お役立ち情報
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「モニタリングって一体何のこと?」「なんとなく書いているけど、モニタリングをどう書いていいかよくわからない」と疑問に思われたことはありませんか?この記事ではモニタリングと気をつけることについて、ケアマネージャー・介護職員の両面から解説しています。
■目次
提供される介護サービスの内容は、ケアマネージャーによるケアプランに基づいて提供されています。
ケアプランは一度作成したら終わりではありません。
利用者の身体・精神的変化や家族の状況に合わせてサービスの調整が必要です。
そこでケアマネージャーは決められた時期に、利用者・家族・介護サービス事業者など関係者に聞き取りしながら見直していきます。
このケアプラン調整を図るため、確認を定期的に行うことをモニタリングといいます。
ここでは、ケアマネージャーがモニタリングの際に気をつけることを6つ挙げて解説します。
ケアプランを作成する際、利用者・家族の解決すべき課題(ニーズ)が改善できるようにサービス内容が入れられています。
ケアマネージャーはまず設定したサービス内容が適切に利用者に提供できているかを確認します。
健康状態に加え、歩行が難しくなってきた・腕の可動域が狭くなってきたなど身体面での変化や、衣服の着方がわからないなど認知症の進行・精神面での変化がないか確認します。
そこで必要があればサービスの見直しを図ります。
利用者が感じている今の生活のことや今後の希望、または家族が感じている利用者の状況や今後の心配などの思いを聞き取り、ケアプランに反映させます。
なかなか思いを言えない方もいるため、ケアマネージャーは限られた時間の中で丁寧な聞き取りを心がけることが大切です。
ケアプランではニーズに基づいた長期目標・短期目標を立てており、モニタリングでその目標の達成状況を評価します。
例えばデイサービスで週3回入浴するプランを立てていても、利用者の拒否があり全く利用できていない…となれば、何故拒否が起こるのかなど介護サービス事業所と分析したり、サービス内容を考え直す必要があります。
利用している介護サービス事業所からの情報も確認します。
普段ケアマネージャーより利用者に接する機会が多く、専門的な視点から得られる情報はモニタリングする上で貴重なものになります。
また、実際その事業所にケアマネージャーが直接足を運んで利用者の様子を確認するのも有効です。
聞く・見るだけの情報より実際に確認することでよりわかることもあり、現場の職員が些細な情報を教えてくれることもあるでしょう。
さらに定期的に利用者の介護サービス事業所に足を運ぶケアマネージャーは、介護職員からの信頼も厚くなります。
利用者や家族の話している内容や介護サービス事業所の情報提供を踏まえ、現在のケアプラン内容は過剰なサービスになっていないか、もしくは足りないサービスはないか判断します。
過剰なサービス・足りないサービスがあると利用者や家族の負担になりますが、専門職でなければそこに気付けないものです。
専門職であるケアマネージャーは、利用者や家族の変化や希望を踏まえ必要に応じてモニタリングを通してサービスの量も微調整していきます。
デイサービスや訪問介護など、介護サービスに従事している介護職員にも、モニタリングと呼ばれる業務があります。
例えばデイサービス(通所介護)であれば、通所介護計画や個別機能訓練計画書に基づいたモニタリングを実施したり、訪問介護では訪問介護計画書に基づいてモニタリングを行います。
介護職員が行ったモニタリングは実績資料として提出され、それを使ってケアマネージャーがケアプランを確認するという流れで行われます。
介護職員がモニタリングする際に気をつけることを4つまとめました。
毎日の記録は振り返りやすいようになっているでしょうか?
パソコンで記録している施設がほとんどですが、そうでない施設の場合、記録の特記事項などモニタリングの際にすぐ見直せるような工夫が必要です。
また利用者の日々の言動や要望などもモニタリングに反映することで、ケアマネージャーにとって分かりやすい情報になるでしょう。
自分の書いたモニタリングに偏りがないか、不足している情報はないか確認するため、他の介護職員にも聞き取りをしておくことが大切です。
有益な情報や見落としている情報が見つかるかもしれません。
1人だけの視点ではなく複数の視点から見た的確なモニタリングを作成するため、情報交換は積極的に行いましょう。
モニタリングの内容を具体的に書くことで、見た人が利用者の様子をしっかり把握することができます。
例えば入浴のことに関して「できた」「できなかった」など結果のみを書くのではなく、「脱衣に抵抗感があり拒否はあるが、声かけを丁寧にした上で入浴できている」など利用者の気持ち、何故拒否があるのかも記入しておきます。
モニタリングのフォーマットに決まりはないため、具体的に分かりやすく利用者の様子を記入しておきましょう。
利用者の情報は、モニタリングのときだけケアマネージャーに伝えればいいというわけではありません。
転倒があった、最近様子が変わった、家族が困っているなど、ケアマネージャーにとって必要な情報は適宜伝えましょう。
普段から連携しておくことで、提出するモニタリングの内容が伝わりやすくなりだけでなく、ケアマネージャーとの信頼関係も築くことができます。
モニタリングとはケアマネージャーが定期的に行うものを指し、ケアプランの見直しや調整に欠かせないものになります。
またそのケアマネージャーの資料として、介護職員がモニタリングを提出します。
介護現場の職員ならではの視点で作られた具体的なモニタリングを反映させ、ケアマネージャーはより良い介護サービスを利用者に提供できるのです。
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