介護施設の管理職によくある悩みとは?悩みの原因と解決策を解説

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介護施設の管理職が抱えがちな悩みについて紹介します。介護現場の管理職は、介護士の昇進・キャリアアップにおすすめの役職。しかし介護施設の管理職として、介護士への指示や利用者、ご家族への相談対応、多職種や各関係者との連絡調整など、さまざまな人と関わることによる悩みが尽きません。本記事では、介護現場で活躍する管理職の悩みとその解決策をご紹介します。

介護施設の管理職によくある悩みとは?

介護現場の管理職は、介護施設の「人材・物品・経費」に関する管理業務を担います。

介護現場の管理職が担う仕事内容の一例は、以下の通りです。

介護士の人員配置
 新人介護士の採用と育成
 介護施設・介護事業所の運営業務
 介護施設・介護事業所の広報活動
 利用者やご家族の相談・苦情への対応
 提供している介護サービスの管理
 外部委託業者や備品の製造メーカー営業者への対応
 備品の管理や補充
 業務改善や福利厚生の整備などの労働環境改善
 介護施設・介護事業所の収支管理

介護現場の管理職が担う業務は、多岐に渡ります。

そのため、介護現場の管理職は「業務量が多過ぎる」「管理職になってから数ヶ月経つけど、仕事が完璧に覚えられない」という悩みを抱えがちです。

介護施設の管理職によくある悩み3つ

多岐に渡る業務をこなす介護現場の管理職ですが、具体的にどのようなことで悩むことが多いのでしょうか。

以下では、介護士の管理職によくある悩みを3つ紹介します。

業務量が多過ぎる

一般的な介護士が担う業務内容は、利用者の身体介護や生活援助、レクリエーションの企画・進行など、介護施設内で行う介護業務がメインです。

しかし、管理職は介護施設の運営業務から利用者やご家族、外部委託業者への対応、地域への広報活動など、幅広い場面での業務が求められます。

また介護士の人員配置や備品管理、経費管理など、幅広い内容の管理業務を1人で担うことも多く、負担する業務量の多さに悩みがちです。

「管理職は事務業務がメインで肉体労働がないから楽そうだと思っていたけど、管理職になってから残業が多く、介護士をしていた頃より疲れる…」
こういった悩みを抱え、転職を考える管理職の方も少なくありません。

部下に指示が通らない

介護現場では、10年以上勤続しているベテラン介護士から入社1年目の新人介護士まで、さまざまな勤務年数の介護士が活躍しています。

また、無資格者から介護職員初任者研修修了者や介護福祉士保持者まで、介護士一人ひとりが所有しているスキル・資格もさまざまです。

運営者と介護現場の橋渡し役を担う管理職は、さまざまな勤務年数やスキル・保有資格の介護士に対し、平等に指示を出します。

しかし中には管理職の指示を聞かず、従来の方法を押し通す人も少なくありません

「新しい提案をしても、否定的に返されたり、却下されたりしてしまう」
「そのときだけは『分かりました』と言ってもらえるけど、全く指示が通じていない」

このような悩みを抱え、誰にも相談できずに悩んでいる管理職の方も少なくありません。

新人が育たない

管理職が担う業務の1つに、「新人介護士の採用・教育」があります。

新しい人材を採用し、職場の人材育成マニュアルに沿って介護業務を教えていく。
しかしながら、介護士という専門性のある職業の特性上、新人教育・指導にはトラブルが付き物です。

「先輩と相性が合わないという理由で、新人が入社1ヶ月で部署異動を希望している」
「適職ではなかったからと、新人介護士が一人前になる前に退職してしまう」
こういったトラブルが起こり、上手く新人が育たないということは珍しくありません。

