介護施設でSNSを運営するメリットは?活用方法や注意点も解説

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SNSを運営する介護施設が増えています。介護施設がSNSを運営することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、どのように運営するべきでしょうか。今回は、介護施設がSNSを運営するメリットやSNS種類別活用例、運営のポイント、注意点について解説します。

介護施設でSNSを活用するメリットとは?

近年では、SNSを活用する介護施設が増えています。

介護施設がSNSを活用することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

集客に効果がある

SNSで施設内の様子を発信することは、自然と施設をアピールすることにもつながります。

施設の認知が上がるだけでなく、雰囲気や取り組んでいることを伺えることから、集客に効果的であるといえるでしょう。

またSNS上で入居者募集を発信することもでき、集客から募集、見学のご連絡まで一貫して行うことができる点も大きなメリットです。

職員の採用・定着につながる

SNSでは、文字だけでなく写真や動画を通じて施設内の様子を確認できます。

応募前に施設の様子を知ることができるため、面接日程調整後のキャンセルや見学実施後での辞退を防ぐことができます。

また求職者が入職後のイメージをしやすく、ミスマッチのない採用をすることができるため、定着にもつながるでしょう。

ご家族が利用者様の様子を確認できる

SNSはアカウントがあれば誰でも閲覧することができるため、ご家族の方々が利用者様や施設の様子を確認するためのツールとしても活用されます。

ご家族の方々としては、利用者様が施設内でどのように過ごしているのかが気になる点。

そういった不安に対して、SNSを通して利用者様の姿をアップすることで、ご家族にも安心いただけます。

施設に親しみを持ってもらえる

閉鎖的な空間だと思われがちな介護施設でも、SNSで施設の様子を発信することで、親しみを持ってもらいやすくなります。

「何をしているのか分からない施設」よりも、「様子をよく知っている施設」のほうが安心感を感じるもの。

SNSでの発信は、地域の方々にとっても安心材料となるでしょう。

【SNS別】介護施設での活用例

SNSとひとくちにいってもさまざまな種類があり、それぞれで使い分けることが必要です。

以下では、SNSの種類別に介護施設での活用例について紹介します。

Instagram

写真や動画の発信がメインのSNSです。

日常の様子をシェアしやすく、利用者様の写真やレク中のワンシーンなどを発信することに向いています。

またハッシュタグでの検索が可能で、「#老人ホーム」のようなハッシュタグを付けて投稿することで、ハッシュタグ検索から集客することも期待できます。

X(旧Twitter)

文章メインの発信で、リアルタイム性や拡散力に長けたSNSです。

見知らぬユーザーがリポスト(拡散)してくれる可能性もあり、よりたくさんのユーザーに投稿が届きやすいことも特徴のひとつ。

施設の様子を発信することも向いていますが、施設管理者・SNS担当者(いわゆる中の人)のつぶやきなどユーモアのある投稿をする施設も多いです。

Facebook

文字と写真のバランスが取れているSNSで、少々クローズドな特徴があります。

リアルタイムの様子というよりは、イベントの告知や報告などの場に向いているSNSです。

アカウントは匿名ではなく実名での登録がほとんどになるため、悪質なユーザーが少ない傾向がありますが、ユーザー数は他SNSと比較してあまり多くありません。

YouTube

長い尺の動画でもシェアできる動画配信サービスです。

介護技術の発信や、数分あるレクリエーションの様子の発信などに向いています。

拡散力はあまりなく、アップロードした動画は他SNSで宣伝するとより効果的です。

TikTok

短い尺の動画をシェアできる、主に若年層から人気の高いSNSです。

10〜20代向けの発信が多く、介護あるあるなどエンタメ要素のある発信に強いという特徴があります。

日常の様子を発信することにはあまり向いておらず、スタッフの様子や介助シーンを紹介するといった活用方法がおすすめです。

LINE

LINEは限定したユーザーにのみ情報を発信することができるため、クローズドな発信の場としておすすめです。

友だち登録されているユーザーに対して一斉に情報を配信できるため、ご家族へのイベントやレクのお知らせといった業務連絡に向いているでしょう。

介護施設がSNSを上手く運営するポイント

SNSは間違った使用方法で運営すると、ユーザーに届かなかったり炎上することもあります。

介護施設がSNSを上手く運営するには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

運営の目的を決める

まずは、どういった目的でSNSを運営するのかという目的を決定します。

その目的に応じて、最適なSNSや更新する内容を決めていきます。

目的がないまま闇雲に更新しているだけでは、必要な情報がユーザーに届かなくなることも。

設定した目的がぶれないように注意しましょう。

担当者を決める

SNSログイン情報を保持し、日々の投稿や管理を行う担当者を決定します。

担当者を決める理由には、役割分担という目的と、ログイン情報が多くの職員に広まりすぎることを防ぐといった2つ目的があります。

ログイン情報は、いわゆるアカウントにログインするための機密情報。所持する人は限定的にするほうが良いでしょう。

更新のペースを決める

「1日1投稿」「週に3投稿」のように、SNSの更新ペースを決めます。

SNSにもよりますが、あまり更新頻度が少なすぎると他ユーザーにアカウントを認知してもらえる機会も減ってしまいます。

とはいえ多すぎる頻度では運営に余裕がなくなってしまうため、負担がなく定期的に更新できるペースを探りましょう。

運営用マニュアルを作成する

SNSを運営するためのマニュアルを作成することで、SNS担当の引継ぎが容易になります。

また「この空間の写真はアップしない」「○○の場面はアップしない」といったルールを管理し共通認識にするためにも、運営用マニュアルの作成が効果的です。

利用者様の肖像権を確認する

SNSに利用者様の写真をアップしたい場合は、「SNSに顔写真を掲載しても問題ないか」の確認を本人とご家族に取るようにしましょう。

写真を許可なく勝手に掲載すると肖像権を侵害することとなり、トラブルにつながります。

また口頭での確認だと「言った言ってない」のトラブルになるため、できれば書面で確認を取るようにしましょう。

介護施設がSNSを運営するときの注意点

介護施設がSNSを運営する際に、最低限気を付けたいことについて解説します。

ログイン情報の流出に注意

ログイン情報とは、SNSアカウントにログインするときの情報でIDやパスワードなどがこれにあたります。

ログイン情報が施設外に流出してしまうと、アカウントを悪用されてしまうことも。

ログイン情報を知る人は限定的に絞り、外部に漏れないようしっかり管理しましょう。

利用者様の個人情報の流出に注意

稿した写真にたまたま利用者様の名前が写り込んでしまった、処方箋が写り込んでしまった…このように、SNSでの発信によって個人情報が流出してしまうことがあります。

投稿する前に写真や映像、文章に個人情報が入っていないか確認を徹底するようにしましょう。

発信内容に注意

SNSに発信する内容は、不特定多数のユーザーが閲覧することになります。

そのため、SNSをきっかけに施設全体のイメージが落ちてしまうことも珍しくありません。

過激な内容や反社会的な内容など、介護施設としてふさわしくない内容は発信しないよう注意しましょう。

まとめ

近年では、SNSを活用する介護施設が増えています。

SNSを通じて利用者や施設内での過ごし方を発信することで、集客や職員採用と定着、施設のイメージアップなどさまざまなメリットがあります。

一方で炎上リスクなどさまざまな点に気を付ける必要も。本記事を参考に、効果的にSNSを運営しましょう。

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