お役立ち情報
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介護士に興味があるものの、「人一倍繊細なHSPだから務まるか不安…」という方も多いのではないでしょうか。実は繊細なケアや観察力が求められる介護士は、HSPの方にこそおすすめ。職場の選び方次第で、HSPの気質を活かしながら無理なく働くことができます。今回は、HSPの方が介護士に向いている理由や、避けるべき事業所などについて詳しく解説していきます。
■目次
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、人一倍繊細な気質を持つ人のこと。
"Highly Sensitive Person"の頭文字を取ってHSPと呼ばれています。
外界や体内の刺激に極めて敏感で、些細な刺激にも過剰に反応してしまうことから、疲れやすかったりメンタルが不安定になりやすい気質があることが特徴。
いわゆる「繊細さん」とも呼ばれ、心身共に疲弊し生きづらいと感じる方も多いです。
HSPは1996年にアメリカの精神分析医によって提唱比較的新しい概念であり、世の中のおよそ5人に1人がHSPだともいわれています。
介護士という職業は、人と密接に関わる仕事だからこそ、相手の気持ちを理解できるHSPの方に向いています。
では、どのようなシーンでHSPの方に向いているといえるのか、具体的に5つのポイントを解説していきます。
HSPの方は他人の気持ちに対して敏感なため、利用者様の思いにしっかりと共感することができます。
例えば利用者様に声をかける際に、単に仕事だからなのか、気持ちが分かるからなのかでは、言葉選びがまったく違ってくるでしょう。
困っていたり辛かったりする場面で寄り添ってくれる存在は、利用者様にとってとても心強いものです。
そのため利用者様との信頼関係が生まれやすく、自分自身にとっても居心地の良い環境を作ることができます。
介護士には、利用者様の要望を汲み取る力が求められます。
利用者様の中には、性格や障がいなどによって頼み事や相談を言葉で表現できない方もいます。
そういったときは、今どんなケアを必要としているのかを感じ取って、解決に導く必要があります。
その点でHSPの方は、他人の仕草や表情の微妙な変化にも敏感。
「もしかしたら〇〇なのかな?」と、想像して声をかけることができるでしょう。
言葉にならない気持ちを理解できるHSPの方は、介護士に向いています。
利用者様の小さな変化に気づくことは、介護士にとって重要な業務のひとつです。
HSPの方は、普段から他人の様子が気になる分、観察スキルに長けているといえます。
表情や声色、体の動作などから、利用者様の異変にいち早く気づけるでしょう。
例えば利用者様が風邪をひいた際に早期発見すれば、重症化を防いだり集団感染を防いだりできます。
感受性豊かなHSPの方は、利用者様の何気ない一言で大きな喜びを感じることができます。
「ありがとう」「〇〇さんが来てくれて嬉しいよ」といった言葉は、介護現場ではよく聞かれます。
自分の働きに対してその場で感謝されることは、大きなやりがいとなるでしょう。
日常の中にモチベーションを見いだせるHSPの方は、介護士に向いています。
施設で集団生活を送る利用者様は、ときに「プライベートな空間がほしい」と息が詰まることもあります。
そのような場合に、HSPの方は利用者様の気持ちを敏感に感じ取れるため、プライベートへの配慮もできます。
「今はそっとしておこうかな」「大切なものだから勝手にさわらないようにしよう」と、利用者様の気持ちを第一に行動できるでしょう。
利用者様にとって安心できる存在になれるHSPの方は、やはり介護士に向いているといえます。
介護士と相性の良いHSPですが、働く環境によっては無理が生じることも。
自分を上手に守るためには、事業所選びがとても大切になるでしょう。
以下では、HSPの方が避けるべき事業所の特徴について詳しく解説していきます。
普段から急な対応が多い職場は、避けた方が無難です。
例えば特別養護老人ホームや老人保健施設、療養型医療施設などでは、重度の利用者様が多く、急変の対応や看取り業務の機会も少なくありません。
