保育士から介護士に転職ってできる?メリットや活かせるスキル

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子どもと関わる仕事である保育士の方が、高齢者のお世話・介護をする介護士への転職を検討するケースは多くあります。保育士から介護士への転職には、活かせるスキルも豊富です。本記事では、保育士から介護士への転職がおすすめな理由やメリットについて解説します。

保育士から転職する介護士は多い?

保育士と介護士の仕事は、「人のお世話をする」という点が共通しています。

そのため製造業や営業職、販売員などの福祉との関連がない異業種よりも、福祉に関連する保育士から介護士に転職する方が多い傾向です。

ここでは、保育士から介護士に転職する方が多い理由を2つ紹介します。

求人掲載が豊富にあるから

日本の高齢者人口は、世界の中で最も多いといわれています。

日本の高齢者人口は2022年9月15日時点で3,627万人
一方、15歳未満の年少人口は2022年8月1日時点で1,456万人です。

少子高齢化が進む日本では、15歳未満の年少人口よりも、65歳以上の高齢者人口の方が上回っています。

そのため、日本全国で高まっている介護ニーズに合わせて、通年を通じて種類豊富な介護求人が掲載されています。

保育士よりも求人数が豊富なため、介護業界は保育士の転職に最適です。

参照:総務省統計局|高齢者の人口
参照:総務省統計局|人口推計ー令和5年1月報ー

資格・経験不問で働けるから

介護の仕事は、無資格・未経験の方でも働くことが可能です。

働きながら研修や勉強会に参加し、スキルアップや介護資格の取得が目指せます。

特に、介護資格の中で唯一の国家資格である介護福祉士を取得すれば、介護の専門知識を有していることが証明でき、資格手当による昇給も期待できるでしょう。

保育士から介護士への転職で、保育士資格と介護福祉士のダブルライセンスが実現します。

保育士から介護士に転職する人必見!介護士の仕事内容

保育士から介護士への転職を考えている方の多くが、「介護士ってどんな仕事をするのだろう?」という不安を感じて、転職に踏み込むことができていません。

ここでは、保育士から介護士への転職を考えている方に向けて、介護士の仕事内容を3つ紹介します。

身体介護

身体介護とは、利用者様の身体に直接触れて行う介助のことをいいます。

具体的には、食事介助・入浴介助・排泄介助・更衣介助・移乗介助などです。

多くの場合、1つの介助を集中して行うのではなく、複数の介助を同時進行で行います。
例えば、食事介助を行う場合、居室のベッドで寝ている利用者様を車椅子に移乗し、フロアへの移動を介助することから始まります。

また、勤務する介護施設によっては調理を担当する場合もあるでしょう。

食事の時間になれば、食事の配膳・下膳・後片付けと服薬介助、口腔ケア、1人で食事をしている利用者様の見守りと同時進行しながら食事介助を行います。

生活援助

生活援助とは、利用者様の身体に直接触れずに行う日常生活の援助のことをいいます。

具体的には、掃除・洗濯・調理・買い物の代行などです。

利用者様の自宅を訪問する訪問介護の仕事では、利用者様の居室の掃除や洗濯、調理などの生活援助を主に行います。

介護施設では、外部の清掃業者に清掃を依頼している場合もあるため、介護士が行う生活援助は「洗濯のみ」と最低限の場合もあるでしょう。

その他の業務

その他の業務とは、レクリエーションの進行や、デイサービス・ショートステイでの送迎業務などを指します。

また、介護用おむつ・尿取りパット類や使い捨て手袋などの備品補充や、衣替え時期のタンスの整理といった雑務を行う場合もあります。

保育士から介護士に転職するメリット

保育士から介護士に転職することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、保育士が介護業界へ転職することのメリットを3つご紹介します。

