介護職がバックレるとどうなる?介護職がバックレたいと思う理由

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介護施設に入社したものの、自分には介護の仕事が合わないと感じ、入社して数日でバックレる介護職が後を絶ちません。どうしてバックレをする介護職が出てきてしまうのでしょうか。また、バックレるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。本記事では、介護職がバックレてしまう理由や、介護職が仕事をバックレることのリスクについて解説します。

介護職がバックレたいと思う理由とは

介護職として介護施設・介護事業所に入社後、数日程度で「辞めたい」「もう明日から職場に行きたくない」と思う介護職が意外と多く存在します。

なぜ、介護職が辞めたいと感じたり、無断でバックレてしまうのでしょうか。

ここでは、介護職が無断でバックレてしまう理由を3つご紹介します。

予想以上に仕事内容がきつかった

介護職が行う仕事は利用者の入浴介助や移乗介助、排泄介助など、体力的にも精神的にも「きついな」と感じる内容のものが多いです。

そのため、実際に介護施設や介護事業所で働いてみて、「私にはこの仕事は向いてない」と判断し、1日や数日だけ出勤してバックレる介護職が多くいます。

10年、20年と長い期間介護の仕事を続ける介護職もいますが、介護の仕事が自分の適職でない介護職は早期に辞める判断をする方が賢い選択でもあるでしょう。

職場の人間関係が悪かった

近年、介護現場の人手不足により「アットホームな雰囲気の職場です」「職員同士和気あいあいとしています」といった記載がある求人が増えています。

しかし、実際の介護現場の雰囲気や職員の人間関係は求人と異なる場合があります。

「物凄くきついお局がいた」「教育担当の先輩が怖かった」といった理由で、1日や数日だけ出勤してバックレる介護職が後を絶ちません。

事前に聞いていた話と大きな相違点があった

派遣社員の場合、事前に聞いていた契約期間よりも実際に働く期間がかなり長かった。

正社員やパート社員の場合、「日勤のみ」「短時間」と聞いていたけど、実際は「夜勤+日勤」「フルタイム勤務」をお願いされた。

入社前と入社後でこういった相違点があった場合、職場の上司が信用できなくなり、早期離職を選ぶ介護職も多くいます。

バックレる介護職に多い雇用形態は?

介護職は正社員、非常勤(パート・アルバイト)、派遣雇用など、さまざまな雇用形態の中から自分に合った働き方を選べます。

1日や数日程度の短期間でバックレる介護職に多い雇用形態は、ずばり派遣雇用です。

派遣雇用の介護職が仕事をバックレる理由には、以下のようなものがあります。

派遣雇用は決められた契約期間内に仕事を辞めることができないため

 派遣雇用は正社員のように、退職予定日の2週間前に退職する旨を伝えても退職が認められないため

派遣雇用では、「3ヶ月」と決められた契約期間がある場合、退職したいと思っても契約期間内に退職することができない決まりです。

正社員のように、退職予定日の2週間~1ヶ月前に退職したい旨を伝えても、契約期間内に退職することは認められません。

そのため、職場の雰囲気や仕事内容、上司や先輩が合わないと感じても退職できず、最終手段としてバックレる派遣介護職が多いのです。

例外として、どうしても仕事の継続ができない事情がある場合のみ、派遣先が認めれば退職できますが、原則として契約期間内の退職はできません。

だからといって、無断でバックレるのは良くありません。
派遣先の上司や派遣会社の担当者と話し合い、退職するようにしましょう。

介護職がバックレるとどうなる?

