介護士が風邪を引いたら無理せず休むべき理由|欠勤時の注意点

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介護士が風邪を引いたとき、仕事休みたいけど風邪ではなかなか休みづらい…と思いますよね。しかし介護施設には加齢や病気により免疫力が低下している高齢者が多く利用しているため、風邪をはじめインフルエンザ・ノロウイルス・新型コロナウイルスなどの感染症を職場に持ち込むことは絶対に許されません。本記事では、介護士が風邪を引いたときに休むべき理由と欠勤時の注意点について解説します。

介護士が風邪を引いたらどうするべき?

介護士が風邪を引いてしまったとき、急な欠勤を会社に受け入れてもらえるか不安になり、軽症であれば我慢をしてしまうケースも少なくありません。

しかし休まずに仕事をすれば、介護士の風邪が利用者様にうつる可能性もあります。

介護士が風邪を引いた場合、以下の手順で休むようにしましょう。

まず勤務表を確認する

介護士が風邪を引いて当日欠勤が必要になった場合、まずは勤務表を確認しましょう。

日勤であれば手が空いており、代わりに業務に入れる職員がいるかを確認します。

夜勤や早出、遅出など、自分1人もしくは他の職員と2人体制で入る勤務であれば、早めに上司に連絡をすることが大切です。
もし夜勤当日に風邪を引いて休む場合、連絡を受けた上司が勤務調整を行います。

上司の指示を受けて行動しましょう。

当日欠勤の連絡は電話で行う

風邪を引いたときだけでなく、会社を休む際の連絡は必ず電話でしましょう。

「当日欠勤の連絡を入れると上司に怒られそう」と怖気づき、会社のメールや職員間でのグループLINEで当日欠勤の連絡をする方もいます。
しかし上司がメールやLINEに気づかず、「無断欠勤した」と判断してしまう可能性があります。