家族の介護に備えられる

保育の仕事で得た知識・スキルを自分自身の子育てに活かし、子どもが成人した後、次に待っているのは親の介護です。

子育てに関する知識があったとしても、親に介護が必要になったときには「どうやって大人のおむつを交換すればいいの?」と、介助の手順に戸惑ってしまいます。

このように介護士への転職で得た知識を私生活でも活かすことができるため、保育士と介護士のダブルライセンスは非常におすすめです。

私生活に合った働き方が実現する

保育の仕事は雇用形態を問わず、長時間勤務の職場が多いです。

保育士の1日あたりの平均勤務時間は、以下の通りです。

正社員:約9時間

 パート雇用(フルタイム勤務)約8時間

 パート雇用(短時間勤務)や派遣雇用:約6時間

正社員・パート雇用問わず、勤務時間が長い保育の仕事に比べ、介護の仕事では、「朝9時~12時までの3時間」といった短時間勤務が可能な職場が豊富にあります。

そのため、私生活に合わせた働き方が実現しやすいといえるでしょう。

資格取得・キャリアアップの選択肢が豊富

介護の仕事では、介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格取得や、ケアマネージャー・生活相談員などへのキャリアアップが目指せます。

保育士の仕事を続けているだけでは得られなかったような専門知識が得られ、豊富なキャリアアップの選択肢から自分に合った働き方が見つけられます。

>>>あわせて読みたい「介護士におすすめの資格21選|キャリアアップできる資格は?」

介護の仕事で活かせる保育のスキル

保育士から介護士への転職では、活かせるスキルが豊富にあります。

ここでは、介護の仕事で活かせる保育のスキルを3つご紹介します。 

コミュニケーション能力

保育の仕事では、子どもに対応する場面が多くあります。

こういった場面で重要になるのは、子どもの特性に合わせてコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことです。

介護の仕事でも、保育の仕事と同様にさまざまな持病や特性がある高齢者とコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことからケアが始まります。

このように、保育の仕事で身につけたコミュニケーション能力は、介護現場でも活かすことができるのです。

リスクマネジメント力

保育の仕事では、子ども同士が喧嘩したり暴力を振るったりしないよう、常に見守りを行う必要があります。

また、遊具からの転落や転倒によるケガ、体調不良にも十分注意しなければなりません。

介護の仕事も保育の仕事と同様に、利用者様同士のトラブルや転倒・転落、急な体調の変化などに注意しながら介護業務を行います。

介護現場では、保育の仕事で身につけたリスクマネジメント力や観察力を存分に活かすことができるでしょう。

ケアスキル

保育も介護も、「人のお世話をする」という点が共通しています。

食事・排泄・睡眠・着替えなどの日常生活動作のサポートはもちろんのこと、レクリエーションの実施や外出のサポートも行います。

これらの業務は、対象者が子どもか大人かという点が異なるだけで、サポートの内容はほぼ同じといえるでしょう。

介護現場では、保育の仕事で身につけたケアスキルを存分に活かすことができます。

保育経験者におすすめの「幼老複合施設」とは?

近年、子どもと高齢者の異世代間の交流を促進する「幼老複合施設」が増えています。

幼老複合施設とは、介護施設の敷地内または建物内に保育園や児童託児所を設置し、子どもと高齢者の日常的な交流を促進するものです。

核家族化が進んでいる現代社会では、子どもと高齢者が関わる機会が減っています。

幼老複合施設の目的は、主に以下の2つです。

高齢者との関わりを通じて、子どもの情操教育・思いやりの心の育成を図る

子どもとの関わりを通じて、高齢者の活力向上・認知機能の低下防止を図る

子どもと高齢者が関わり・ふれあいの機会を持つことで、「子どもの成長」と「高齢者の心身のリハビリ」の効果が期待できます。

保育と介護、双方の知識に沿った対応が行えるため、保育経験者の介護士には、幼老複合施設への転職がおすすめです。

幼老複合施設への転職相談をする

まとめ

保育士と介護士の共通点として、「人のお世話をする」という点が挙げられます。

そのため、保育業界で身につけたスキルを介護業界で活かすことができるでしょう。

また、介護士は無資格・未経験の方でも気軽にチャレンジすることができます。

転職を考えている保育士の方は、是非介護士に転職してみてはいかがでしょうか。

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