介護士は生活習慣病になりやすい?原因や予防法について徹底解説

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介護士が発症しやすい生活習慣病には、どのような種類があるのでしょうか。介護士は夜勤や長時間勤務によって生活リズムが不規則になりやすい職業です。また、精神的・身体的なストレスが多いため、生活習慣病にかかるリスクが高いといわれています。本記事では、介護士が生活習慣病になりやすい原因や予防方法についてご紹介します。

生活習慣病(成人病)とは?

生活習慣病とは、過食や運動不足、睡眠不足、喫煙、飲酒などの不規則な生活習慣が原因となる疾患です。

不規則な生活習慣が長く続くことで引き起こされる疾患のため、罹患者の大半は病状がかなり悪化してから発見されます。

生活習慣病に該当する病気は、主に以下の4つです。

がん

循環器疾患(心筋梗塞・心不全・脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)

糖尿病

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

これらの疾患は、以下のような生活習慣が原因でかかりやすくなります。

疾患名原因となる生活習慣
がん 過食や偏食・運動不足・睡眠不足・喫煙・飲酒
循環器疾患(心筋梗塞・心不全・脳梗塞・
脳出血・くも膜下出血など)
過食や偏食・運動不足・睡眠不足・喫煙・飲酒
糖尿病 過食や偏食・運動不足・睡眠不足・喫煙・飲酒
COPD(慢性閉塞性肺疾患)

喫煙

COPD(慢性閉塞性肺疾患)以外のほぼすべての生活習慣病では、過食や偏食などの食習慣や睡眠不足、運動不足が影響します。

また、喫煙や飲酒も、生活習慣病を呼び起こす危険因子です。

 

生活習慣病を放置するとどうなる?

初期の生活習慣病は自覚症状がないため、病気が発覚したときにはすでに病状が悪化している場合が多いです。

病院受診や治療を行わず、生活習慣病を放置することで、以下のような状態に陥ってしまいます。

高血圧や糖尿病になることで、内服薬やインスリン注射などでの長期的な治療が必要になる

心筋梗塞や狭心症、心不全などの心疾患を発症し、命を落としてしまう

脳梗塞や脳出血、脳卒中などの脳血管障害を発症し、片麻痺や言語障害などの重篤な後遺症が残ってしまう

どの生活習慣病においても、長期療養が必要になったり、重篤な後遺症が残ったりする可能性が極めて高いです。

そのため介護士は、利用者様だけでなく自分自身の健康管理も徹底することが大切です。

 

生活習慣病を引き起こす原因5選

生活習慣の乱れやストレスが原因となり、生活習慣病を発症する介護士が多いといわれています。

ここからは、生活習慣病の原因について解説していきます。

不健康な食生活

現代社会では不健康な食生活が原因となり、高血圧や肥満、糖尿病を発症する人が多い傾向にあります。

特に、以下の項目に当てはまる方は食生活の改善が必要です。

体重が極端に重い(BMI25以上)

体重が極端に軽い(BMI18.5以下)

1日の塩分摂取量が多い(男性:7.5g以上・女性:6.5g以上)

