男性でも介護職として活躍できる!男性介護職のメリットや働き方

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介護職は女性の仕事…そう思う人はまだまだ多いです。しかし実際には、男性ならではの特徴を活かして現場で活躍している介護士も多数存在します。そこで今回は、男性が介護職として働くことについて、男性介護職の現状やは働くメリット・デメリット、男性ならではの働き方について解説します。

男性介護職の現状

男性の介護職は着実に増えつつありますが、現場を見ると女性の割合が明らかに多いのが現実です。

現在の男性介護職の周辺事情について、まずは公的調査結果を元に確認していきます。

介護施設における男女比の現状

介護業界全体の中で、管理者を除いた労働者の男女比は男性が19.0%・女性が78.4%・無回答が2.6%でした。

介護職員としての男性の割合は24.1%であったのに対し、訪問介護員は12.1%でした。

【職種別 男女比】

職種男性女性無回答
介護職員 24.1% 73.9% 2.0%
訪問介護員 12.1% 85.2% 2.7%
サービス提供責任者 18.6% 77.3% 4.0%
生活相談員 36.0% 60.5% 3.5%
看護職員 5.2% 92.4% 2.4%
介護支援専門員 21.5% 73.3% 5.2%
機能訓練指導員(PT・OT・STなど) 56.4% 41.2% 2.4%
管理栄養士・栄養士 5.2% 92.7% 2.1%

参照:公益財団法人 介護労働安定センター|令和2年度 介護労働実態調査

生活相談員や機能訓練指導員は比較的男性の割合が高いものの、それ以外の職種はやはり女性の割合が多いことが分かります。

給料面における男女の違い

給料面では、職種を問わず男女で比較した調査結果が報告されています。

これによると、男性の平均年収は383.5万円・女性の平均年収は357.2万円でした。

【男女別 労働者の年収比較表】

性別~300万未満301万~500万未満500万以上平均年収
18.6% 60.3% 10.1% 3,835,390円
25.9% 54.2% 6.9% 3,572,366円

参照:公益財団法人 介護労働安定センター|令和2年度 介護労働実態調査

以上のように、管理者を除いた調査の中で男性は職員数の割合としては少数派であるものの、年収面では男性の方が有利であることが分かります。

男性介護職のメリット

男性が介護職として働くときに考えられるメリットは、以下の2つです。

力仕事が得意

男性介護職の1つめのメリットは、力仕事が得意なことです。

重い物を持ち運ぶときや要介護者の方の介助をする際は、男性職員が頼りになる場面が増えます

例えば女性介護士の場合は2人がかりで何とか移乗させている方であっても、体格がいい男性介護職の場合、1人で抱えて安全に移乗させることができることもあるでしょう。

体重が多い利用者様が多いほど、施設内での男性職員のニーズは高まります。

同性介助ができる

身体介護は同性介助が基本です。

しかし施設の職員は女性が多いため、男性利用者に対しても女性職員が対応する場面が増えてしまいます。

男性利用者と女性介護職の組み合わせは羞恥心に配慮できなかったり、女性職員のセクハラ被害の原因になってしまうことも。

そのため男性利用者に対する身体介護の対応を男性職員が担当できるようになれば、これらの問題が解消されるという利点があります。

男性介護職のデメリット

男性が介護職として働くときに考えられるデメリットは、以下の2つです。

同性の職員が少ない

男女比の章でお伝えしましたが、介護職の中で男性の割合は24.1%。

つまり、男性介護職は4人に1人です。

「その日のシフトの中で男性が自分ひとりしかいない」というようなこともよくあります。

女性の中に男性は自分1人という環境で、雰囲気に馴染めずに悩んでしまうという人もいるでしょう。

異性介助の場面が増える

厚生労働省の概況によると、要介護・要支援の認定を受けている人の割合は男性が30.8%であるのに対し、女性は69.2%となっています。

このことから、男性介護士からすれば異性を介助する場面が圧倒的に多くなっていることが分かります。

本来であれば、特にプライバシーに直結する身体介護(入浴・排泄・更衣など)の介助は、同性介助が推奨されています。

しかし男性介護士の場合はどうしても異性介助をする機会が多いため、必然的に気を遣う場面が増えるでしょう。

男性ならではの働き方

いざ介護職として働き始めたら、男性ならではのメリットを活かした働き方を心がけましょう。

男性介護職に期待されるポイントは、以下の3つです。

職場のつなぎ役

男性介護職は客観的に物事を考え、淡々と行動することが得意な傾向にあります。

そんな男性職員の公平な視点からの意見が、女性の多い人間関係の調和に役立つこともあるのです。

冷静に課題を分析し客観的な意見を表明できるようになれば、現場の中で頼れる存在になるでしょう。

男性目線での介助

女性利用者の中には、「嫁と姑」のような感覚で同性の女性職員に対して強く当たってしまう方もいます。

特に認知症の場合は、どうしても身近な女性職員がターゲットになりがちです。

こういった場合に男性職員が対応すると、スムーズに受け入れてくれることがあります

また、普段は頑固で口数が少ない男性利用者も、同性である男性職員との関わりで心を開いてくれる場合もあるでしょう。

体格を活かした業務

男性は女性と比べて身長が高く体力があります。

そのため、脚立を使うような高い場所での飾りつけや電球などの取替えや、敷地内の草刈り・除雪機の操作などを任されることも。

このように男性職員は、直接介護の業務以外にも頼りにされる場面が多いのです。

また利用者様やその家族が女性職員に対して性的な言動をしてくる恐れがある場合も、男性職員が対応すれば解決することもあります。

特に年齢が若い障がい者に関する支援の場合は、男性職員の活躍が目立ちます。

まとめ

ここまでは、男性の介護職について以下のようにご紹介してきました。

介護業界の中で男性の割合は19.0%と少数派だが、給与面では男性の方が平均年収が高い

男性介護職のメリットは「力仕事が得意」「同性介助ができる」こと

男性介護職のデメリットは「同性の職員が少ない」「異性介助の場面が増える」こと

男性ならではの働き方として、「職場のつなぎ役になれること」「男性目線での介助ができること」「体格や機械への強さを活かした業務ができること」がある

これらの情報が、少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

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