お役立ち情報
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介護業界ではロボットやICTの活用が進んでいます。しかし実際には、最先端の技術を十分に活かしきれていない介護の現場が多いことが事実。そこで本記事では、ロボットやICTの知識を持っている証明にもなるスマート介護士について解説します。スマート介護士の資格や需要について学び、自身のスキルアップにつなげられるかチェックしてみましょう。
■目次
ICTとは「Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)」の略語であり、日本語では「情報通信技術」の意味を持ちます。
介護現場で導入されているICT機器の代表的なものは以下の通りです。
具体的な例としては、タブレットを利用した情報共有システムがあります。
従来では書類に手書きしていた利用者情報を情報共有システムに入力することにより、書類作成の時間の削減が期待できるでしょう。
また、スタッフ同士の情報共有も容易になり業務の効率化にもつながります。
スマート介護士は、社会福祉法人善光会のサンタフェ総合研究所により2019年に創設された民間資格です。
スマート介護士の資格を得るためには、ロボットやICTなどの役割や活用法について詳しく学びます。
人手不足の介護業界でもICT化は進んでいますが、ロボットや介護ソフトなどのICT機器に対して苦手意識を持つスタッフも多く、苦手意識の解消やスタッフに対する研修の実施などの課題も残されているのが現状です。
ロボットやICT機器を活用できれば業務の効率化につながります。
スマート介護士は最先端の技術に関する正しい知識を身につけているため、それぞれの現場に合わせた介護サービスを作る役割を担えるでしょう。
スマート介護士の資格は以下の2種類があります。
それぞれの違いを解説します。
スマート介護士Basicの受験がおすすめの方は以下の通りです。
・一般の介護スタッフ
・ロボットメーカーの従業員
スマート介護士Basicはスマート介護士の初級資格です。
ロボットやセンサーなどの基礎基本のほかにも、介護の知識も必要となります。
受験費用は6,600円(税込み)で、スマート介護士Expertと併願で受験する場合は13,860円(税込み)となります。
参照:スマート介護士資格運営事務局|スマート介護士資格試験オンライン
スマート介護士Expertの受験がおすすめの方は以下の通りです。
・介護施設の管理者
・主任クラスの介護スタッフ
スマート介護士Expertはスマート介護士の中級資格に位置づけられています。
介護現場におけるオペレーション構築や運用のための知識が必要であり、スマート介護士Basicと比較するとより深い理解が必要になるでしょう。
受験費用は8,800円(税込み)となります。
参照:スマート介護士資格運営事務局|スマート介護士資格試験オンライン
スマート介護士はオンラインで受験できます。
具体的な受験の流れは以下の通りです。
スマート介護士の受験に必要な機材は以下の通りです。
また、必要なインターネット環境は3.8Mbps以上で通信可能なブロードバンド環境とされています。
スマート介護士はオンライン上での試験となるため、上記の機材・環境が整えられるかあらかじめ確認しましょう。
スマート介護士の試験対策には2つの方法があります。
サンタフェ総合研究所が監修している公式テキストが発売されています。
スマート介護士概論から科学的介護の実践理論まで学習できるため、スマート介護士試験の合格に一歩近づけるでしょう。
スマート介護士試験に向けた対策講義がオンラインで実施されています。
自己学習の時間が確保できず、効率的に学習したい方におすすめです。
所要時間は2時間程度であり、受講料は4,980円(税込み)となっています。
アーカイブ動画視聴のみの申し込みも可能であり、気軽に受講できるでしょう。
参照:スマート介護士資格運営事務局|スマート介護士資格試験オンライン
介護現場においてスマート介護士の需要はあると考えられます。挙げられる理由は以下の通りです。
それぞれの理由をデータをもとに解説します。
公益財団法人介護労働安定センターが実施した令和3年度の介護労働実態調査によると、ICT機器の活用が前年と比べて進んでいることがわかりました。
具体的には以下のように活用が進んでいます。
令和3年 | 令和4年 | |
パソコンで利用者情報(ケアプラン、介護記録等)を共有している | 50.4% | 52.8% |
記録から介護保険請求システムまで一括している | 39.1% | 42.8% |
タブレット端末等で利用者情報(ケアプラン、介護記録等)を共有している | 22.0% | 28.6% |
以上の数値からもパソコンやタブレットでの情報共有や、システムを活用する動きが活発になっているといえるでしょう。
スマート介護士の資格取得にはICTに関する知識も必要であるため、介護の現場において活躍できるといえるでしょう。
ICTの活用が進んでいる背景があるにも関わらず、ICTの導入に関連する課題を感じている事業所も多いようです。
厚生労働省のICT導入支援事業がまとめた令和3年度導入効果報告によると、ICTの導入に際して以下のような課題が多いようです。
上記に加え「ICTのトラブル解決できる人材の確保が必要」「多機能なソフトを使いこなせていない」などの声も上がっています。
ICT機器は導入にかかわる費用負担も大きいことから、導入しても正しく使いこなせないと結果的に不利益が生じてしまいます。
以上の理由により、ICTに関する知識があるスマート介護士の需要は高いといえます。
また、システムの導入やパソコンやタブレット端末に対して苦手意識があるスタッフに対し、フォローする役割も求められると考えられるでしょう。
スマート介護士とは、ロボットやICTなどの役割や活用法について学んで取得する資格です。
BasicとExpertの2種類あり、理解度や必要に応じて選択する必要があるでしょう。
本記事で紹介したスマート介護士の資格の概要と需要を踏まえ、資格の取得も検討してみてくださいね。
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