お役立ち情報
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介護士として入社して3年目に近づくにつれて、「仕事を辞めたい」と考えるようになってきている介護士の方は多いのではないでしょうか。入社3年目のいわゆる「中堅介護士」と呼ばれる立場になり、仕事に対してさまざまな悩みを抱えている方は多いはず。今回は、入社して3年が経った介護士が「仕事を辞めたい」と考える理由とその対処法を解説します。
■目次
入社して3年目近くの職員が直面する問題として、「3年目の壁」というものがあるのをご存知でしょうか。
新人の頃は仕事を覚えることや資格を取得することが仕事に対するモチベーションに大きくつながっていることでしょう。
しかし、年月が過ぎるとともにできる仕事も増えてくると、次第に仕事に対するやる気や情熱が失われてしまいがちです。
このような心境の変化が起きると、何をモチベーションに仕事を続ければいいのか分からないという悩みが生じます。
この状態がいわゆる「3年目の壁」といわれるもので、このタイミングを機に「仕事を辞めたい」と思うようになる介護士は少なくありません。
厚生労働省の調査によると、入社3年以内に離職した介護職員の割合は全体の半分以上を占める64%であるということが分かっています。
その中でも入社1年未満で退職した職員の割合は38.2%で、10人中4人の職員は1年未満で退職しているという計算になります。
この結果から、介護業界において入社3年目までの離職率はやはり高い傾向にあるということが分かります。
参照:厚生労働省|事業所規模別離職率・離職した介護職員の勤務年数
介護士が退職する場合の理由として、具体的にはどのようなものが挙げられるでしょうか。
よくある例をご紹介します。
介護士が抱える悩みとして多いのが給料面の問題。
入社して数年が経過するにもかかわらず毎月の給料や賞与の額はなかなか上がらないということに不満を感じている介護士の方は少なくありません。
「このまま長年勤めていても給料が上がらないのではないか」と将来について不安になる方も多いでしょう。
仕事量や経験年数に応じて給料が上がらなければ、仕事に対するモチベーションが低下してしまうのも無理はありません。
経験年数が増えるにつれて、任される仕事の量は増えていきます。
介護業界全体で人手不足が深刻化しているということもあり、1人あたりの仕事量が必然的に多くなってしまっているという要因もあるでしょう。
新人の頃に比べてできる仕事が増えたとはいえ、介護士としてはまだまだ成長段階。
慣れない業務量にストレスを感じてしまう方は少なくありません。
また、新人職員の研修やリーダーなどの役職を任される機会も多くなってきます。
このように次々に増えてくる仕事量に体力や気持ちが追いつかず、限界を感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
早番・遅番・夜勤・土日の勤務など勤務時間が幅広く、安定した休みが少ないというのも介護士ならではの悩みです。
毎日忙しく働いているうちに気付いたら年月だけが経っていた、という経験をした方も多いはず。
人手不足によって休みも取りづらく、プライベートの時間をなかなか確保できないというのが現状です。
休息の時間や趣味の時間もままならないといった状況がこの先何年も続くのかと考えると、「仕事を辞めたい」と感じる方は多いでしょう。
>>>あわせて読みたい「介護士を辞めたいと思う理由|辞めたいと思ったときにできること」
仕事を辞めたいと考える介護士がまずするべきことや、効果的な対処法をいくつかご紹介します。
ただ漠然と「仕事を辞めたい」と考えるのではなく、まずは「なぜ辞めたいと思うのか」をはっきりとさせることが大切です。
自分自身の考えとしっかりと向き合い、どういった問題に対して自分が悩んでいるのかを明確にしてみましょう。
考えてみても答えが出ないときは、紙に書き出してみることで頭の中がより整理されやすくなるためおすすめです。
自分が仕事を辞めたいと思う理由を明確にすることが、今後の選択肢を考える第一歩になるでしょう。
一人で考えていてもどうすればいいのか分からないといった場合も多いでしょう。
そんなときは家族や友達、職場の同僚や先輩など、信頼できる相手に悩みを打ち明けてみましょう。
自分にはない新たな視点からの意見を知ることで、気持ちが軽くなったり問題解決の糸口が見つかるかもしれません。
すぐには解決できなくても、一人で抱え込まずに誰かに話を聞いてもらうということが大切です。
この先仕事を続けていく気力がないという場合は、新しい目標を立ててみるのも効果的です。
目標を立てることで気持ちが切り替わり、仕事に対して前向きに頑張れるモチベーションが戻ってくるかもしれません。
このとき、大きすぎる目標ではなく小さな目標を少しずつ達成していく方が達成感を得られやすいためおすすめです。
目標に向けて努力する姿勢や達成したときの喜びを再確認することで、仕事に対してポジティブな気持ちで向き合うことができるでしょう。
今の職場でこれ以上仕事を続けていくことが難しいと考えられるときは、思い切って転職活動を始めてみるのもいいかもしれません。
転職は決して逃げの手段ではありません。
自分自身が働きやすく、より活躍できる環境で働くことが何より大切です。
転職サイトを活用すれば、働きながらでもスムーズに転職活動を行うことができます。
転職先を選ぶ際は今の職場より良い転職先を見つけられるよう、施設の雰囲気や希望の条件などをしっかりと比較しながら慎重に探してみましょう。
入社3年目近くになって仕事を辞めたいと考えている介護士の中には、「3年目で辞めてもいいのか」「転職に不利なのではないか」と不安に感じている方も多いでしょう。
結論からすると、3年目での転職が不利になったりマイナスに捉えられる可能性はほとんどありません。
介護業界は転職率や離職率が高い傾向にあるため、3年間の勤続経験があればそこまで不審に思われることはないといえるでしょう。
転職活動の際に重要視されているのは、勤続年数ではなくその人自身の人柄や仕事に対する姿勢だと考えられます。
面接官や採用担当者の立場に立って考えてみると分かりやすいかもしれません。
勤続期間にかかわらず、その人が仕事に対してどのくらい真剣に取り組んでいたのか、職場での課題を自ら解決しようとしたのか、環境や人のせいにせず自分事として向き合うことができていたのかどうか。
要するに面接官は「仕事で活躍できるか・施設に貢献してくれるのか」といった観点から合否を判断します。
そのため、勤続年数という表面的な数字だけで転職に不利になるなどといったことは考えにくいでしょう。
面接の際は、自分が仕事に対して持っている価値観や姿勢などを面接官にしっかりとアピールすることが大切です。
今回は入社3年目の介護士が辞めたいと思う理由や対処法について解説してきました。
さまざまな悩みを抱えている中で、自分だけの力ではどうしても状況を変えられないという場合は、転職活動を始めてみるのも良いでしょう。
転職活動でお困りの際は、介護求人ラボのアドバイザーにお気軽に相談してみましょう。
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