職場の電話にかけ、「お疲れ様です。特養(部署)の田中(自分の名前)です。佐藤さん(上司の名前)に代わっていただけますか?」と伝えましょう。

直属の上司に電話を代わってもらったら「急で申し訳ないのですが、今朝から38℃の熱が出たため病院に行きます。1日お休みを頂いてもよろしいでしょうか?」と伝えます。

病院を受診した結果を伝える

風邪だと思って内科を受診したら、「インフルエンザ」「新型コロナウイルス」などに感染していたという場合もあります。

そういった場合は早急に上司に電話し、医師から受けた診断と今後の治療に関する医師の指示を報告しましょう。

必要の場合は診断書も発行し、次回出勤時に提出します。

もし風邪だったとしても、医師に風邪と診断されたことと、医師から指示された療養期間を上司に報告しましょう。

介護士が風邪を引いても休みづらい理由

介護士が風邪を引いた場合、当日欠勤してはいけないという決まりはありません。

むしろ、利用者様や他の職員へ風邪をうつすリスクを避け、早急に休むべきです。

しかし、風邪を引いても「休みたくない」と無理して出勤する介護士がいます。

介護士が風邪を引いても休みたくないと思う理由を3つご紹介します。

介護現場の人手不足

介護業界は慢性的な人手不足問題を抱えており、定められている人員配置基準ギリギリの人数で仕事を回している介護施設が多くあります。

1人の職員が風邪を引いて休むと、他の職員が残業や休日出勤を頼まれるため、無理して出勤してしまう介護士が多いのです。

風邪だけで有休を使いたくない

前述した通り、介護現場は常に人員配置基準ギリギリの職員数で仕事を回しています。

そのため、「子どもが熱を出した」「家族と旅行に行くため連休をとりたい」といった理由で休みをとることも難しいのが実情です。

風邪を引いて休むと子どもが熱を出したときや、仕事の疲れをリフレッシュしたいときなどに休みにくくなるという理由で、風邪でも無理して出勤する介護士がいます。

他の職員に迷惑をかける

深刻な人手不足問題を抱える介護現場では、1人で夜勤に入ったり、早出や日勤でも職員2人で十数名の利用者様の介護業務を行う職場もあります。

そのため、職員1人が風邪で休むと、他の職員が残業や休日出勤を頼まれます

他の職員に迷惑をかけたくないからと、風邪でも無理して出勤する介護士が相次ぐのです。

介護士が風邪を引いたらすぐに休むべき理由

介護現場の人手不足が原因で、風邪でも無理して仕事をする介護士は少なくありません。

しかし、無理して仕事をすることで、利用者様や他の職員に大きな迷惑をかけてしまいます。

介護士が風邪を引いたらすぐに休むべき3つの理由について解説します。

感染症を職場に広げてしまう

介護施設に入居する利用者様は加齢や疾病により、免疫力が低下しています。

そのため利用者様は風邪を引きやすいだけでなく、一度風邪を引くと肺炎を併発するなど重篤化してしまうリスクも。

また他の職員に風邪をうつしてしまうと、職員間の流行につながってしまうため、少しの風邪でも無理せず休むことが大切です。

風邪が悪化するほど職場に迷惑がかかる

「軽い風邪だから別に会社を休むほどじゃない」と思って風邪を甘く見ると、悪化して高熱が出たり合併症を起こすことも。

風邪が悪化するほど休むべき日数が増え、職場に迷惑をかけてしまいます

職場に迷惑がかかると思って無理をすると悪化してしまうため、しっかり休むようにしましょう。

ミスや介護事故を起こすリスクが高まる

風邪を引くと咳や鼻水、熱などの症状が現れ、集中力・判断力が低下してしまいます。

体調不良の状態で働くことで、「フロアにいる利用者様の転倒に気づかなかった」「他の利用者様の薬を飲ませてしまった」という介護事故を起こしかねません

少しでも風邪の症状を感じたら、無理せず休むことが賢明です。

介護士が風邪を引いて休むときの注意点

風邪を引いて当日欠勤すると、「他の職員に迷惑をかけてしまった」という罪悪感を感じる介護士は少なくありません。

しかし、誰しもいつ風邪を引くかは分からないもので、体調不良で休むのはお互い様です。

休んだ側も、休んだときに仕事を引き受けた側も、お互いに気持ちよく仕事をするために大事な「介護士が風邪を引いて休むときの注意点」を3つご紹介します。 

当日欠勤でもできる限り早めに連絡する

「朝起きたら喉が痛くて熱が出ていた」という場合、朝8時に職場に連絡するよりも、朝7時に連絡することをおすすめします。

1時間でも早く連絡すれば、上司の勤務調整や代わりに出勤する職員への連絡、フロア担当・入浴担当などの変更がスムーズにできます。

このように、当日欠勤でもできる限り早めに連絡することで他の職員の混乱が避けられます

他の職員に謝罪と感謝の言葉を伝える

風邪を引いて欠勤しても「体調不良だから休んで当たり前」と思わず、欠勤時に業務を代わってくれた他の職員に謝罪と感謝の言葉を伝えましょう

一言謝罪や感謝の言葉を伝えておくだけで、周囲を不快な気持ちにさせません。

職場の人間関係に悩まないためにも、謝罪や感謝の言葉は大切にしましょう。

風邪が治った後も体調管理を徹底する

風邪を引いてしまうのは、疲労の蓄積と免疫力の低下が原因として挙げられます。

風邪が完治した後も、慢性疲労があるとすぐまた風邪を引いてしまう可能性があります。

風邪が治った後もこまめに休息をとり、体調管理を徹底するようにしましょう。

職場で当日欠勤ができない場合

職員同士の暗黙のルールとして、当日欠勤は原則禁止と決められている職場もあります。

しかし風邪やその他の体調不良で、介護士が当日欠勤をしてはいけないという公的な決まりはありません。

職場が介護士の当日欠勤を禁止している場合の対処法を3つご紹介します。

事前に急な休みが必要な理由を伝えておく

「持病があって身体が弱く、体調を崩しやすい」「子どもが熱を出しやすく、急に休む場合がある」

このような事情がある場合、事前に上司や他の職員に伝えておきましょう。

自分自身の事情を伝えておくことで、急な当日欠勤も理解してもらえます

しかし事情を説明しても理解を示してもらえない場合は、転職を考えることも重要です。

雇用形態や部署を変更してもらう

24時間体制で利用者様の見守りを行う介護施設では、正社員介護士の勤務に「夜勤を含む」ことは珍しくありません。

そのため身体が弱い方や持病がある方は、パートに雇用形態を変更したり、夜勤のないデイサービスに異動願を出したりすることも考えましょう。

他の介護施設や別業種に転職する

「事前に急な休みが必要な理由を説明したが、上司や他の職員に理解してもらえない」「パート雇用に変更したいが、給料が減るので戸惑っている」

こういった悩みを抱えている方は、他の介護施設や別業種への転職を考えてみてください。

介護業界の中でも、急な休みがとりやすい介護施設は数多くあります。

また介護以外の業種は比較的人手が多いため、休みがとりやすい職場も豊富です。

まとめ

介護士が風邪でも無理して出勤することで、風邪や体調が悪化するだけでなく、利用者様や他の職員に風邪をうつしてしまう可能性があります。

人手不足の介護現場で、他の職員に迷惑をかけたくないという考えは捨て、風邪を引いてしまったときは無理せず休むことが大切です。

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