お役立ち情報
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覚悟をしていてもいざ直面するとショックな利用者様の死。介護士は、施設職員としてしっかりと対応しながら乗り越えなければいけません。先輩介護士はどのように立ち直ってきたのでしょうか。今回は、利用者様の死に対する介護職員の勤めや悲しみから立ち直る方法、不安の対処方法について解説します。
高齢者の方が入居する介護施設では、利用者様が突然亡くなるということがあります。
一般的には要介護度が高く、医療的ケアを行っている入居型施設で起こることが多いですが、通所型施設も例外ではありません。
介護施設で利用者様の生き方を尊重する看取り介護のニーズも高まっている近年では、介護施設で最期を迎えることを希望される方も多くなっている現状です。
突然直面することとなる利用者様の死に対して、ショックを受けてしまう介護職員は決して少なくありません。
自分が担当していた方であったり、家族のように対応していた方であれば尚さら喪失感を感じてしまいます。
職員であっても、「利用者様の死への悲しみは我慢する」ということは困難なこと。
「あのときもっとこうすればよかった」「もっと早く気付いていればよかった」と後悔の念に駆られる介護士さんも多いでしょう。
>>>あわせて読みたい「看取り介護とは?増えた背景や流れ、介護職の役割について解説」
利用者様の死に対して、介護職員が勤めるべきことは何があるでしょうか。
エンゼルケアとは、利用者様がご逝去された後に行う死後処置のことを指します。
体を清潔にして衛生面を維持したり、ご遺体を綺麗な状態でお送りするために行います。
なおエンゼルケアは介護士だけでなく、医師や看護師と行うことも。
エンゼルケアは主に以下のような手順で行われます。
●医療器具の抜去
●排泄物などの除去
●口腔ケア
●清拭ケア
●口・鼻・耳の脱脂綿詰め
●着替え
●死化粧
ご遺族に代わって、介護士が葬儀会社へ連絡し段取りを行うこともあります。
ご遺族からのご要望があった場合にのみ行いましょう。
また葬儀に関連する準備をお手伝いすることも。
利用者様が持参されてきた荷物の整理や、施設側が持っている写真から遺影にする写真を提供することもあります。
介護士がこれらの準備にどれほど関わるかは、ご遺族のご意向が大きく関係するため、普段からしっかりコミュニケーションを取っていることが大切です。
介護施設の職員が葬儀に参列するかどうかは、施設の方針によって異なります。
介護士が参列するケースや、ケアマネが代表して参列するケース、香典や供花、弔電を差し上げるケースなど対応はさまざま。
施設の方針とご遺族のご意向を尊重して対応しましょう。
利用者様の死を悲しんでいるのは職員だけではなく、ご遺族の方々も同じ。
利用者様のケアを担当してきた職員として、ご遺族に対する配慮を行うことも大切です。
これまで施設を利用してくださった感謝も込めて、気持ちにしっかり寄り添う声掛けを行いましょう。
利用者様が亡くなったときは、どうしてもショックを受けて喪失感を感じてしまうものです。
ベテランの介護職員は、こういった悲しみからどのように立ち直ってきたのでしょうか。
感情をあらわにして、思いっきり涙を流すこともひとつの方法です。
泣くことによって感情を整理し、不安な気持ちを発散することにもつながります。
悲しいと思っている気持ちにフタをせず、解放させることで気持ちを切り替えることができるでしょう。
悲しいと思っている気持ちを誰かに打ち明けることもポイントです。
職場の上司や先輩に相談してもいいでしょう。
これまでどのように乗り越えてきたのか、アドバイスをもらえるかもしれません。
立ち直るまでに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
強いショックが残ったまま仕事をしても集中できないだけでなく、質が下がり事故につながってしまうことも。
自分の気持ちに整理がつくまではゆっくり休むことも大切です。
もし喪失感が続いて日常生活に支障をきたす場合は、心療内科やメンタルクリニックを受診してもいいでしょう。
突然やってくる利用者様の死に対して、不安感を軽減させるためにはどのようなことができるでしょうか。
看取り看護とは、病気の回復が見込めない利用者様に対し無理な延命治療を行わず、自然に息を引き取るまで自宅や介護施設にてケアをし、見守る介護のこと。
死期が近くなった利用者様とそのご家族の意思を尊重し、「自分らしく最期を迎える」サポートをしながらケアを行います。
看取り介護は利用者様の入居からご逝去までを見守るため、看取り介護の知識を身につけていることで突然のことにも慎重に対応をすることができます。
>>>あわせて読みたい「看取り介護とは?増えた背景や流れ、介護職の役割について解説」
一緒に業務を行っている介護士同士で感情を共有することも、不安を軽減させることにつながります。
介護はチームで行うものです。
嬉しい出来事は一緒に喜び、悲しいことは一緒に悲しむ相手がいることで、不安感を軽減させることができるでしょう。
利用者様が最期を迎えたときに後悔することのないように、常に利用者様と真剣に向き合うことを意識しましょう。
特に看取り介護、ターミナルケアを行っている利用者様に対しては、些細な変化にも気を付けてケアを行うことで、いざというときもすぐに対応できます。
覚悟をしていても、いざ直面するとショックな利用者様の死。
介護士としてご逝去後の対応をしっかり行いながら、悲しみから乗り越えることが大切です。
どうしてもショックから立ち直れないという場合は、無理せず心療内科を受診し、メンタルケアを行いましょう。
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