不規則な勤務をこなす介護士は、食生活が乱れやすい状態にあるといえるでしょう。

夜勤時の夕食や夜食としてカップラーメンや菓子パンが中心の食事を摂ることで、食生活が乱れてしまいます。

高血圧や肥満、糖尿病にならないためには、夜勤時でも栄養バランスの整った食事を用意することが大切です。

運動不足

多忙を極める介護現場で活躍する介護士は、仕事での疲れやストレスが蓄積されている状態です。

疲れをとるために、休日は寝て過ごしている介護士も多いことでしょう。

しかし、寝ているだけでは疲れやストレスが解消されません。

徒歩もしくは自転車で通勤するようにする

休日にウォーキングや軽いランニングを行う習慣をつける

仕事の合間や休日など、ストレッチをする

運動不足が続くと、免疫力が低下したり、循環器が弱ったりしてしまう可能性があります。

適度な運動習慣をつけ、健康的な生活を目指しましょう

>>>あわせて読みたい「介護職には体力が必要?介護職におすすめの体力の付け方を解説!」

日常生活のストレス

さまざまな人と関わる機会がある介護士は、多くの場面でストレスを受ける可能性が高いと考えられます。

人事異動や転職による職場環境の変化

上司や同僚との人間関係の悩み

仕事とプライベートの両立 など

こういった悩みやストレスにより、心身の不調を引き起こしてしまいます。

ストレスが限界になり、心身不調を引き起こすことがないよう、自分に合った働き方を考えることが大切です。

>>>あわせて読みたい「介護士のメンタルケア|ストレスマネジメントを行う重要性とは?」

喫煙習慣

1日に1本以上タバコを吸う習慣がある方は、喫煙習慣のない方に比べてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を発症しやすい傾向にあります。

仕事の疲れやストレスを紛らわすため、休憩時間や仕事終わりに一服する介護士は少なくありません。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの生活習慣病を予防するためにも、喫煙を控えるようにすることをおすすめします。

過剰な飲酒

仕事で溜まった疲れやストレスを発散するために、過度の飲酒をする介護士も多いでしょう。

1日に日本酒2合以上、もしくはそれに該当するアルコール量を毎日飲んでいる方は、生活習慣病を発症するリスクが高くなってしまいます。

適度な飲酒量の目安は、アルコール度数5%の缶ビール1本程度です。

生活習慣病を予防するためにも、適度な量の飲酒を楽しむようにしましょう。

介護士におすすめの生活習慣病の予防方法

介護士が生活習慣病を予防するためには、食事・運動・睡眠などの日常生活全般的な習慣を改善することが非常に大切です。

気軽に取り入れられる生活習慣病の予防法は以下の通りです。

食事 ・決まった時間に朝・昼・晩、1日3食の食事をする
・1日の食事で、主食・主菜・副菜・乳製品・果物の5つを摂取する
睡眠 ・7~8時間前後の睡眠をとる
・夜勤以外で夜更かしをする習慣をつけないようにする
運動 ・週2日以上、1回30分以上の運動習慣を身につける
・ウォーキングやランニングなどの有酸素運動を行う
・自宅や職場でできるヨガストレッチを習慣づけて行う

>>>あわせて読みたい「介護士は生活リズムが乱れがち?NG行動や改善策も解説」

生活習慣病の予防にはメンタルケアも大切

生活習慣病や生活習慣の乱れには、疲れやストレスも背景要因となります。

ここからは、介護士の生活習慣病を予防するためのストレスケアをご紹介します。

ストレスをため込まない

ストレスケアで最も重要なのは、ストレスをため込まず、適度に発散することです。

ストレスを感じたときは、上司や仲の良い同僚、友人などに話を聞いてもらうようにしましょう。

悩みを相談する人がいないという方は、以下の窓口での相談を検討してみてください。

職場内のハラスメント相談窓口

一般社団法人日本産業カウンセラー協会が開設している相談窓口

精神科や心療内科などに設置している心理相談窓口

完璧主義の考えをやめる

介護はチームケアで行うため、自分以外の介護士がミスをしてしまうこともあります。

いちいち腹を立てていてはストレスが溜まってしまい、心身の不調につながることも。

自分自身や同僚、後輩のミスに寛容になり、楽な気持ちで仕事をすることが大切です。

>>>あわせて読みたい「利用者様に好かれる介護士の特徴7選|嫌われるNG行動も紹介」

 

まとめ

介護士は、利用者様の健康管理を徹底して行います。

その一方で、自分自身の健康管理はおざなりになってしまいがちです。

健康的に日々の仕事に前向きに取り組むためには、規則正しい生活を送ることが重要です。

いまいちど、自分自身の生活状態を見直し、生活習慣病を予防するようにしましょう。

 

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