お役立ち情報
お役立ち情報
介護士が身体的・精神的に負担を軽減する方法について解説します介護の仕事では利用者様の移乗介助や体位変換など、介護士の足腰に大きな負担がかかる業務内容が多いです。また、認知症利用者様とのコミュニケーションが上手くいかず、精神的負担を感じることも。身体的・精神的に負担が大きい介護士の仕事。本記事では、介護士の負担軽減につながるコツ・ポイントをまとめました。
■目次
介護士は、身体介助で生じる身体的負担やストレスで生じる精神的負担が伴いやすい職種です。
介護士にはなぜ身体的・精神的な負担が生じやすいのか、介護士が感じる仕事での負担やその原因について3つ解説します。
介護士は利用者様の入浴や排泄、移乗など、足腰に負担がかかる作業を多く行います。
そのため、慢性的な腰痛や肩こり、ぎっくり腰に悩んでいる介護士も多いです。
また、介護現場では高齢化による要介護高齢者の増加が進んでおり、介護を担う人材の不足が深刻化しています。
寝たきりや重度認知症の利用者様40人の介護業務を介護士数名で担うことも。
身体的な負担に加え、人手不足が原因で精神的な焦りやプレッシャーを感じながら仕事を行わなければならないという問題も生じています。
介護士は看護師やケアマネジャーとの多職種連携やチームワークが欠かせません。
そのため、介護以外の別業種に比べて職員同士での人間関係トラブルやハラスメントが生じやすいという難点があります。
また、認知症の利用者様から介護拒否や暴言を受けることがあり、大きな混乱や戸惑い、ストレスを感じることも。
認知症ケアについて熟知している介護士でも、利用者様お一人おひとりの症状の違いやその場その場での臨機応変な対応に手こずるものです。
>>>あわせて読みたい「介護士の悩み「人間関係」…解決策や人間関係が良い施設の探し方」
心身共に負担やストレスを感じやすい介護の仕事ですが、介護士の平均収入は別業種と比べると低い傾向にあります。
厚生労働省の調査では、正社員介護士の平均月収は約25万円と報告されています。
人の命に関わる仕事だというプレッシャーや、介護業務による負担が付きまとう仕事内容と給料が見合っていないのが実情です。
近年では「介護職員処遇改善加算制度」により、介護士の報酬値上げが叫ばれていますが、まだまだ介護士の給料値上げに至っていない介護事業所が大半です。
介護士が感じる身体的負担や精神的負担は、我慢し続けるとさらなる弊害を起こすことにつながってしまいます。
介護士が負担を我慢し続けることで起こり得る病気について解説します。
慢性腰痛は、腰(腰椎)の痛みが3ヶ月以上持続することが特徴です。
腰痛を我慢・放置することで長期的な痛みが生じ、鈍く重苦しい痛みや、「ズキズキ」「ジーン」といった不快な痛みが慢性的に続きます。
また、痛みの強弱を繰り返したり、徐々に痛みが増強する場合も。
痛み以外にもこり・張り・重さなどの不快感を感じることが特徴です。
うつ病は職員同士の人間関係トラブルや利用者様の介護拒否・暴言などによるストレスで心身に大きな不調を及ぼす精神疾患です。
食欲不振・慢性的な疲労・無気力などが症状として挙げられます。
強い不安感や焦燥感を感じたときは、精神科や心療内科を受診しましょう。
介護士の身体的負担を軽減する方法として、以下の考え方があります。
ノーリフト・ポリシーとは、いわゆる「持ち上げない・抱えない介護」を行うということ。
移乗・入浴・排泄などの介助が必要な場面で、介護士が利用者様の自立度を考慮し、全介助を行わないという考えです。
介護士が利用者様の身体を「持ち上げる」「抱える」という全介助を行わず、利用者様が持つ力を引き出し、自分の腰に負担をかけない介助を行います。
ノーリフト・ポリシーでは、利用者様の自立度向上や介護士の負担軽減を目指します。
福祉用具活用ケアでは、利用者様の心身状態に合わせた車椅子・歩行器・電動ベッドなど、さまざまな福祉用具を活用して介護業務を行います。
