お役立ち情報
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新人介護士の教育担当になったものの、仕事の教え方が分からず戸惑っていませんか?できているところは褒め、できていないところは丁寧にアドバイスを行い、新人介護士に嫌われないように接し、新人教育では教える側が気を遣いがちです。本記事では、新人介護士への接し方や仕事の教え方についてご紹介します。
■目次
介護施設・介護事業所に新人介護士が入社したら、指導担当の先輩介護士が一定期間、新人介護士と一緒に介護業務を行い仕事を教えます。
先輩介護士は新人介護士に対し、具体的にどのような内容を教えるのでしょうか。
ここでは、先輩介護士が新人介護士に教える仕事内容を3つご紹介します。
介護の仕事を行う上で、欠かせないのが利用者との信頼関係です。
新人介護士は介護施設・介護事業所に入社したら、まずは利用者に挨拶し、心を開いてもらうためにコミュニケーションを図ります。
その際、先輩介護士は新人介護士が利用者とスムーズにコミュニケーションが図れるよう、サポートやアドバイスを行います。
指導担当の先輩介護士は、コミュニケーションの基礎である「傾聴・受容・共感」や利用者への接遇マナー、身だしなみなどを教育する重要な役割といえるでしょう。
仕事内容や1日の業務の流れは、介護施設・介護事業所ごとに異なります。
介護施設の「1日に行う業務の流れ」の一例は、以下の通りです。
AM 8:00 | 出勤・夜勤者から引き継ぎを受ける |
---|---|
AM 8:30 | トイレ介助・おむつ交換 |
AM 10:00 | 入浴介助・水分補給の介助 |
AM 11:30 | 昼食介助と後片付け |
PM 13:00 | 1時間昼休憩 |
PM 14:00 | トイレ介助・おむつ交換 |
PM 15:00 | 水分補給の介助・レクリエーション |
PM 17:00 | 夕食介助と後片付け・介護記録記入・退勤 |
指導担当の先輩介護士は、仕事内容はもちろん、1日に行う業務の流れや職場のルールなどを実際に業務に入りながら新人介護士に説明します。
また、新人介護士はただ単に仕事内容や業務の流れを覚えるだけでなく、介護のコツや介護技術を習得することが求められます。
介護の仕事では、「介護知識・技術を習得すること」や「仕事内容や業務の流れを把握すること」だけでなく、利用者への理解を深めることも大切です。
先輩介護士は新人介護士に対し、以下のような利用者の情報を伝えましょう。
● 利用者Aさんは脳梗塞後遺症による言語障害があるため、コミュニケーションを図る際は50音表を使用する
● 利用者Bさんは認知症による徘徊行為が頻繁に見られるため、常に見守りが必要
● 利用者Cさんは全盲のため、食事を配膳する際は「時計の12時の位置に焼き魚があり、3時の位置に味噌汁がある」というクロックポジションで食事の位置を伝える
利用者の病気や性格、生活歴などの情報や配慮事項を伝えることで、介護業務がスムーズに行えるようになります。
また、利用者に適した介護サービスを提供することができ、仕事でのミスや介護事故を予防することにもつながるでしょう。
「新人育成を初めて担当することになったけど、何から教えるべきなのか分からない…」
「下手な教え方をして、新人に嫌われないか不安…」
新人介護士に仕事を教えるにあたって、先輩介護士の悩みや不安は尽きません。
ここでは、新人育成を担当する先輩介護士が抱えやすい悩みを3つご紹介します。
「自分が新人だった頃、仕事を教えてくれた先輩のように、新人の気持ちに寄り添いながら丁寧に仕事を教えるぞ」
最初はそう意気込んでいても、実際に新人介護士に仕事を教える側になると、時間に追われて焦ってしまいます。
また、自分自身の担当業務を進めながら新人介護士に仕事を教えるため、「分からないことがあったら後で聞いて」と、新人介護士の質問を後回しにしがちです。
「この時間帯に、担当した利用者の介護記録を書いてね」
新人介護士にそう伝えたものの、後になってからあれこれ思い返してしまいます。
「先輩のAさんは、この時間帯は先に利用者の水分補給介助をするって言ってたな。でも、後輩のBさんは、私と同じでこの時間帯に記録を書くって言っていたな…」
このように介護士によって業務の進め方が違うことから、本当に自分が教えた内容が正解なのかと不安になったり、自信が無くなったりしがちです。
