介護の転職で採用される自己PRの書き方は?例文も紹介

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介護の転職において重要視される自己PR。採用担当者に伝わるように自分の強みについて書く必要がありますが、いざ書こうとしてもなかなか進まない…という方は多いのではないでしょうか。今回の記事では、介護の転職における自己PRの書き方を例文も交えて紹介します。自己PRの作り方に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

自己PRはエピソードで説得力を

自己PRは自分ならではの強みを事業所にアピールするチャンス。
しかし、単に「このようなところが強みです」と伝えるだけでは説得力に欠けてしまいます。

自己PRは、強みに説得力を持たせる「エピソード」を交えることが大切です。

ただ注意すべきポイントは、自己PRは採用担当者に向かって行うPRであるということ。

交えたエピソードに採用担当者が興味を持つか、共感が持てるかといった視点を忘れないようにして作る必要があります。

自己PRを作るときのポイント

自己PRは自分の「強み」をアピールすること。

「強み」とは、自分の長所を企業のニーズとマッチさせたものといえるでしょう。

介護の転職における自己PRで使える強みには、以下のものが挙げられます。

  • 笑顔
  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 責任感
  • 柔軟性
  • 思いやり

自己PRは、自分の長所に採用者の視点を付け加えたものであることが必要です。

また介護業界の特徴としては、「やる気」や「思いやり」といった介護に対する熱意も重視する傾向にあります。

そのため自己PRを作るときは、感情や熱意を盛り込んで作ると効果的でしょう。

もし介護業界の未経験者であっても、自分の介護に対する熱意を自己PRに加えることで、採用される確率が上がります。

重要!自己PRと志望動機の関係性

自己PRは「事業所とマッチする自分の長所」であるのに対し、志望動機は「ここで働きたい理由」です。

この2つは明確に異なるため、自己PRと志望動機の内容を全く同じにしてはいけません

自己PRを志望動機を「使いまわし」していると、採用担当者に「この事業所に対して興味が薄い」といった印象を与えかねません。

ただし志望動機は入社したい理由を説明するもののため、自己PRや前職の退職理由と一貫性を持たせる必要があります。

例えば、前職を退社した理由が「スキルアップしたい」ことから自己PRに「学ぶことが好き」と記載しても、志望動機に「ルーティーンを確実に実行することを大切にする姿勢に共感」といった内容を書いてしまうなど、一貫性がないと考えの軸がブレているように見えてしまいます。

自己PRと志望動機はともに異なる視点で作成しますが、一貫性があるように気を付けましょう。

自己PRを作るときの注意点

自己PRを作るときは、以下のポイントがないように注意しましょう。

複数の強みを羅列しすぎない

複数の強みをひとつの自己PRの中に羅列しすぎると、かえって何を伝えたいのか分かりにくい文章になってしまいます。

自己PRでアピールする強みは基本的に1つ、多くても2つまでに抑えましょう。

広く浅くアピールするのではなく、ピックアップした1つについて深く掘り下げるというイメージで書くイメージです。

抽象的な表現はしない

「さまざまなことを乗り越えました」「良い結果につながりました」のような抽象的な表現は、読み手を十分に納得させることができません。

この事業所だからこそこの強みを活かしたいといった熱意が分かりづらく、かえって強みがぼやけてしまうことも。

誰にでも伝わるような表現で、できるだけ具体的に書くことがポイントです。

採用側のニーズとマッチさせる

どんなに良い自己PRを作成しても、事業所側のニーズとマッチしていなければ採用担当者に印象付けることはできません。

事業所の情報を事前に収集・分析して、事業所が求める方向性と自己PRの方向性を一致させることが大切です。

施設ごとの特色を把握していることで、自己PRも作りやすくなるでしょう。

介護転職の自己PR例文

自己PRを作るにあたって重要なポイントは以下の点です。

  • 自分の強みを伝える
  • エピソードを交えて強みに説得力を持たせる
  • 自分の強みがどのように仕事に貢献できるかを述べる

これらのポイントを押さえながら例文を作りましょう。

未経験・主婦で施設の介護士を目指す場合

ポイント
子どもがいる場合、子育てが落ち着いていて就労できることをアピール。
仕事に対する熱意を伝える。
私の強みは、高いコミュニケーション能力があることです。

子育てをする中で、自分の子どもはもちろん、子どものお友達のご家庭や地域の方々などさまざまな方々とコミュニケーションを取ることを大切にしてきました。
例えば交通安全のための登校見守りや自治会のイベント企画、PTA行事の積極的な参加など、たくさんの人とかかわり良い関係を保つことに自信があります。
子どもにも人と人とのつながりの大切さについて教えており、自分自身がその鏡となるような行動を心がけています。

現在は子育てに手がかからなくなったため、以前より興味のあった介護業界で自分の強みを活かしたいと考えています。
利用者様をはじめ職員の方々の声をしっかりと聞きつつ、適切なコミュニケーションが取れる職員として貢献していきたいと思っています。

施設経験者がホームヘルパーを目指す場合

ポイント
施設での勤務経験があることをアピール。
ホームヘルパーは個人対個人の仕事のため、利用者に対する接遇の意識が高いことを伝える。
私は常に利用者様に対し笑顔であることを心がけ、ホスピタリティの高いケアを強みとして従事しています。

3年間の介護施設での勤務経験を通じて、利用者様はスタッフが笑顔だと安心感を持つということに気付いたエピソードがありました。
利用者様が排泄に失敗してしまったとき、不安そうな顔をされている利用者様に対し「心配されなくて大丈夫ですよ」と声を掛けながらケアを行ったときのことです。
笑顔を忘れず最後まで丁寧にケアをし、どうすれば失敗せずにできるかという利用者様のお声に親身になってヒアリングしました。
その結果利用者様の緊張が解け排泄に失敗することがなくなり、ご家族の方からも「親切なスタッフがいるから安心できているようだ」と喜びのお言葉をいただきました。

一人ひとりとじっくりと向き合うホームヘルパーの仕事でも、この経験を活かして常に笑顔と高いホスピタリティを提供できればと思っています。
利用者様に対して笑顔を忘れず、安心感を持っていただけるようなケアが提供できるよう勤めていきます。

施設経験者が他施設へ転職する場合

ポイント
前職の経験がどのように活かせるのかをアピール。
応募先の事業所との違いを踏まえつつ、前職の経験が十分に活かせることを伝える。
私の強みは介護施設での長い勤務経験があり、介護技術に自信があるということです。

以前勤めていた施設は利用者様の介護度が高く定員も多かったため、ケアの基礎や身体介護の技術を身に着けることができました。
後輩職員への指導やさまざまな介護度の利用者様を担当するなど、介護の仕事にやりがいを感じていました。
しかしそこで感じたのが、もっとしっかり一人ひとりの利用者様に向き合いたいという思いです。

そういった点から、御社の企業理念である「利用者様のペースに合わせた介護」に大変共感いたしました。
御社では前施設で学んだ介護の技術を活かしつつ、利用者様のペースに合わせた介護を提供したいと思っています。

まとめ

介護で採用されやすい自己PRを作成するためには、以下のポイントを押さましょう。

・長所を強みに
・エピソードを交えて強みに具体性を持たせる
・事業所側のニーズとマッチさせる

自己PRをしっかり作成し、目標としている事業所での採用を目指しましょう。

今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
 

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