介護は人の手で行うことが理想とされていましたが、海外の福祉施設では、介護士の負担軽減のためリフトや介護ロボットの導入が推奨されているほど。
福祉用具を活用することで、介護士と利用者様双方の負担軽減を目指すことができるでしょう。
介護士は腰痛や足腰への負担だけでなく、ストレスや精神的な負担も抱えやすいです。
そのため日頃からストレス発散を行い、健康的な生活を心がけておきましょう。
以下では、介護士の精神負担やストレスを軽減するコツを3つご紹介します。
仕事での心身の負担が大きい介護士には、カラオケや映画鑑賞、スポーツや料理など、仕事の悩みを忘れられるような趣味を持つことをおすすめします。
好きなことや趣味を楽しむことで、気分をリフレッシュすることができます。
休日に仕事の疲れやストレスを解消できるので、好きなことを楽しむようにしましょう。
介護士は「重いものや人を抱える」という一定の動きを繰り返します。
そのため、足腰に負担がかかりやすいのです。
休日は社会人サークルでスポーツを楽しむか、ウォーキングをすることがおすすめ。
ストレス発散にもなり、精神的な負担軽減にもつながります。
いつも仕事で対立している職員や、介護拒否・暴言が多い利用者様など…
関わっていてストレスや精神的負担が大きいと感じる人たちとは「価値観が合わないんだ」と思って割り切ることも大切です。
また、自分と価値観の異なる人との関わりで得る学びや発見もあります。
自分のスキルアップや経験値が上がると考え、前向きに捉えるようにしましょう。
介護士が心身への負担や悩みを抱えたとき、放置・我慢するのは厳禁です。
負担や悩みを放置・我慢していると、うつ病や燃え尽き症候群を引き起こしてしまいます。
仕事での強い負担や悩みを抱えたときは、以下のような適切な対処方法を行いましょう。
仕事での強い負担や悩みを抱えたとき、そのことを1人で抱え込んではいけません。
精神科や心療内科へ受診したり、心理カウンセラーに相談することが大切です。
ストレスや精神的負担への対処方法を熟知している専門職を頼りましょう。
自分の気持ちを落ち着けることができ、新しい解決策が見つかります。
仕事での強い負担や疲れを感じたときは、上司に相談して休養をとることがおすすめです。
自分の趣味を楽しめる時間を確保し、仕事での疲れをリフレッシュしましょう。
必要に応じて有給休暇を取得するなどし、休養の時間をしっかりとることが大切です。
腰痛やストレスなどの負担は、職場の労働環境や人間関係に問題がある可能性があります。
そのため、負担を感じたときは遠慮なく上司に相談するようにしましょう。
部署異動によって職員や利用者様との人間関係トラブルが解決できたり、日勤のみの部署に変更できたりという配慮をしてもらえます。
また、労働環境だけでなく生活習慣を整えることが重要です。
夜勤や早番、遅番がある職場では、規則正しい生活習慣を整えるのが難しくなります。
必要に応じて日勤のみに職場に部署異動・転職するなどし、自分の体調を整えましょう。
介護士は心身に負担を感じやすいからこそ、日頃からリフレッシュを行う必要があります。
スポーツやウォーキングのように、腰痛予防と精神的ストレスの発散の両方が行えるリフレッシュ方法もあります。
また、腰痛やストレスで強い負担を感じたときは、無理せずに休暇をとることも大切です。
【介護求人ラボ】では専門のアドバイザーがあなたの希望に合った求人をご提案いたします。職場選びに迷った際はぜひ【介護求人ラボ】へご相談ください!入職までしっかりとサポートさせていただきます。
介護求人ラボ+(介護求人ラボ プラス)は、介護系管理職(管理者・施設長)限定のハイキャリア向け転職サービス。ハイキャリア専門のアドバイザーが、次のステージに挑戦するサポートを提供いたします。「自分の市場価値が知りたい」「現状のキャリアで管理職は可能か?」などの相談からでもOK!まずはお気軽にお問い合せください。
専門のアドバイザーに
相談する