お役立ち情報
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介護施設でトコジラミの被害に遭わないためにはどのような対策をする必要があるのでしょうか。インバウンドの増加などにより、日本国内でも被害件数が増えつつあるトコジラミ。特に寝たきりの利用者様がいる介護施設では、何か所も刺されてしまうおそれがあるため注意が必要です。本記事では、介護施設でのトコジラミ対策や実際にトコジラミが出た際の対処法について解説します。
■目次
トコジラミとは、体長4~8mmほどの昆虫で、「南京虫」や「床虫」とも呼ばれています。
人間や小動物などの血液を主な栄養源としており、トコジラミに刺された箇所はかゆくなったり、赤みが出たりします。
また、メスのトコジラミは1日に平均3~6個の卵を産み、生涯で500個以上産卵するともいわれています。
非常に高い繫殖力を持つトコジラミは、被害がすぐに広がりやすいため、利用者様の健康を守るためにも介護施設内にトコジラミを持ち込まないよう注意が必要です。
介護施設で起こりうるトコジラミ被害とは、一体どのようなものなのでしょうか。
トコジラミに刺された場合、数日後にかゆみが出ることが多く、1週間〜2週間程度かゆみが続くといわれています。
また、症状がひどい場合は発熱を伴う場合もあります。
かゆみが続くことにより、睡眠を妨げられたり、かきむしって皮膚を傷つけたりする恐れもあるため、利用者様にとって大きな不安やストレスを与えてしまう要因になります。
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トコジラミに刺された際の症状は人によってさまざまですが、皮膚が赤く腫れたり、しつこいかゆみが続いたりすることが多いです。
しかし、これらの症状はダニやノミ、蚊などのほかの虫刺されとも似ているため、トコジラミに刺されていることに気付くのが遅れてしまうことも珍しくありません。
少しでも「トコジラミに刺されたかも?」と感じる場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
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トコジラミは、狭くて暗い場所や暖かく湿度の高い場所を好む傾向があります。
トコジラミが生息している可能性の高い場所の例は以下の通りです。
●ベッド・床・壁などの隙間
●カーテン・布団などの布の縫い目
●家具や家電の裏
●部屋の角
●エアコンの隙間
●畳の裏
●段ボール
また、血を吸ったトコジラミの排泄痕は茶色っぽいシミになることが多いです。
上記のような場所に茶色い小さいシミがたくさん見られる場合は、トコジラミが生息している可能性が高いでしょう。
トコジラミの被害を防ぐために、介護施設でできる対策を4つご紹介します。
トコジラミは、外出先から室内に持ち込んでしまうことで被害が広がるケースがほとんどです。
施設内にトコジラミがいないかどうか定期的に確認することも大切ですが、施設内に入るときは衣服や持ち物などにトコジラミが付着していないか毎回確認することが非常に重要です。
特に、人が多い場所に行った帰りなどは、念入りにトコジラミが付着していないかどうか確認するようにしましょう。
部屋の中にあるものを整理しておくことで、万が一トコジラミが侵入していたとしても早期に見つけることができます。
トコジラミは狭くて暗い場所を好む傾向があるため、クローゼットや押入れの中などは特に綺麗な状態を維持することが大切です。
防虫剤や虫除けスプレーを使用するのもおすすめです。
トコジラミはクスノキの匂いの成分である「樟のう」や、「パラジクロロベンゼン」という成分が苦手だとされています。
トコジラミが嫌う成分を上手く活用することで、トコジラミ被害を予防することができます。
トコジラミは、暗い場所を好みます。
そのため、なるべく部屋を明るい状態にしておくことで、トコジラミの活動を抑制することができます。
しかし、明るい場所でも生息することは可能なため、あくまでも活動範囲を狭めることしかできません。
介護施設でトコジラミ被害が出てしまった際は、次のように対処しましょう。
トコジラミが発生した際の最も手軽な対処法は、掃除機による処理です。
部屋の角や布の縫い目などの細かい部分も丁寧に吸い込むようにしましょう。
トコジラミの繁殖を防ぐため、使用後の掃除機のゴミや紙パックはすぐに捨てる必要があります。
トコジラミは、高温に弱いという特徴があります。
数十分間にわたり、60℃~100℃の熱をかけることで、トコジラミを死滅させることができます。
トコジラミを高温で処理する方法として以下の例があります。
●乾燥機にかける
●ドライヤーをあてる
●熱湯に浸ける
●アイロンをあてる
トコジラミは非常に繁殖力・生命力が高いです。
そのため、専門の業者に依頼した方がより確実に駆除することができます。
しかし、専門業者への依頼は費用がかかるため、口コミなどを参考にして過去の実績や保証などが充実している業者を探すことをおすすめします。
実際にトコジラミに刺されてしまった場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。
刺されたまま放置すると、かゆみがひどくなったり、痛みが強くなったりする可能性があります。
トコジラミに刺された箇所は、かゆみ止めなどの薬を塗布し、数週間後には症状が治まるといわれています。
今回は介護施設でのトコジラミ被害の予防法や対処法について解説しました。
今後も被害が拡大する可能性のあるトコジラミ。
利用者様が安心して生活し続けられるよう、介護施設でもしっかりと対策を行うようにしましょう。
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