると、給与額が高い傾向にあります

加えて、資格手当が支給されるため、日勤のみの勤務でも資格手当による昇給が目指せるというメリットがあります。

キャリアアップが目指せる

社会福祉士は活躍できる分野が豊富にあるため、自分に合った分野で活躍できます。

管理職への昇進や2つ以上の分野の掛け持ち、独立開業などの道も。

やる気次第で、さまざまな形のキャリアアップを実現することが可能です。

社会福祉士の受験資格を得る方法

社会福祉士の資格を取得するには、年1回行われる国家試験に合格する必要があります。

しかし、誰もが社会福祉士の国家試験を受験できるわけではありません。

国家試験を受験するには、まず、社会福祉士の受験資格を得る必要があります

ここからは、社会福祉士の受験資格を得るための、3つのルートをご紹介します。

福祉系大学・短期大学

福祉系の4年制大学または短期大学で指定科目を履修することで、社会福祉士の受験資格を得ることができます。

福祉系短期大学の場合、指定科目のほかに、1〜2年の実務経験が必要になります。

福祉系大学・短期大学の指定科目は、以下の23科目です。

1 医学概論
2 心理学と心理的支援
3 社会学と社会システム
4 社会福祉の原理と政策
5 社会保障
6 権利擁護を支える法制度
7 地域福祉と包括的支援体制
8 高齢者福祉
9 障がい者福祉
10 児童・家庭福祉
11 貧困に対する支援
12 保健医療と福祉
13 刑事司法と福祉
14 ソーシャルワークの基盤と専門職
15 ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
16 ソーシャルワークの理論と方法
17 ソーシャルワークの理論と方法(専門)
18 社会福祉調査の基礎
19 福祉サービスの組織と経営
20 ソーシャルワーク演習
21 ソーシャルワーク演習(専門)
22 ソーシャルワーク実習指導
23 ソーシャルワーク実習

参照:公益財団法人社会福祉振興・試験センター|受験資格指定科目

一般養成施設

一般養成施設ルートでは、以下のいずれかの方法で社会福祉士の受験資格を得ます。

4年制大学を卒業し、1~2年以上一般養成施設に通学する

短期大学を卒業し、1~2年の実務経験を経た後、一般養成施設に通学する

4年以上の実務経験を経た後、一般養成施設に通学する

働きながら社会福祉士の取得を目指す場合、この方法で受験資格を得ることがおすすめです。

近年では、通信制度を設けている大学が増えているため、働きながらでも自分自身のペースで学習を進めることができます。

短期養成施設

短期養成施設ルートでは、以下のいずれかの方法で社会福祉士の受験資格を得ます。

福祉系の4年制大学で基礎科目を履修後、短期養成施設に通学する

福祉系の短期大学で基礎科目を履修後、1~2年以上の実務経験を経た後、短期養成施設に通学する

社会福祉主事養成機関に2年以上通い、2年以上の実務経験を経た後、短期養成施設に通学する

児童福祉司・身体障がい者福祉司・査察指導員・知的障がい者福祉司・老人福祉指導主事として4年以上の実務経験を経た後、短期養成施設に通学する

短期養成施設ルートでは、以下の16科目の基礎科目の履修が必要です。

1 医学概論
2 心理学と心理的支援
3 社会学と社会システム
4 社会保障
5 権利擁護を支える法制度
6 高齢者福祉
7 障がい者福祉
8 児童・家庭福祉
9 貧困に対する支援
10 保健医療と福祉
11 刑事司法と福祉
12 ソーシャルワークの基盤と専門職
13 ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
14 社会福祉調査の基礎
15 福祉サービスの組織と経営
16 ソーシャルワーク演習

参照:公益財団法人社会福祉振興・試験センター|受験資格基礎科目

 

社会福祉士の資格を取得する方法

社会福祉士国家試験は毎年2月頃に行われ、令和6年度「第36回 社会福祉士国家試験」は令和7年2月上旬に実施される予定です。

試験場:全国各地に所在する「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」

受験料:19,370円

合否発表日:令和7年2月上旬(予定)

参照:公益財団法人社会福祉振興・試験センター|社会福祉士国家試験 試験概要

社会福祉士国家試験の合格率は毎年変動し、令和5年は44.2%、令和4年は31.1%だったと報告されています。

同じく福祉専門の国家資格である介護福祉士の合格率は令和5年で84.3%だったため、社会福祉士の方が難易度が高いです。

なお、精神保健福祉士の資格保持者は、試験科目の一部が免除されます。

 

まとめ

社会福祉士は幅広い分野での相談援助知識が身につく国家資格です。

試験合格への難易度が高い分、さまざまな悩みを抱える方に適した対応方法が身につきます。

高齢や病気、障がい、貧困などで困っている方を助けたいという強い思いがある方はぜひ、社会福祉士の取得を目指してみてください。

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