介護士が介護施設で秋に注意すべきこと|秋バテやヒートショック

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秋になる季節の変わり目には、介護施設で注意したい点がいくつかあります。秋バテや感染症、ヒートショックなど、高齢の利用者様が利用する介護施設で起こり得るトラブルは多数です。今回は、秋に介護士が注意すべき利用者様の健康について解説します。

介護施設で秋に注意したい「秋バテ」

夏に体力を奪われてしまう夏バテではなく、秋に起こってしまう「秋バテ」。

加齢により免疫力が低下している高齢者は特に、この秋バテに注意が必要です。

介護施設で介護士ができる対策の取り組みについて解説します。

「秋バテ」とは?

秋バテとは、9月下旬ごろから夏バテのような症状に陥ってしまうこと

寒暖差による自律神経の乱れや血行不良が原因で、食欲不振や体調不良などの症状が現れます。

具体的な症状には、以下のような点が挙げられます。

食欲がない

体がだるい

疲れやすい

頭が痛い

めまいがする

肩が凝る

やる気が出ない

秋バテになる原因

秋バテの原因には、気温や空調による寒暖差や台風や雨による気圧の変化、夏の間に冷たいものを摂取したことによる自律神経の乱れ、内蔵の冷えなどが挙げられます。

簡単にいうと、秋になる季節の変化夏の間に蓄積した疲れが主な原因です。

特に高齢者は体温調整機能が低下するため、寒暖差に体がついていけず秋バテになってしまう方が多いでしょう。

秋バテにならないために

介護施設で利用者様が秋バテにならないために、以下の取り組みを行ってみましょう。

温かい汁物などの料理で体をいたわる

入浴でしっかりと体を温め、血行を良くする

就寝時の室温や衣服の調整

体操などで体を適度に動かす

体の凝りはマッサージなどでほぐす

介護施設で秋に流行りやすい感染症

秋になると空気が乾燥し、感染症を引き起こすウイルスの活動が活発になります。

介護施設でも、しっかりと感染症対策を行いましょう。

秋に流行りやすい感染症について解説します。

インフルエンザ

高い感染力があり、施設内で集団感染を引き起こすこともあるインフルエンザ。

発熱や喉の痛み、咳、鼻水、関節痛などの症状を伴います。

職員が感染した場合、ウイルスが体内から消滅するまで勤務することができなくなるため、施設内にウイルスを持ち込まないことが最重要です。

感染性胃腸炎

ノロウイルスやロタウイルスなどが原因となる感染性胃腸炎は、嘔吐や下痢を伴う吐き気や腹痛といった症状を引き起こします。

免疫力の低い高齢者の場合、これらの症状により脱水症状を伴うことも。

感染した利用者様の排泄物や嘔吐物には感染力があるため、感染を広げないために適切に処理することが大切です。

新型コロナウイルス

昨今世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。

介護施設でのクラスター報告も後を絶ちません

利用者様だけでなく、介護職員側も感染したり媒介する要因になるため、施設をあげての対策が必要です。

感染症を防ぐために

介護施設で秋に感染症を防ぐためには、基本的な感染対策が必要不可欠です。

まずはできる対策から始めてみましょう。

  • 手洗い
  • 手や施設内設備の消毒
  • 定期的な換気
  • 使い捨て手袋の活用
  • マスク着用の徹底
  • 職員・利用者の健康チェック
  • 面会・来訪者の制限

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介護施設で秋に注意すべき健康のこと

高齢の利用者様が利用する介護施設では、季節の変わり目に注意が必要です。

さまざまな変化から健康に影響が起きやすいため、利用者様のバイタルチェックをいつもより念入りに行うこともポイント。

他にも、以下の点について注意しましょう。

ヒートショックに注意

ヒートショックとは、温度差により血圧が急激に変化し、心臓や血流に異常が生じること。

主に浴室と脱衣所間での移動の際に多く発生します。

秋になると脱衣所や浴室との温度差が大きくなります。
温度差のある浴室から脱衣所に急に移動することで、ヒートショックが発生するのです。

ヒートショックが起こると心筋梗塞や脳卒中といった症状が起きやすく、特に高齢者はリスクが高め。

介護施設で利用者様がヒートショックにならないために、以下の対策を行いましょう。

浴室内を温める

脱衣所を温める

かけ湯をする

湯船から急に上がらない

食後すぐ入浴しない

冷えに注意

秋になり気温が下がると、体が冷え始めます。

冷えると血流が悪くなり、先述した秋バテの原因になるだけでなく、凝りや体調不良の原因につながります。

靴下を履いてもらう、ブランケットを使うなどで、特に下半身を温めるようにしましょう。

自律神経の乱れに注意

季節の変わり目となる秋には、気圧や寒暖差の影響が大きくなります。

こういった環境では、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れやすく、結果として自律神経が乱れる原因になるのです。

自律神経の乱れは緊張感や不安感の増加や、めまい、不整脈、不眠などの症状を引き起こします。

高齢の利用者様は、体温調整機能が低下していることから自律神経が変化しやすいため、職員がしっかり観察していることが大切です。

まとめ

季節の変わり目となる秋には、介護施設で注意すべきいくつかの点があります。

気温や気圧の変化が起こりやすいため、利用者様の体調に影響が出ていないか、介護士がしっかり観察することが大切です。

本記事を参考に、秋を健康的に迎える準備を行いましょう。

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