介護職が入社後すぐ、無断で介護の仕事をバックレるとどうなるのでしょうか。

ここでは、介護職が仕事をバックレた後、勤め先だった介護施設や介護事業所、登録している派遣会社が行う基本的な対応を3つご紹介します。

職場から介護職本人または派遣会社に連絡が入る

介護職が仕事をバックレた場合、雇用形態ごとに以下の流れで連絡が入ります。

正社員や非常勤(パート・アルバイト)の場合
勤め先の介護施設・介護事業所から介護職本人の携帯電話や自宅の固定電話に連絡が入る

派遣雇用の場合
派遣先である介護施設・介護事業所から派遣会社に連絡が入り、派遣先から連絡を受けた派遣会社が介護職本人に連絡する

いずれの雇用形態であっても、介護職本人が勤め先や派遣会社の連絡に応じなかった場合、上司や派遣会社の担当者が介護職本人の自宅に押しかけることはありません。

派遣雇用の場合は、派遣会社が派遣先の介護施設・介護事業所への対応を行うため、介護職本人が呼び出されたり、自宅に押しかけられたりすることはありません。

派遣会社の登録が解除される

バックレた介護職が派遣雇用だった場合、派遣会社から介護職本人に連絡が入ります。

しかし、バックレた介護職が派遣会社からの連絡に応じない場合、安否確認のために緊急連絡先(実家の電話番号・親の携帯電話)に連絡が入る場合もあるでしょう。

仕事は無断欠勤扱いとなり、派遣会社が派遣先の介護施設・介護事業所に謝罪します。

介護職の無断欠勤が2週間以上続いた場合、労働者の規律違反行為に該当するため、派遣会社との雇用契約が終了し登録解除となります。

無断でバックレた場合でも、それまでに働いていた分の給料は支払われます。

解雇となる

バックレた介護職が正社員や非常勤(パート・アルバイト)の場合、すぐに解雇されるケースはほとんどありません。

上司が介護職本人や介護職の緊急連絡先に連絡を入れても応じず、無断欠勤が2週間以上続いた場合、解雇する旨の通知が介護職の自宅に郵送されます。

そのまま無職となり、別の会社に転職すれば良いと考える介護職も多いですが、雇用保険の手続きが必要です。

無断でバックレて本来退職時にもらうはずの雇用保険被保険者証が手元にないと、次の職場で雇用保険被保険者証を提示することができません。

そのため、前の職場を無断でバックレたことが転職先に分かってしまい、不信感を持たれてしまうことになりかねないでしょう。

介護職が仕事をバックレるデメリット

介護職が仕事をバックレることには、メリットはありません。

デメリットとして、仕事をバックレた介護職本人が以下のような不利益を被る可能性があります。

仕事を無断欠勤したことが記録(ブラックリスト)に残り、他の派遣会社や介護施設・介護事業所に自分の名前が広まってしまう可能性がある

 無断欠勤の記録が残り、転職や派遣会社への登録が不利になる

 雇用保険被保険者証の有無により、転職先の前の職場をバックレたことがバレてしまう

「紹介予定派遣」で仕事をバックレた場合、無断欠勤が記録として残るため、派遣先を紹介してもらいにくくなるといったデメリットがあります。

また、介護施設や介護事業所に正社員または非常勤で入社した場合でも、施設長・理事長の横のつながりで話が広まってしまう可能性もあるでしょう。

何度も仕事を無断でバックレるという行為を繰り返すことで、「無断欠勤で仕事を辞めた経験がある」という記録や悪評が残りやすくなります。

仕事内容や職場の雰囲気、人間関係に嫌気がさしたとしてもバックレることはせず、話し合いを行った上で退職することが1番の理想です。

介護職が仕事をバックレたいと思ったときの対処法

介護職が「職場の雰囲気が自分に合わない」「辞めたい」と感じ、「仕事をバックレたい」と思ったときはどうすればいいのでしょうか。

ここでは、介護職が仕事をバックレたいと思ったときの対処法を3つご紹介します。

何が不満なのかを明確化する

「職場の雰囲気が合わない」「仕事内容が自分に合わない」と感じたとき、具体的にどのような雰囲気・仕事内容が自分に合わないのかを考えてみましょう。

そして、自分自身が希望する職場の雰囲気や勤務日数・勤務時間、仕事内容などを考えてメモに書き出してみることで、自分の不満や理想の職場が明確になります。

バックレたいと思っても一旦立ち止まって、自分自身が現在感じている不満やその原因、理想としている職場を今一度しっかり考えることが大切です。

勤め先や派遣会社に悩み・不満を相談する

「給料が安い」「休みが少ない」「残業が多い」といった理由で仕事をバックレたいと考えている場合、勤め先の上司や派遣会社に相談するようにしましょう。

介護職の雇用形態を問わず、勤め先の介護施設・介護事業所や派遣会社は、せっかくの介護人材を失いたくないと考えています。

介護職が待遇改善や労働条件の改善を求めた場合、「我慢してください」ということはまずあり得ません。

介護職が働きやすい待遇や労働条件になるよう、対応や改善をしてくれることでしょう。

他の転職先や派遣先を探して退職の意思を伝える

職場環境や仕事内容に強い不満があり、勤め先の上司や派遣会社の担当者に相談しても改善が見込めない場合、転職を考えましょう。

自分の希望条件に合った転職先や派遣先を探しておきます。

正社員や非常勤の場合は退職予定日の2週間~1ヶ月前に勤め先の上司へ、派遣雇用の場合は契約期間更新のタイミングで派遣会社の担当者に、それぞれ退職の意思を伝えることで、バックレることなくスムーズに転職できます。

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まとめ

介護施設・介護事業所への入社後に仕事の大変さに気づく介護職も多いです。

そのため、無断で仕事をバックレる介護職が後を絶ちません。

しかし、無断で仕事をバックレることには、多くのデメリットがつきまといます。

無断でバックレるのではなく、相談の上で正式に退職することをおすすめします。

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