意見や質問があっても、遠慮してしまって発言できない新人介護士を見ていると、「私が教えたこと、きちんと分かっているのかな」と不安になってしまいます。
しかし、直接「私が教えたこと、分かってる?」と尋ねるのも気が引けるものです。
特に消極的・内向的な新人介護士の場合、先輩側が気を遣うようになってしまうでしょう。
新人介護士への教育・指導には、指導担当者と新人介護士の間での信頼関係が大切です。
ここでは、新人介護士との信頼関係を築くことができる適切な指導方法・仕事の教え方を3つご紹介します。
新人育成は担当の介護業務と並行して行うため、「新人に仕事を教えていたら、利用者の昼食準備が間に合わない」といった焦りが生じがちです。
新人教育を担当する際は、事前に業務を手伝ってもらえるよう他の介護士に頼み、新人教育に割く時間を作るようにしましょう。
人の脳は、一度言われたことをすぐに定着させることが難しいという特徴があります。
何度も同じことを繰り返す中で、長期記憶として頭に定着させるのです。
そのため「前に教えたからできるでしょ?」という態度ではなく、新人介護士が仕事を覚えるまで、同じことを何度もくり返して教えることが大切です。
新人介護士は不安と緊張の中、一生懸命新しい仕事を覚えます。
できていないことや改善した方が良い部分を指摘するだけでなく、できていることはしっかり褒めることを意識しましょう。
褒めることは、新人介護士の仕事へのモチベーション維持に欠かすことができません。
新人介護士に間違った教え方をしてしまうと、「介護の仕事は自分に向いていない」と落ち込み、早期離職につながる恐れがあります。
ここでは、新人介護士への間違った指導方法・仕事の教え方を3つご紹介します。
指導担当の先輩介護士の中には、「以前デイサービスで働いていた経験がある」「介護福祉士の資格を持っている」など、新人の経歴や保有資格を重視する方がいます。
しかし、大事なのは経歴や保有資格だけではありません。
新人介護士の性格や職務適性に合った仕事の与え方をすることが大切です。
新人介護士が起こしたミスに対し、執拗なくらい責め立てる先輩介護士がいます。
新人介護士に同じミスを繰り返してほしくないという思いでも、感情的になって怒ると、新人介護士には先輩介護士の意思・意図が伝わりません。
>>>あわせて読みたい「介護職で注目されているアンガーマネジメントとは?」
「仕事を教えないといけない」という思いから、自分ばかり話をする先輩介護士がいます。
しかし新人介護士を育成する上で、新人介護士の意見や考え、質問をしっかり聞くことは欠かせません。
新人介護士の教育・育成に関する悩みを解消するため、職場全体で新人育成の流れやルールを決めたマニュアルを作成しておくことが大切です。
ここでは、事前にマニュアル化しておくべき事項を3つご紹介します。
新人育成を担当することになった先輩介護士がまず、何から始めれば良いのか迷わないよう、まずは「新人育成計画」の作成をルール化しましょう。
数年単位の長期目標と数カ月ごとの短期目標を設定し、具体的にどのような仕事内容を覚えてほしいのか、できるようになってほしいのかを記載します。
また、新人介護士が混乱しないよう、指導者は1人に決めておくことも大切です。
新人介護士がどのくらい仕事を覚え、どのようなことを今後の課題としているか、誰もが目視できるよう、チェックシートを作成することが大切です。
「気づいたこと・学び」「今後の課題」「指導者の評価」など、細かな項目を設けることで、新人介護士の成長を確認することができます。
先輩介護士が新人介護士に教える仕事内容や、仕事を教える手順・順序など、予め職場全体で決めておき、統一するようにしましょう。
指導者によって教える内容が異なるといった状態では、同じ職場に同期入社した新人介護士でも、スキルに大きな差が生じてしまいます。
一貫性のある教育・指導を行うためには、教育内容を細かくマニュアル化しましょう。
新人介護士の教育・指導は、先輩介護士が一方的に行うものではありません。
新人介護士の意見や考え、質問を尊重しながら仕事を教えることで、先輩介護士の成長やスキルアップにつながります。
新人育成のコツを掴み、お互いの成長につなげることが大切です。
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