お役立ち情報
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近年介護業界でも注目されている「介護現場のICT化」。作業工数の削減や職員の負担軽減など、さまざまなメリットがあります。今回は、介護現場でICT化が必要とされている理由や導入するメリット、導入するときのポイントについてまとめました。
ICTは「Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)」の略語で、日本語で「情報通信技術」という意味。
ネットワークやインターネットなどを総称する言葉としても使われており、例えば「検索エンジンで検索する」「SNSを使う」といった技術もICTによるものです。
さらにICTはIT(通信技術)を使っていかに生活を豊かにするかといったことに重点を置かれており、ただ単に技術を普及させるだけでなく、さまざまな意味で広く活用されています。
日常のあらゆる場面で導入されているICTですが、近年では介護現場でもその必要性が注目されています。
介護現場でICTが必要とされていることには、どういった理由があるのでしょうか。
介護業界は慢性的な人材不足に悩まされており、多くの施設で「介護士の人手が足りず重労働になってしまう」といった課題が浮き彫りになっています。
手作業での作業や紙・FAXなどを使用したアナログな作業はどうしても工数がかかり、それを行うにあたって人員も確保しなければなりません。
ただでさえ仕事の多い介護士ですが、こういった煩雑な作業によってさらに時間と手間がかかってしまっている、といった現状が問題視されています。
2025年問題とは、日本の人口のうち高齢者が占める割合が劇的に増加し「超高齢化社会」となることで社会のあらゆる分野に影響を与えること。
厚生労働省の調査によると、2025年に必要とされる介護人材の需要が253万人であるのに対し、供給見込みは215.2万人と、およそ37.7万人のギャップがあることになります。
この問題を解決するために国は介護人材の確保に尽力しているだけでなく、ICTや介護ロボットの普及にも注力されているのです。
参照:厚生労働省|介護人材の需給推計に係る調査研究事業 報告書
介護現場で実際にICTを導入するメリットには、どういったものがあるのでしょうか。
ICTを導入することで煩雑な作業が簡素化され、業務の効率アップを期待することができます。
例えば介護施設ではさまざまな事務作業があり、手書きや表、Excelでの管理だと工数がかかってしまいます。
こういった場面で事務作業をICT化し、日々事務作業にかかる時間をカットすることで業務効率が向上します。
介護職員の負担も軽減され、他の業務によりじっくり取り組むことができるでしょう。
ICT化を導入することによって、職員間の情報共有がスムーズになります。
例えば利用者情報をタブレット端末に登録しておくことで、権限を持つ人がいつでもどこでも閲覧でき、入力や保存も簡単に行うことができます。
これにより職員の確認不足が減り、介護事故の防止にもつながるでしょう。
さらに病院などの外部機関への情報提供もスムーズに行うこともできます。
ICTを導入して職員の作業負担を軽減することで、結果的にケアの質の向上にもつながります。
これまで手作業で行われていた介護記録や利用者様のデータ、ケアプランの作成などをICT化することで、作業時間が短縮されるだけでなく職員の負担も減り、ケアの質向上につながります。
利用者様と向き合う時間が増えることから、職員だけでなく施設全体の満足感にも直結するでしょう。
これまでICTを活用したことのない介護現場にICTを導入する際は、押さえておきたいいくつかのポイントがあります。
事前準備無しに突然導入しても上手く運用することが難しいため、職員全体で導入の準備を行うことが大切です。
まずは導入するICTの主な運用、職員への指示を行う担当者を決定します。
できれば導入するICTについて詳しい人材が望ましいでしょう。
担当者は導入後に試運転を行い、現場でどのように活用していくかを決めて職員に指示します。
この担当者を決めておくことで導入から運用までの流れがスムーズになり、職員への浸透率も向上するでしょう。
担当者を中心に、ICTを使用する職員に対して使い方のレクチャーを行います。
今後使い方の引継ぎを行うために、マニュアルなどを用意しておくと便利です。
ICTは利用者様の個人情報を扱うこともあるため、情報漏えいなどのトラブルがないよう、全員がルールを把握したうえで運営することが大切です。
他事業所でICTを導入し成功した例があれば、自分の現場でも活用できるか参考にしてみましょう。
特にICTの導入に慣れていない事業所の場合は、ICT導入後に明確なゴールを設定できず、導入目的があやふやなまま運営してしまうことも少なくありません。
ICTを最大限に活用するためにも、他事業所での成功例を参考にしてみることも有効な手段です。
厚生労働省は介護現場でのICT導入の推進をしており、介護施設へのICT導入を支援する「ICT導入支援事業」を行っています。
導入にあたって必要な補助金の支給(条件あり)や、タブレット端末、ソフトの導入支援など、各自治体から支援を受けることができる制度です。
使用方法の説明やフィードバックを受けることもできるため、ICTを有効に運営したいと考えている場合は活用を検討してみましょう。
介護士の人材不足や2025年問題を前に、介護業界でもICT化が推進されている近年。
導入することによって作業工数が削減されるだけでなく、職員の負担軽減もされることから、ケアの質向上にもつながります。
国からの「ICT導入支援事業」も活用しながら、ICTを取り入れてみましょう。
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