お役立ち情報
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高齢者介護施設で提供されるおやつには、楽しい時間を創出する目的だけでなく、栄養補給や水分補給といった「補食」の目的もあります。今回は、介護施設でのおやつの役割や高齢者向きのおやつ、おやつの選び方やおすすめのおやつについて解説します。
介護施設でおやつの時間に提供されるおやつは、レクリエーションのひとつとしても多くの介護施設で導入されています。
介護施設でおやつを提供する役割には、どういった点が挙げられるのでしょうか。
「おやつ」と聞くと、大人でも子どもでも嬉しい気持ちになるもの。
おやつの時間を設けることで、施設での時間を楽しいと感じてもらうこともおやつの役割です。
またおやつを提供するだけでなく、「おやつ作り」のレクリエーションを取り入れることで、より充実した時間を送っていただくこともできるでしょう。
おやつには、三食の食事では不足しがちな栄養分を補給する目的もあります。
特に高齢者は加齢に伴い食が細くなり、三食だけでは必要な栄養分を摂りきれていないことも。
おやつという形で利用者様の興味を引き出しながら、栄養を摂ってもらう「補食」の役割も担うのです。
水分量の多いおやつを提供することで、水分補給を促すこともできます。
高齢者は加齢とともに喉の渇きを感じる「口渇中枢」の機能が低下し、自ら水分を補給する機会が減ってしまいがちです。
これらにより利用者様の脱水症が懸念される場合は、例えばプリンやゼリーなど、水分を多く含むおやつを提供してみましょう。
>>>あわせて読みたい「高齢者が気を付けたい脱水症とは?症状や介護現場でやるべき対策」
高齢の利用者様に向いているおやつには、どのようなものがあるのでしょうか。
介護施設でよく提供されているおやつの例をまとめました。
和菓子・洋菓子を問わず、口当たりのよいものが好まれる傾向です。
和菓子であれば餡をしようしたまんじゅう、洋菓子であればゼリーやケーキなどがおすすめ。
高齢者は唾液の分泌量が低下するため、みずみずしい食感のものを選ぶようにし、口の中でパサパサするようなものは避けましょう。
食べやすいものであるかも重要なポイント。
例えばあまりに大きすぎたり硬すぎるもの、刺激的な味のものは避けるべきです。
優しい味わいで、一口で食べやすいものを選ぶようにしましょう。
大きいものは、職員があらかじめカットして提供するなど工夫する必要があります。
季節にちなんだおやつを提供することで、季節の移り変わりを楽しんでいただくこともできます。
春はさくら味のおやつ、夏はアイス、秋は芋や栗のおやつ、冬はクリスマスやお正月をイメージしたおやつなど、春夏秋冬に合わせてさまざまなチョイスが可能です。
介護施設で提供するおやつは、おやつであれば何でもいいわけではありません。
選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
先述の通りおやつは補食の目的もあるため、栄養価の高いものや、不足している栄養価が多く入っているものを選ぶようにしましょう。
不足しやすい栄養分は以下の通りです。
疾病や服薬の関係で、医師よりカロリー制限を設けられている方へのおやつの提供には注意が必要です。
おやつには糖分が多く含まれており、カロリーの高いものが多いです。
該当の利用者様におやつを提供する場合は、専門家の意見を参考にするようにしましょう。
誤嚥(ごえん)とは、食べ物が食道ではなく気管に入ってむせてしまうこと。
高齢者は誤嚥しやすいため、おやつは誤嚥の危険性があるものを避けましょう。
具体的には、粘り気の強い餅やパサパサしたパン、大福などには注意が必要です。
おやつはあくまで補食のため、三食に影響しない量を提供しましょう。
おやつを食べたことで満腹になってしまい、食事を摂らなくなってしまうと本末転倒。
今後の食事に影響しない量かつ時間に提供することがポイントです。
前の食事で満腹になってしまっている場合は、無理に提供せず、量を少なくするあるいは後で食べていただくなどの配慮を行いましょう。
介護施設でのおやつの時間におすすめのおやつをまとめてみました。
みずみずしく一口大にカットしやすい果物は、介護施設でのおやつにおすすめです。
栄養価も高く、水分が多く含まれるため、補食の意味でも大きな役割を果たします。
バナナやいちご、みかん、スイカなど、利用者様が慣れ親しんだ果物がおすすめ。
季節によって提供するものが変わるため、季節を感じることもでるでしょう。
種類が多く、食べやすいケーキは介護施設のおやつとして人気です。
果物を乗せたケーキや野菜を使ったスポンジなど、種類次第で栄養価も摂りやすいことがポイント。
やわらかく水分量も多いため、高齢者の方でも負担なく召し上がれるでしょう。
手に取って楽に食べられるクッキーもおすすめ。
硬すぎず、ある程度咀嚼が必要なおやつのため、あごの筋肉を使うことにもつながります。
個包装されているものも多く、配膳しやすいという点も人気のポイントです。
高齢の利用者様にとって馴染みの深いおやつといえば、煎餅やおかきといった米菓が挙げられるでしょう。
煎餅やおかきが苦手な利用者様は少ないため、ほぼ外れもありません。
ただ米菓は硬く水分が少ないため、提供するときはお茶や水と一緒に提供しましょう。
水分量が多くすっきりとした味わいが特徴のゼリーもおすすめ。
特に脱水症が懸念される夏場などでは、ひんやり冷たく、水分を補給できることから人気のおやつです。
やわらかくつるっとした食感で食べやすいため、咀嚼力が低下した利用者様でも安心して召し上がっていただけます。
介護施設でのおやつは、楽しい時間をつくるだけでなく栄養補給や水分補給といった重要な役割を果たします。
そのため栄養価や食べやすさなどに着目しておやつを選ぶことがポイント。
おやつの目的を知って、利用者様にとって最適なおやつを選びましょう。
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