お役立ち情報
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介護士が抱えがちな悩みのひとつに、新人いじめというものがあります。介護業界は限られた人員で数多くの業務をこなすため、ストレスが溜まりやすく、その捌け口として新人いじめが起こりやすいといわれています。本記事では、介護士の新人いじめの内容や原因、新人いじめが起こってしまったときの対処方法を解説します。
■目次
疲れやストレスが溜まりやすい介護現場では、新人介護士がいじめのターゲットになってしまうことも珍しくありません。
ここからは、介護現場でよく起こりがちな新人いじめを3つご紹介します。
介護士は利用者様の前でイライラした様子を見せないようにしているため、ストレスを溜め込みやすいです。
その分、新人の自尊心を傷つけるような嫌味や悪口を言うことで、ストレスを発散しようとする介護士が多く存在します。
また、根も葉もないことを噂されたり、悪口を広められたりして職場に居場所を失ってしまう新人も後を絶ちません。
少しでも相性が合わないと感じた新人を、徹底的に無視する介護士もいます。
業務上必要な連絡はほかの介護士を介したり、メモに書いて伝えるように指示したりするケースもあります。
無視をしている側は軽い気持ちであったとしても、無視をされている側は強い孤独感を感じて心を病んでしまいます。
通常より多くの業務量を押し付けられたり、本来は先輩が担当するはずの業務を完全に丸投げされたりしたという経験がある新人介護士は少なくないのではないでしょうか。
「新人が気に入らないから」「新人と一緒に仕事をするのが面倒だから」といった理不尽な理由で、必要以上に多くの業務を任せるといういじめも存在します。
>>>あわせて読みたい「介護士の悩み「人間関係」…解決策や人間関係が良い施設の探し方」
介護士の新人いじめは、なぜ後を絶たないのでしょうか。
それは、新人いじめが起きる原因を完全に取り除くことが難しいからです。
ここでは、介護士の新人いじめが起きる原因について3つ解説します。
高齢化により、要介護高齢者が急増し続ける一方、介護士が不足し続けています。
多くの業務量を限られた時間内でこなす介護士には心身の負担や疲れ、ストレスが蓄積されます。
そのため、立場が低い新人に精神的なストレスをぶつけて発散する介護士が後を絶たないのです。
介護施設では、幅広い年代や異なるバックグラウンドを持つ介護士が一緒に働いているため、上下関係や派閥争いが生じやすいといわれています。
雇用形態や職場への貢献度、資格を保持しているかなどといった条件で評価されやすいことも特徴です。
そのため、職場内で1番立場が低い新人介護士が新人いじめのターゲットになりやすいのです。
介護士のほとんどは、自分なりの介護に対する考え方を持っています。
一人ひとりが持つ価値観の違いから、介護士同士で揉めることもしばしば。
新人介護士は、さまざまな考えを持つ先輩介護士からアドバイスを受けるため、どれを信じればよいか分からなくなってしまいます。
結果として、「私が教えたことと、まったく違うことをしている」と新人が文句を言われてしまうのです。
>>>あわせて読みたい「新人介護士が人間関係に悩みやすいのは何故?理由や解決方法は?」
もし、職場で新人いじめの被害に遭ったときはどうすればよいのでしょうか。
ここからは、新人いじめの対処方法を3つご紹介します。
悪口や無視など、新人いじめの被害に遭った場合は、上司に相談することがおすすめです。
上司に相談しても改善が見込めない場合は、職場内のハラスメント相談室や職場の上層部に相談するようにしましょう。
現在、つらいと感じていることや改善してほしいことなどを具体的に伝えることで、改善に向けて話が進みやすくなります。
新人いじめや職場の人間関係に悩んだときは、上司や同僚と積極的にコミュニケーションを図ったり、笑顔であいさつをしたりすることで少しずつ状況が改善する可能性があります。
また、上司や同僚とコミュニケーションを図るときは、悪口や陰口に加担せず、中立的な立場で話を聞くことが大切です。
どうしても状況が改善しないという場合は、思い切って転職することも大切です。
介護業界の中でも、ハラスメント防止策に力を入れて取り組んでいる職場は多くあります。
新人いじめのストレスで体調を崩す前に、早めに転職活動を始めることをおすすめします。
>>>あわせて読みたい「介護施設でいじめってあるの?ハラスメントを受けた割合や相談先」
新人介護士がいじめを受けたときは、いじめを受けた日時や内容をメモしたり、録音したりと、証拠を残すことが大切です。
明確な証拠が掴めたら、以下の3つの相談先に相談することをおすすめします。
2022年4月1日から全国の企業ハラスメント防止策が施行され、職場内にハラスメントの相談窓口を設置することが義務付けられました。
相談内容は相談者本人の同意なしに公表することが禁止されているため、相談内容が噂で広まってしまうのではという心配なく相談できます。
職場内のトラブルやハラスメント問題は、総合労働相談窓口に相談することがおすすめです。
この相談窓口は、全国各所にある労働局や労働基準監督署に設置されています。
トラブルやハラスメント問題の内容があまりに悪質な場合、行政職員による立ち入り調査が行われる場合があります。
参照:厚生労働省|職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました!
全国各所にある法テラスや弁護士事務所なども、職場のハラスメント問題に対応しています。
また、精神的なダメージが大きい場合は、心療内科を受診することで臨床心理士による専門的なアドバイスを受けることができます。
自分自身の状態に応じて、相談しやすい窓口を選ぶようにしましょう。
新人いじめに悩まないためには、新人いじめが少ない職場を選んで転職する必要があります。
ここからは、新人いじめが少ない職場を選ぶ3つのポイントをご紹介します。
職場見学や採用面接の申し込みで連絡をしたとき、どの職員も一貫して丁寧な対応をしているかが重要なポイントです。
特に、職場見学では職員が笑顔で明るく働いているかどうかじっくり観察しましょう。
職員が疲れていたり、暗い雰囲気だったりする場合は、新人いじめやハラスメントが横行している可能性があります。
新人いじめやハラスメントが横行している職場では、必要最低限の業務のみ行い、清掃や備品補充などの雑用は後回しになっていることが多いです。
これは、人間関係で悩む介護士が多いことにより、心の余裕がないからだと考えられます。
いくら利用者様に丁寧な対応をしていても、施設内が不衛生であったり、車椅子や介護用ベッドなどの備品が汚れていたりする職場は避けるようにしましょう。
もし、新人いじめが起こってしまった場合でも、教育体制が整っている職場であれば、上司から厳しい指導が入ることになります。
新人の教育期間を長めに設定していたり、定期的な研修会を行っていたりする職場は、ハラスメント問題にもしっかり対応している可能性が高いです。
人手不足や肉体労働により、疲れやストレスが溜まりやすい介護の仕事。
ストレスの捌け口として、新人に八つ当たりしてしまう介護士が多いのが現状です。
もし、新人いじめの被害に遭ったときでも、原因や対処方法を知っておくことでスムーズに対処することができます。
新人いじめに悩んだときは、思い切って転職するのも1つの手です。
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