訪問介護での働き方は？給与や向いている人は？

更新日：2022/05/27

訪問介護は、介護を必要とする利用者様のご自宅にお伺いし、介護サービスを提供する仕事です。今回は、訪問介護で働く介護職の仕事内容や働くメリット・デメリット、給与事情や向いている人について解説します。

■目次

訪問介護ってどんな仕事？
訪問介護での仕事内容
訪問介護で働くメリット
訪問介護で働くデメリット
訪問介護の給与事情
訪問介護に向いている人
まとめ
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訪問介護ってどんな仕事？

訪問介護とは、介護を必要とする方のご自宅に訪問し、介護サービスを提供すること。

基本的に1人の訪問介護士（ホームヘルパー）が対応することとなり、利用者様と1対1でじっくり向き合う介護を行います。

利用者様のご自宅での生活支援（掃除、洗濯、料理など）から身体介助まで、業務の内容は多岐に渡ります。

なお訪問介護士として働くには、以前まで「ホームヘルパー2級」の資格が必要でしたが、2013年より「介護職員初任者研修」に変更されました。

訪問介護での仕事内容

訪問介護で働く介護職の主な仕事内容について紹介します。

生活支援

利用者様のご自宅の掃除や洗濯、ゴミ出し、利用者様の食事の用意など、利用者様の身に触れない生活支援を行います。

利用者様が必要としているものの買い物や、薬の受け取りなどを代理で行うことも。

身体介助

食事や歩行、排泄、入浴といった利用者様の体に触れる身体介助も行います。

身体介助の度合いは利用者様によって異なり、その都度利用者様に適した身体介助を提供します。

通院介助

利用者様の通院に介護職員が付き添うことも。

運転して病院まで送迎する、病院での移動を介助する、受診の手続きを行うなど、病院に行く流れをサポートすることも訪問介護員の仕事です。

訪問介護で働くメリット

介護職が訪問介護で働くメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

①さまざまな介護業務を学べる

訪問介護は担当する利用者様によって、介護の内容を臨機応変に変更する必要があります。

利用者様によって必要とされている介護や、ご家族の方々からリクエストされる介助内容が異なるためです。

そのため、さまざまな現場を経験するうちに幅広い介護業務に携わることができ、介護技術の向上を図ることができるでしょう。

②利用者様としっかり向き合える

訪問介護は基本的に、利用者様と介護職員が1対1で対応します。

そのため利用者様によりしっかり向き合う、きめ細かな介護が実現するでしょう。

一人ひとりとじっくり接する介護を行いたいと考えている方にはぴったりな職場です。

③柔軟な働き方ができる

訪問介護は介護施設とは異なり、利用者様が必要とした時間にお伺いし働く勤務制度が一般的。

そのため、比較的柔軟な働き方が実現できます。

短時間で働きたい、この曜日は外したい、月何時間以内で働きたいといった要望も通りやすいでしょう。

訪問介護で働くデメリット

訪問介護で働くことにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。

メリット・デメリットの両面をしっかり把握することが大切です。

①一人で対応しなければならない

訪問介護は基本的に一人で利用者様のご自宅に向かうことになります。

そのためひと通りの業務を一人で行う必要があるだけでなく、トラブルなどのイレギュラー対応にも一人で対応することになります。

さまざまな事態にも冷静に対応する能力と技術が求められるでしょう。

②自分で移動する必要がある

職場となる利用者様のご自宅へは、自分で車などを使って移動することがほとんど。

そのため訪問介護士の求人は、運転免許証が必須であることが多いです。

自分で移動する手段や自信がない場合は、訪問介護を継続することが難しいかもしれません。

訪問介護の給与事情

訪問介護で働く介護職の給与に関して、厚生労働省のデータでは以下のように報告されています。

＜平均給与額＞: 常勤：186,960円
非常勤： 114,670円

なお、そのほか介護施設の平均給与（常勤）は以下の通りです。

施設名	平均給与（常勤）
介護老人福祉施設	191,530円（常勤）
介護老人保健施設	177,670円（常勤）
通所介護事業所	180,540円（常勤）
通所リハビリテーション事業所	175,810円（常勤）
特定施設入居者生活介護事業所	180,500円（常勤）
小規模多機能型居宅介護事業所	173,080円（常勤）
認知症対応型共同生活介護事業所	170,460円（常勤）