「自分自身が新人の性格に合った配属先を決められなかったことが原因ではないか」と、新人が育たない原因を自分自身に置き換えてしまう管理職も多くいます。

介護施設の管理職によくある悩みの解決策

介護現場の管理職は、業務内容が幅広いことやさまざまな人と接する機会が多いことから、さまざまな悩みを抱えがちです。

ここでは、上の3つの項目で紹介した「管理職によくある悩み」への対処法・解決策をご紹介します。

「業務量が多過ぎる」という悩みへの対処法

介護施設の運営業務、利用者やご家族・外部委託業者への対応、地域への広報活動、介護士の人員配置や備品管理、経費管理…
などなど、幅広い業務を担う管理職の仕事。

負担する業務量の多さに頭を抱え、転職を決意する管理職も少なくありません。

介護現場の管理職が抱える「業務量が多過ぎる」という悩みに対しては、以下の対処法・解決策をとることをおすすめします。

介護士の人員配置や新人介護士の育成は、介護現場のリーダー職に任せる

 「利用者やご家族の相談・苦情への対応」や「備品管理」に関するマニュアルを作り、介護士全員が行えるよう一定のルールを設ける

 スケジュール管理を徹底し、事務業務を行う日と営業・広報活動を行う日を区別する

 「利用者やご家族の相談・苦情への対応」や「外部委託業者や備品の製造メーカー営業者への対応」など、対談の開始時間と終了時間はあらかじめ決めておく

「部下に指示が通らない」という悩みへの対処法

10年以上勤続しているベテラン介護士や入社1年目の新人介護士、無資格者、介護福祉士保持者など、さまざまな勤務年数や資格を保有する介護士に指示を出すことが管理職の仕事。

しかし中には管理職の指示を聞かない介護士もおり、管理職は職場の人間関係に悩みがちです。

介護現場の管理職が抱える「部下に指示が通らない」という悩みに対しては、以下の対処法・解決策をとることをおすすめします。

 部下に指示をする前に、自分が伝えたいことや指示内容を整理する

 攻撃的・否定的な姿勢ではなく、部下に対する労いの言葉を伝え、相手の意見を尊重しながら指示を伝える

 「~という理由があって、~をしてもらうよう、各ユニットにお願いしているのですが大丈夫ですか?」という丁寧な言葉遣いで部下に指示を伝える

 指示を守らないもしくは否定する部下がいる場合、介護主任やリーダー職を合わせたスタッフ全員で話し合いを行う

 「何か困り事はありますか?」「どうしたら良いと思いますか?」など、部下の意見や要望をこまめに確認する

 部下の「~してほしい」という要望に応えられない場合、誤魔化すのではなく「~という理由があって実現が難しい」と正直に理由を伝える

「新人が育たない」という悩みへの対処法

「新人介護士の採用・教育」を担う管理職の仕事。

管理職は、新人の教育時に起こるトラブルや、新人の早期離職に頭を抱えがちです。

介護現場の管理職が抱える「新人が育たない」という悩みに対しては、以下の対処法・解決策をとることをおすすめします。 

 新人介護士の育成・教育はマニュアル化し、適宜マニュアルの見直し・改善を行う

 「自己評価シート」「指導者の評価シート」を使用し、新人の気づきや課題などを目視できる評価表を作成する

 できていないことを指摘するだけでなく、できていることや得意なことを褒め、新人に自分自身の成長を実感させる

 「適職・適性職業診断テスト」を行い、新人の性格的特徴や職務適性を把握する

 新人だからといって高圧的に接するのではなく、丁寧に接する

 新人が早期離職しても「自分のせいかもしれない」と、自分を責めることはしない

 「縁がなかっただけ」と割り切り、新しい人材の確保に目を向ける

まとめ

介護現場の管理職は、仕事に対する責任感が強い人が抜擢されます。

責任感の強さから、数多い業務を1人でこなそうと人一倍頑張り、疲れてしまう管理職の方も少なくありません。

仕事での疲れを感じたら、部下の業務を分担し、業務の効率化を目指しましょう。

大切なのは、無理をせず、業務の効率化を考えることです。

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