【見本付き】介護士の退職届・退職願の正しい書き方を徹底解説

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退職届や退職願の書き方について、お困りの介護士の方は多いのではないでしょうか。退職を進めるにあたって必要な退職届ですが、作成する機会も少ないため、書き方にあまり馴染みがない……という介護士の方は珍しくありません。今回は、退職届や退職願の書き方やポイントを、よくある質問にもお答えしながら解説していきます。

 

「退職願」「退職届」の違いとは?

退職に関する書類として耳にすることが多い「退職願」「退職届」ですが、これらの2つの書類にはどのような違いがあるのでしょうか。

それぞれの意味や違いについて解説します。
 

退職願

退職願とは、施設側に「退職したい」と考えている旨を伝えるための書類で、退職を希望している職員が一番初めに提出します。

退職の意思を伝えるための書類であり、退職願を提出した時点で退職が確定することはありません

退職願を提出したあとは、職員と施設側との間で、退職理由や退職時期についての話し合いをしていく必要があります。

また、退職希望の旨は退職願を通さずに口頭で伝えることも可能です。

退職の意志が強い場合や、話し合いがうやむやになることを避けたい場合は、書面で伝えることをおすすめします

>>>あわせて読みたい「介護士を辞めたいと思う理由|辞めたいと思ったときにできること」

退職届

退職届とは、退職が正式に認められた際に、退職手続きを進めるために提出する書類です。

退職届が受理されたあとは、基本的には退職を撤回することはできません

また、退職願と同様に退職届も、必ずしも提出しなければいけない書類というわけではありません。

施設や法人によって退職願・退職届の提出ルールは異なるため、自身の就業先の就業規則をしっかりと確認するようにしましょう

>>>あわせて読みたい「介護職は退職時に引き止められる?引き止められる理由と対処方法」

 

介護士が退職願や退職届を書く理由

介護士が退職願や退職届を書く理由について説明します。

退職手続きを円滑に進めるため

退職時には、労働契約法などの法律や社内規定に沿って正式な手続きを進める必要があります。

口頭での話し合いのみで退職手続きを進めてしまうと、情報の行き違いや認識の相違が生まれてしまうおそれがあります

職員と施設との間で、退職理由や退職時期などの認識を擦り合わせるためにも、退職願や退職届を用いた書面でのやり取りを行うことが重要です。

トラブルを回避するため

口頭でのやり取りのみで退職の話し合いを進めてしまうと、「言った」「言っていない」などの認識のズレから、トラブルに発展してしまう可能性があります

最後まで施設との関係を円満に保つためにも、退職の話し合いの中でトラブルを起こすことは避けたいものです。

退職願や退職届などの文書を作成することで、万が一何か起きた際の証拠になったり、話し合いを冷静に進めたりできるでしょう。

>>>あわせて読みたい「介護職を円満退職するためのポイント|事前準備や当日すること」

 

【本文】介護士の退職願の書き方

介護士向けの退職願の書き方について説明します。

中央よりやや上に、本文よりも大きめの文字「退職願」と記載します。

「わたくしごとではありますが」の意味である「私儀」もしくは「私事」と記載します。

 ほかの文字よりもやや小さめの文字で書くようにしましょう。

退職理由が自己都合の場合、「一身上の都合により」と記載します。

退職希望日を記載します。

 退職希望日の1~2ヶ月前を目安に退職願を提出するのが理想的です。

退職願は退職を希望している段階のため、「お願い申し上げます」と記載します。

退職願を提出する日付を記載します。

 年数は西暦でも和暦でも問題ありません

勤務先の施設名や自身の役職名、氏名を記載します。

名前の下に捺印をします。

自分の氏名よりも上に、施設や法人の最高責任者の役職と氏名を記載します。

 敬称である「殿」も忘れずに記載しましょう。

 

【本文】介護士の退職届の書き方

介護士向けの退職届の書き方について説明します。

基本的には退職願と書き方は同じですが、退職願と異なるポイントについて解説します。

中央よりやや上に、本文よりも大きめの文字で「退職届」と記載します。

正式に決定した退職予定日を記載します。

退職届を提出する段階ではすでに退職が認められているため、「退職致します」と記載します。

退職届を提出する日付を記載します。

 

【封筒】介護士の退職願・退職届の封筒の書き方

退職願・退職届を提出する際の封筒の書き方について説明します。

封筒の表面には、「退職願」もしくは「退職届」と記載します。

裏面の左下には、施設名や自身の役職名、氏名を記載します。

退職願・退職届の折り方

退職願・退職届の折り方と封筒への入れ方を説明します。

書類の表向きに置きます。

用紙の下から3分の1を上に向けて折ります

用紙の上から3分の1を下に向けて折ります

退職願・退職届の封筒への入れ方

書類の表面右上部分が、封筒の裏面右上部分と重なるように入れます。

書類を封筒に入れたら、封筒の上部に「〆」を書きます。

 

介護士の退職願・退職届の書き方に関するよくある質問

介護士が退職願・退職届を作成する際に、よくある質問に回答します。

用紙と封筒のサイズは?

退職願・退職届を作成する用紙は、A4もしくはB5サイズのものを使うのが一般的です。

封筒に関しては、A4の用紙を使用する場合は長形3号サイズのもの、B5の用紙を使用する場合は長形4号サイズのものを用意しましょう。

用紙と封筒の色は?

用紙も封筒も、どちらも白色の無地のものを使用します。

コピー用紙のようなシンプルなものがおすすめですが、多少罫線が入っていても問題ありません。

封筒は、郵便番号欄がないものを選ぶ方が良いでしょう。

封筒にのり付けはしなくても良い?

基本的に退職願・退職届は対面での受け渡しのため、のり付けする必要はありません

どうしても対面での受け渡しが難しいという場合は、書類の中身が見られたり紛失したりすることを避けるためにものり付けが必要です。

印鑑とペンの種類は?

印鑑は、三文判でも可能です。

正式な書類のため、朱肉を使わないシャチハタは避けるようにしましょう。

ペンは、黒色のボールペンもしくは万年筆を使用します。

消えるボールペンは、文字が消えてしまう可能性があるため使わないようにしましょう。

手書きかパソコンどちらが良い?

どちらで作成しても問題ありません

手書きで作成する場合は、一文字ずつ丁寧に書くようにしましょう。

パソコンで作成する場合は、既存のテンプレートを使用することで、スムーズに作成を進めることができます。

手書きとパソコンのどちらで作成する際も、誤字脱字などがないかを必ず確認しましょう。

退職願・退職届は誰に渡せば良い?

自分の直属の上司に渡すことが一般的ですが、施設や法人によってルールが異なるため、事前に上司に確認しておくと安心です。

一般的には、退職願・退職届の宛名には勤務先の最高責任者の氏名を記入し、実際に退職願・退職届を渡す相手は直属の上司であるというパターンが多いでしょう。

 

まとめ

今回は、介護士が退職願や退職届を書く際のポイントや書き方などについて解説しました。

退職願や退職届は、退職までの手続きを円滑に進めるためにも非常に重要な書類です。

また、今は退職の予定がないという介護士の方も、社会人に必要な知識として退職願や退職届を適切に作成する方法を身に付けておきましょう。

 

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