利用者様の死に直面したり、日常的にプレッシャーがかかったりする環境は、繊細なHSPの方にとって辛いものになるでしょう。
多くの人と関わりが求められる職場も、HSPの方にとっては負担になるでしょう。
他人の感情や行動が気になるHSPの方にとって、普段から関わる人が多すぎると、それだけでもストレスになりかねません。
特に規模が大きい施設の場合、利用者様や職員が多いことはもちろん、家族や出入りする関係機関も増えるため、人付き合いに疲れてしまう可能性があります。
ハードワークが求められる事業所では、常に臨機応変な対応が必要になります。
そのため、ゆっくり考えながら働きたいというHSPの方にはおすすめできません。
特に重度の利用者様が多かったり、人手不足だったりする職場は、日常的に忙しくなりがちです。
また忙しい事業所では、残業のお願いを頻繁にされるケースもあるため要注意です。
無理なく仕事を続けるためには、オンとオフの切り替えが大切になるでしょう。
そのため、休日が少ない事業所は避けたいところです。
しっかりと休む時間がないと、ストレスの解消ができず、心が重たくなってしまう恐れがあります。
働く事業所を選ぶ際には、年間休日日数も必ずチェックしておきましょう。
HSPの方が毎日を安心して過ごすためには、日々の生活リズムが整っていることが大切な要素になるでしょう。
しかし早番や遅番といった変則勤務の事業所での勤務は、HSPの方の場合心身のリズムが乱れやすくなります。
変則勤務を導入している事業所は多いものの、早番と遅番の時間の振り幅が小さいところもあるため、求人票をよく確認してみましょう。
HSPの方が無理なく働くためには、ストレスを最小に抑えられる環境であることが重要になるでしょう。
そのためには、労働条件や対人関係の多さが課題になります。
HSPの方に向いている事業所の特徴は次のとおりです。
上記のポイントをカバーできるサービス形態には、次のようなものが挙げられます。
もちろん、上記以外の大きな事業所で活躍しているHSPの方もたくさんいます。
「興味があるけど不安……」という方には、施設見学がおすすめ。
職場の雰囲気をつかんだり、労働条件を詳しく聞いたりすることができます。
他人と密接に関わる介護職は、ときに心が疲れてしまうこともあります。
精神的な負担を軽くするためには、どのようなスタンスで仕事に向かうのがよいのでしょうか。
以下では、HSPの方が無理なく働くために必要な3つの心構えについて解説していきます。
自分には正しいことのように思えても、相手にとっては違ったり伝わらなかったりすることもあります。
例えば、歩くと転倒するリスクがあるのに、すぐに立ち上がる利用者様。
「危ない」と伝えても歩行を続けることは、介護現場では珍しくないケースです。
しかし過去には自分で歩いていたとすると、本人にとって歩くことは現在でも至って自然な考えかもしれません。
それぞれの状況や人生経験が違うことを理解し、介護士の思い通りにならないこともあると割り切れれば、気持ちを張り詰めないで働くことができるでしょう。
HSPの方は共感力の高さゆえ、利用者様の辛い気持ちを背負ってしまい、ストレスが大きくなる可能性があります。
自分を守るためには、利用者様との距離感を一定に保ち、深入りしすぎないことが大切です。
特定の利用者様とだけ話しすぎたり、思い入れを持ったりしないように注意しましょう。
休日はストレス解消に充てましょう。
常に仕事のことを考えていては、ストレスが溜まって体調を崩してしまう可能性があります。
仕事とプライベートを上手に切り分けるためには、1人になる時間の確保がおすすめです。
自分のペースで過ごせる日を意図的に作り、しっかりと心を休めましょう。
HSPは徐々に認知されて理解度が上がってきており、介護現場で活躍する方も少なくありません。
まずは働きやすい職場を見つけて、HSPの気質を上手に活かせる環境に身を置きたいですね。
ストレスを抱え込まず、自分のペースを守りながら仕事に励みましょう。
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