【高齢者向け】食事で注意すべき点と献立を考えるポイント5選

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高齢者の方の食事の献立について、日々頭を抱えている方は多いのではないでしょうか。高齢者の方にとって、普段の食生活は健康を維持するためにも非常に重要な役割を担っています。そのため、高齢者の方向けの献立を考える際には、あらゆる点に気を遣う必要があります。今回は、高齢者の方の食事の献立を考えるポイントや必要な栄養素などについて解説します。



高齢者の方の食事では何に気をつけるべき?

高齢者の方の食事には、さまざまな注意点があります。

安心・安全に食事をしてもらうためにも、まずは以下の点に注意しましょう。

咀嚼力や嚥下力

年を重ねると身体機能が低下することにより、食べ物を上手く噛むことや飲み込むことが難しくなる方が多いです。

また、歯の衰えにより、硬いものも上手く食べられないということも。

昔のように上手く食べられないということで、食事そのものが嫌いになってしまうという方も少なくありません。

食事量の低下

嚙む力や飲み込む力が弱くなることに加え、高齢者の方は食欲が低下しがちです。

これは、消化器官の衰退などにより、脳があまり食事を摂らなくてもいいと判断してしまうことが原因だといわれています。

食事量が低下することで、体力の衰退や栄養不足などのリスクが高まるため注意が必要です。

>>>あわせて読みたい「高齢者の食事量の目安は?食事量が減ってきたときの対処法も紹介」

食の好みが変わる

高齢になると、食の嗜好が変わりやすいといわれています。

好みは人によってさまざまですが、あっさりとした味付けのものや、柔らかく食べやすいものを好む方が多い傾向にあります。

反対に、味覚が鈍くなることにより、濃い味付けのものの方がおいしいと感じやすい方もいます。

 

「食事」が高齢者に与えるメリット

日々の食事は、高齢者の方にどのようなメリットがあるのでしょうか。

食事が高齢者の方にもたらす効果について紹介します。

 

栄養補給

生活するうえで必要なエネルギーや栄養は、日々の食事からバランスよく摂取することが大切です。

健康的な食生活を続けることで、健康で丈夫な身体を作り、さまざまな病気などを防ぐことができます。

特に、高齢者の方に不足しがちなタンパク質やカルシウム、食物繊維などが多く含まれた食材を取り入れるのがおすすめです。

認知症予防

食事の際は、視覚・味覚・嗅覚などの五感が刺激を受けるため、認知症予防にもつながります

また、噛んだり飲み込んだりなどの動作や消火活動などの動きは、脳にも良い刺激を与えてくれます。

栄養素を補うだけであれば点滴やサプリメントなどでも代用できますが、口から直接食べ物を食べるという動作そのものにも、高齢者の方にとってはメリットがあるのです。

コミュニケーションの促進

高齢者の方にとって、誰かと食卓を囲んで一緒に食事を摂るという時間は、コミュニケーションの機会として非常に重要なものです。

近年では、一人で食事をする「孤食」が社会問題にもなっています

一人で食事の時間を過ごすのではなく、誰かと一緒に食べることで、日々の食事を少しでも楽しい時間にできるようにしましょう。

 

高齢者の方の食事の献立に必要な栄養素

高齢者の方の食事の献立を立てる際、どのような栄養素を取り入れるようにすると良いのでしょうか。

高齢者の方に不足しがちな栄養素は以下の通りです。

タンパク質:筋肉を作り出す

カルシウム:骨や歯を丈夫にする

食物繊維:お腹の調子を整える

ミネラル:身体の調子を整える

ビタミン:身体の調子を整える

これらの栄養素は、健康な身体を維持するのに必要不可欠なものです。

また、高齢者の方に不足しがちな栄養素でもあるため、普段の食事でも意識して取り入れるようにすることをおすすめします。


高齢者の方向け!献立の考え方のポイント5選

高齢者の方の献立を考える際、どのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか。

おさえておきたいポイントについて解説します。

食べやすい食材・調理法を意識する

高齢者の方の多くは、咀嚼力や嚥下力が弱くなることで、食べ物を噛んだり飲み込んだりすることが難しくなってきます。

そのため、高齢者の方が食べる食事では硬いものや飲み込みにくいものは避けることをおすすめします。

また、食材が柔らかくなるまで煮込んだりとろみをつけたりして、少しでも食べやすくなるような工夫が必要です。

また、喉につまらせないよう、食材の切り方にも注意が必要です。

味だけでなく見た目にもこだわる

高齢者の方の食事は、栄養や味付けだけでなく、食事そのものを楽しんでいただけるよう意識することが大切です。

見た目が華やかになるよう色味の多い野菜を使用したり、ペースト食であってもなるべく本来の食材の見た目に近づけたりするなど、視覚的にも楽しめるよう工夫してみましょう。

メニューのバリエーションを増やす

毎日同じような献立では、すぐに味に飽きてあまり食欲が湧かなくなってしまいます。

とはいえ、必要以上に凝ったメニューを考えなければいけないというわけではありません。

使用する食材の一部を別のもので代用するなど、少しでもバリエーションを増やすよう意識することが重要です。

また、同じ食材で少し味付けや調理法を変えるだけでも、飽きにくくなるためおすすめです。

リクエストを聞いてみる

献立を考えるのに悩んだ際は、ご本人にリクエストを募ってみるのも良いでしょう。

一から献立を考える手間が省けるほか、食の嗜好を知るきっかけにもなります

なぜそのメニューをリクエストしたのか、その背景について質問したりすることで、コミュニケーションの機会を増やせるといったメリットもあります。

一緒に作れる料理に挑戦してみる

認知症予防やリハビリの一環として、一緒に料理を作ってみるのもおすすめです。

混ぜる・丸める・盛り付けるなどの作業であれば、安心して参加していただけます。

手先や脳の運動、集中力の向上など、さまざまな効果が期待できるでしょう。

 

まとめ

今回は、高齢者の方の食事の献立について、重要なポイントやメリットなどを解説しました。

高齢者の方の健康を守るためにも、食事や栄養素に関して正しい知識を身につけておきたいものです。

高齢者の方の食事の献立についてお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にして日々の献立づくりに役立ててみてください。

 

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